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模型作業で汎用性◎の金属平ヤスリ「雲耀」を解説!【月刊工具】

2021.12.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

模型作業で汎用性◎の金属平ヤスリ「雲耀」を解説!【月刊工具】

汎用性◎の金属ヤスリ「雲耀」

雲耀 メイン画像

 毎回工具&マテリアルをピックアップしてお届けする好評連載「月刊工具」。今回はGSIクレオス製の金属ヤスリ「雲耀」シリーズをピックアップ。金属ヤスリというと、ヤスリ目にさまざま種類があったり、削れ過ぎてしまいコントロールが難しいなど、手を出しづらく感じることがあります。その中でも「雲耀」は刃が一方向にのみついた単目構造で使用方法も単純な金属ヤスリの入門にも向いたアイテムです。今回新たに2タイプが加わり、より扱いやすくなった「雲耀」シリーズを使って金属ヤスリの使い方を確認してみましょう。

071 Product_name Metal File UNYOU
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ

雲耀の商品画像

匠之鑢・極 雲耀 平行単目 平(粗)(細)(細)4mm幅
匠之鑢・極 雲耀 単目板やすり(粗/細)

●発売元/GSIクレオス●発売中●1320円(平行単目)、1760円(単目板やすり)

実際に使用している動画もチェック!

Impression

雲耀 粗目と細目の比較画像
▲ 新しく4mm幅の細いタイプと板状の「単目板やすり」がラインナップに加わっています。「雲燿」シリーズのヤスリ面は2タイプに分かれ、粗目(左)、細目(右)と、刃の大きさと間隔が異なります。また「平行単目」という刃の付き方が一方向のヤスリで、この刃がスクレーパーのように表面を削いでいきます。構造も理解しやすく、金属ヤスリを初めて使用するのにちょうどよいシリーズでしょう。ヤスリ目も詰まりづらく、切れ味が落ちにくいのもうれしいところです
雲耀の粗目と細目でそれぞれやすりがけしたパーツの画像
▲ 細目(左)、粗目(右)のヤスリ面でプラ表面をヤスリがけしたもの。刃の切れ味が良く、プラが白化して色が変わることなく表面がきれいに仕上がります。そのため表面の傷も目立ちづらいですが、刃の形に沿って線が入っていることは覚えておきましょう。番手は粗目だと200~400番、細目だと400~600番程度といった印象です

How to use

金属ヤスリの使い方の画像 その1
▲ 金属ヤスリの使い方の基本は前に押して削ります。これは今回の単目のヤスリに限らずこの方法になります。まずはパーツの面に対してヤスリ面をぴったりと合わせます
金属ヤスリの使い方の画像 その2
▲ 人差し指をヤスリに添えるように握るとよりコントロールしやすくなります。力をかけすぎずにヤスリを押しましょう。刃を強く押しあてて削るというより、表面を滑らせるようにヤスリを運びます
金属ヤスリの使い方の画像 その3
▲ ある程度進んだら、ヤスリを浮かせて離します。そしてまた最初(写真①)の動作に戻ります。このように、金属ヤスリは一方向にのみ押して使います。この一連の繰り返しで削る角度や力が均一になり、よりきれいな面に仕上がります
金属ヤスリの使い方の画像 その4
▲ 従来の粗目タイプ(11mm幅)細目タイプ(7mm幅)に加えて今回新しく4mm幅のタイプが加わり、凹部分の中の面にも対応しやすくなっています
金属ヤスリの使い方の画像 その5
▲ 単目板やすりは28mm×60mm×厚さ5mmサイズの板タイプ。表裏で粗目、細目になっており、削る方向がヤスリ面に記されています。使用方法は棒ヤスリと同じですが、こちらは重量があるため力を入れずとも削れていきます。この重さでパーツの面全体にしっかりと刃が当たるので、平滑に削りだしやすいです
金属ヤスリの使い方の画像 その6
▲ 切削後はヤスリ目についた削りカスをメラミンスポンジや歯ブラシ等で払ってあげましょう。横方向のヤスリ目なので同じ方向にシュッと払うだけで簡単に取り除くことができます

なぜ金属ヤスリでパーツを削りだす?

サーフェイサーを吹いたパーツを金属ヤスリで削っている画像

 紙ヤスリやスポンジヤスリなどと比べると金属ヤスリは切削性の高さと、固くしなりにくい特性により削る部分を狙いやすく、面を平滑にして角(エッジ)を立てる「面出し」作業が得意なツールです。この面出しを行うことで面同士の境目の線がきれいに出て、明暗がはっきりした仕上がりにすることができます。
 写真 (左)のサーフェイサーを吹いたパーツを削ってみるとわかりますが、プラキットのパーツは成型の都合で、平面をつくっていても緩やかな凹み(ヒケ)が出ることがあります。この凹みが塗装をした際に表面に浮いて見えてしまい目立つことがあるために、凹みがなくなるまで削り面を平滑にします(写真 (右))。面を平滑にする作業では削る量も多いため、固く、切削性のよい金属ヤスリが重宝されます。この作業をパーツ全体に行うことでよりクオリティの高い作品に近づけることができます。

キャラクターキットを「面出し」作業でクオリティアップ!

なっちんの画像
▲ コトブキヤ「陸上自衛隊07式-Ⅲ型戦車 なっちん」(4400円、発売中)を「雲耀」シリーズを使用して「面出し」作業を行ってみます
面だし作業をしている画像 その1
▲ 広い面のあるパーツはヒケが出ていることがあるので最初は粗目で表面の凹みがなくなるまで削りだします。削りだしたら細目に変え、表面を整えるようにヤスリがけを行います
面だし作業をしている画像 その2
▲ C面(面取りされた箇所)部分の作業では、削らない片方の面をマスキングしておくといいでしょう。削りすぎてしまう、角を削ってしまうといった失敗を防いでくれます
面だし作業をしている画像 その3
▲ パーツが小さい場合にはその表面の広さに合ったサイズを使用します。大きいサイズのものでも作業はできますが、視認性が高く作業を行いやすくなります
面だし作業をしている画像 その4
▲ パーツ表面に凹ディテールがある場合は作業前に彫りこんでおきます。削りすぎて消えてしまうことを防ぐほか、凹ディテール部分の角がはっきりとし、見映えが良くなります
面だし作業をしている画像 その5
▲ 逆に表面に凸箇所がある場合。簡単な形状であれば凸部分を含めて平滑に削りだしてしまいましょう。面を整えた後、プラ板から切り出して改めて凸部分を作ります
全体に面だしをしたなっちんの画像
▲ 全体に金属ヤスリをかけてみました。各部の平面が平滑になり、角がしっかり立つことで、だいぶ見映えが上がったと思います。ヤスリがけ後の光沢の違いはありますが、素組みの状態と作業後のアップで比べると作業後のほうの面しっかり出ていることがわかります

金属ヤスリを錆びさせないための保管方法

金属やすりの錆びさせず保管する方法の画像 その1
▲ 金属ヤスリは付着物や空気中の水分などによって、サビが発生すると写真左のように茶色になってしまいます。特にヤスリ目に残った削りカスはその原因になりやすく、サビは切れ味の低下にもつながるため、作業後はしっかりとメンテナンスを行い、ヤスリを長持ちさせましょう
金属やすりの錆びさせず保管する方法の画像 その2
▲ まずは削りカスがなくなるように歯ブラシなどでしっかりと取り除きます
金属やすりの錆びさせず保管する方法の画像 その3
▲ 取り除いた後、金属の部分を油でコーティングします。模型工具用にゴッドハンドから発売されている「ニッパー専用メンテナンス油」(1320円、発売中)は取り回しもよくメンテナンスにおすすめです。全体に塗布したら浮き出た削りカスと余分な油をふき取ります(ニッパー専用メンテナンス油)
金属やすりの錆びさせず保管する方法の画像 その4
▲ 保管する工具箱にはシリカゲルなどの乾燥材も入れておくといいでしょう。ヤスリ以外にも模型用アイテムは湿気に弱いものが多いので入れておいて損はありません

まとめ

 数多くある金属ヤスリのなかで、「雲耀」シリーズは切削性と仕上がりの良さはもちろん、シンプルな単目構造によるメンテナンス性の良さを兼ね備えてます。プラスチックのほかにも、レジンキャストやホワイトメタル、各種パテなど、目詰まりしやすい素材でも削りやすい優れもので、ヤスリのかけ方が身につけば、多くの場面で活躍するツールでしょう。1本あると金属ヤスリの基本を学べる「雲耀」をぜひ使ってみてください。

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©moi72

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