HOME記事キャラクターモデル『エヴォロイド』「ジェットン&E-レックス」コトブキヤの新たな挑戦!【吉村晃範(JUNE ART PLANNING)】

『エヴォロイド』「ジェットン&E-レックス」コトブキヤの新たな挑戦!【吉村晃範(JUNE ART PLANNING)】

2022.01.19

エヴォロイド ジェットン&E-レックス【コトブキヤ】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

ジェットン&E-レックス
扉絵

手堅く仕上げて新シリーズのスペックを引き出す

 コトブキヤが「対象年齢8歳以上」を掲げて新たに展開するエヴォロイド。第1弾となるジェットンとE-レックスがいよいよ発売だ。コミカルながらカッコよさも兼ね備えたデザインのデフォルメロボットシリーズで、どのキャラクターにも変形機構を搭載。各部の3mmジョイントでカスタマイズも可能だ。吉村晃範による作例では、肉抜きなどの隙をなくして丁寧に仕上げ、キットのポテンシャルを引き出している。コトブキヤの新境地となり得る本シリーズ、読者諸氏もぜひ手に取ってみてほしい。

ジェットン

ジェットン
前
ジェットン
後ろ

▲意思を持ち、人と協力するエヴォロイド・ギアの最初の1体。『エヴォロイド』の主人公、ランナー・ラグロックスとバディを組み、ユーメリア島の平和のために戦う

戦闘機形態
▲差し替えなしで戦闘機形態に変形。脚部が胴体の両脇まで移動するなど、小ぶりながら大胆な変形機構となっている
ジェットン
アクションポーズ

E-レックス

E-レックス
前
E-レックス
後ろ

▲エヴォビースト軍団のキング。傍若無人な俺様キャラで、ユーメリア島最強を自負している。ツノは3mmジョイントで付けている飾り

恐竜形態
▲ディフォルメロボット形態から恐竜形態へ変形。同じ恐竜モチーフながら、まったく異なるシルエットになるのが楽しい
E-レックス
アクションポーズ
頭部ツノライフル形態
頭部飾りカスタマイズ

▲ジェットンは頭部左右のツノがライフルに。E-レックスは頭部飾りを外してカスタマイズが可能。選択式のモヒカンパーツも付属。変形以外のギミックも充実しているのだ

各部肉抜き処理1
各部肉抜き処理2
ジェットン
スネ部後ハメ加工

▲靴やツノの裏など、各部肉抜きを処理。ジェットンのスネは画像の赤部分を削ることで後ハメが可能になる

尻尾裏
ダボ隠し
目クリアーパーツ
切り離し
尻尾裏仕上がり

▲E-レックスの尻尾裏はプラ板を充ててダボを隠した。目のクリアーパーツはエッチングソーで切り離して塗装後に接着

ジェットン
ランディングギア展開
キャノピー展開
キャノピーマスキング

▲ジェットンはランディングギア展開とキャノピー開閉も可能。作例はコックピット内も丁寧に塗り分けた。キャノピーはマスキングテープを桁に目張りしていく方法で塗装すればOK

ジェットン&E-レックス
変形
カスタマイズ用の穴はディテールカバーでフタ
▲カスタマイズ用の各部穴はメカサプライのディテールカバーAで塞ぎ、デフォルト状態での完成度を追求して仕上げている
ジェットン&E-レックス

 こんにちは、今回はコトブキヤの新シリーズ「エヴォロイド」のジェットン、E-レックス2体の製作を担当いたしました。メカデザインは我らが大河原邦男氏、コトブキヤ初の対象年齢8歳以上ということで、世代を越えて親子で楽しめそうなキットです。ときた洸一氏のプロローグコミックを読んで雰囲気を掴み製作開始。両者ごとにポイントをまとめてみましたのでご覧いただけたら幸いです。

○ジェットン
 ヒザ関節の後ハメ工作は強度ギリギリの範囲で行いました。軸をカットし過ぎると可動が死んでしまいますので注意です。足首甲の中央部分はイラストに合わせてドリルで開口しています。
 頭部の銃グリップは完成後の抜き差しを考慮、塗膜剥がれ防止に両面を少し削っておきました。
 その他、3mmジョイント対応部分はどうしても差し込みがタイトになりますので、塗装の際は表面を一皮削っておきたいところです。
 キャノピー枠の塗装は途中写真の方法で大成功でした。透明パーツなのでモールドをガイドにして貼った上から切り出すのは難しいですからね。

○E-レックス
 目のクリアーオレンジパーツはそのままだとレッドの外装と色が同化してしまうので、公式HPの写真を参考に少しイエローに色を振ってみました。
 肉抜き箇所が多くすべて処理するには時間がかかりますが、完成後の密度感はかなり増します。特に尾の裏側は、何かしらディテールや大型武装を3mmジョイントに追加してカモフラージュするとよいでしょう。
 両者とも靴裏の肉抜き部分はウェーブのミリプット・エポキシパテにて充填。このパテは初めて使用しましたが切削時の余計なひび割れがほとんどなく、きめ細かい仕上がりでした。ジェットン靴裏の凹造形時も形状を出しやすくかなり扱いやすかったです。
 今回は外観重視、キレイな仕上げを目指して製作しました。本体エヴォロイドコアの組み替えと可動をふんだんに使用してのブンドド遊びはもちろん、オリジナル機体製作の幅がまたさらに広がりそうです。

ジェットン&E-レックス

コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット“エヴォロイド”

ジェットン&E-レックス

製作・文/吉村晃範(JUNE ART PLANNING)

エヴォロイド EVR-01A ジェットン
エヴォロイド E-REX-S1 E-レックス
●発売元/コトブキヤ●各2860円、発売中●約8.7cm(ジ)、約8.2cm(E)●プラキット

ⒸKOTOBUKIYA

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