1日でさっと仕上げる!「造艦師 Uボート Ⅶ型」モンモデル 多色成型のスナップフィット
2022.03.22スナップフィットで作れる
デフォルメUボート
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「ウルフパック」戦術を駆使し、第二次大戦の大西洋で連合国の輸送船団に猛威をふるったドイツ海軍の潜水艦「Uボート」。主力となったUボートVII型は約700隻が建造され、数々のUボート・エースを生み出した。艦船のプラモデルは細かいパーツの組み立てなどで手間がかかるというイメージだが、多色成型のスナップフィットで作れるモンモデルの“造艦師”(ウォーシップ・ビルダー)シリーズならその心配はない。今回はその中からUボート VII型をご紹介。“お気軽1day”モデリングで作ろう!
■はじめに
モデラーはプラモデルの息抜きにプラモデルを作るもの。そんなモデラーの箸休めに最適なキットがこのモンモデルの造艦師(ウォーシップ・ビルダー)シリーズ、ドイツ海軍潜水艦UボートVII型です。ほぼ無塗装で汚しとクリアーを吹いたのみの“お気軽1dayモデリング”で仕上げました。作っててとても楽しいキットだったので、この場を借りてご紹介させていただきます。
■船体
内部に大きな芯があり、そこに船体パーツを差し込んでいく方式なので作りやすく、コアも大きくダボ穴もたくさんあるので、とにかく強度が凄まじいです。パーツの合いもよく、そして反りもありません。艦船模型の弱点をすべて拭払していると感じました。フルハルキットは船体の合わせがいつもネックですが、このキットは安心して組み立てることができました。
■構造物
最小の部品点数でUボートの特徴をよく捉えてます。手摺りや機銃のデフォルメが上手いので、潜望鏡の太い造形も嫌味がありません。すべてが意図された大きさに感じます。それに加え、プラの材質も適度な柔らかさなので扱いやすく、強度も高いです。私はこれを学校で作り、筆箱に入れて持ち帰りましたがどこも破損はありませんでした。こんなタフな艦船模型……いやプラモデルは初めてです!
■塗装
せっかくの多色成型キット。息抜きモデリングなのもあり成型色を活かします。ただし艦橋両舷の救命浮輪とスクリューは色分けされてないので塗りました。その後はひたすらウェザリング。タミヤスミ入れ塗料ブラウンで入念に汚し、仕上げにタミヤのフラットクリアーで厚くトップコートを吹きました。
湿度の高い部屋でクリアーを厚吹きすると白化してしまうのですが、今回はその性質を逆に活かして塩を被った汚れを表現しましたが、右舷艦首が顕著に出ました。これは自分で制御しにくい挑戦的な表現技法ですが、無塗装なのでやり直しが効きますし、息抜きと思って軽い気持ちでやってみてください!
モンモデル ノンスケール プラスチックキット
造艦師 Uボート VII型
製作・文/齋藤圭吾
造艦師 Uボート VII型
●発売元/モンモデル、販売元/GSIクレオス●3300円、発売中●ノンスケール、約14.0cm●プラキット
齋藤圭吾(サイトウケイゴ)
卒業式を控え、学生最後の長期休みを謳歌しています。模型関連ではないものの、春から模型の世界首都静岡で社会人として頑張ります