【水性塗料ペインティングLAB.】
サフレス、成型色活かしでグラデーション塗装してみる!「メイドロイド・魔麗」【むっちょ】
2021.12.16
水性塗料ペインティングLAB. 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)
製作・文/むっちょ
安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
マックスファクトリーの女の子プラキットシリーズ『ギルティプリンセス』から、2022年1月に発売となるMOOK付録の女の子「魔麗」をピックアップ。淡い紫の成型色を活かし透明感を残しつつ、ミニチュアモデルのノウハウから髪にグラデーション塗装を施してみました。
今回使用している塗料・材料
髪=アイドロン・パープル(クリア)(シタデルカラー)
エルフィック・フレッシュ(ファレホ)
メイク=スカーティッシュ(アーミーペインター)
オフホワイト(ファレホ)
ベインブレイド・ブラウン(シタデルカラー)
こんにちは! 水性アクリルボーイのむっちょです! 22年1月発売の『Tony’sヒロインワークス ギルティプリンセス編』の付録、魔麗用髪型パーツの塗装にチャレンジ。「チャっと作ってチャっと仕上げる」をコンセプトに、パーツの成型色をそのまま活かしていい感じになるように塗装してみました。
■とはいえ、ツヤ消しクリアーは吹く
ランナー成型色の色合いがすごく好みで、これはこのまま残して仕上げてみたいと思いました。
サフレスで! 成型色活かしで! とはいっても、強い有機溶剤を使わない水性塗料では色が定着せず、つるつるとすべってなんか弾いているような感じになることも。まず、ツヤ消しのクリアーを吹き付け、少し食いつきをよくします。
■シタデルのクリアー
透明感のある仕上がりにするべく、使用頻度の高いシタデルカラーのエアブラシ用カラー、アイドロン・パープル(クリア)を試してみることに。ラッカー系のクリアーカラーは何回か重ねて吹き付けることで色味を調整するようですが、果たして同じようなことができるのか、ドキドキしながら挑戦してみました。
結果はまずまず、といった感じで、細吹きで少しずつ、を意識すると結構細かい調整も効くかなぁ? って具合にはなったので、今後もいろいろと試していこうかと思います。
■ハイライトカラーで微調整
毛先に向かって明るくなっていくような髪色が最近の美少女フィギュアのトレンドっぽい気がしたので、ファレホ、エルフィック・フレッシュをハイライトカラーに選定。かなり思い切った明るいカラーですが、ファレホは比較的簡単に下地の色を活かした発色をさせることができるので、気持ちよくグラデーションがかかっているようになりました。
Tony’sヒロインワークス ギルティプリンセス編
●発行元/ホビージャパン●3850円、2022年1月15日予定●プラキット、デカール付属
ⒸMAX FACTORY・Tony/Guilty Princess
むっちょ
ミニチュアペインターで“ホビーアドバイザー”。月刊ホビージャパンおよびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。最近モヒカンの色を変えた。