【ガメラ55周年記念特別企画】イリス降臨、京都決戦【角田勝成】
塗装済みソフビ完成品をディオラマで楽しむ! その2
2022.01.06
イリス降臨、京都決戦【CCP】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)
1965年公開『大怪獣ガメラ』から55年。2021年11月までをガメラ生誕55周年と位置付け、イベント上映や商品展開などが行われてきた、我らが『ガメラ』。55周年を記念した2号連続ディオラマ企画第2弾は『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』のクライマックスシーンを選択。前回に続き、ディオラマビルダー角田勝成が、CCPのAMCシリーズ、ガメラ3(1999)を使った迫力ある情景を製作。躍動感溢れる完成度をじっくりお楽しみいただきたい。
CCPのブランド、AMCシリーズからガメラ3がガメラ2と同時リリースされますね。平成ガメラシリーズファンの私達にとってはまさに夢ようなラインナップ! 商品は全高20cmの大迫力のソフビ製塗装済み完成品。ポージングも今までにない、とても躍動感のあるものです。そこで今回は、この商品ポーズから想像を膨らませて、映画クライマックスシーンの京都を舞台とした、邪神〈イリス〉との激闘をディオラマで再現しました。
ガメラは、より大きく口を開けたように改造。口内はエポパテで再現。下アゴは少し肉厚に感じたので、デザインナイフで調整。さらに3本のアゴヒゲも再現しました。手や脚は、ディオラマでのポーズに合わせて接着位置を変更。その際に出来てしまった隙間には、間着部の湯口バリを適当な大きさにカットしたものを詰めて塞いであります。さらにエポパテで体表ディテールを再現しました。
ディオラマは、いつもの木製パネルにスタイロフォームを貼り付けてベースにします。
邪神〈イリス〉から狂ったように伸びる触手は、エポパテとプラ棒からのスクラッチ。ガメラの足元の爆発エフェクトはスチロール球を使用。大まかなカタチを削り出したら、ライターの火で炙って表面にキャラメルコーティングを施して表現しました。
京都の街並みは、トミーテックのジオコレシリーズから、それらしいモノを選んであります。ガレキは石膏を薄く固めた後、砕いて見立てました。邪神〈イリス〉の触手の攻撃と爆発で、思わず退けるガメラをイメージして製作しましたが、いかがでしょうか?
いつかまた、このCCPガメラシリーズを使用してディオラマを製作してみたいですね。
CCP ノンスケール PVCモデル “Artistic Monsters Collection” ガメラ3(1999)使用
イリス降臨、京都決戦
ディオラマ製作・文/角田勝成
© KADOKAWA TNHN/1999
角田勝成(カクタカツナリ)
キャラクターメカ、怪獣などのディオラマを披露するベテランビルダー。誰にでも分かりやすい構成でシーンを切り取っていく。