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L作戦~ビリケン商会4年ぶりの新作キットで『サンダ対ガイラ』の名場面をディオラマ化!~

2021.08.21

L作戦【ビリケン商会】 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)

L作戦
扉絵

ビリケン商会4年ぶりの新作キットで
名場面をディオラマ化!!

 怪獣ソフビキットメーカーのパイオニアであり、2021年で創業45周年を迎えたビリケン商会による待望の新作「サンダ対ガイラ」。原型を手掛けた福田雅朗による緻密なディテールとソフビキットならではの手軽さで発売直後から好評を博しているのは怪獣ファンの皆さんもご存じの通りだろう。今回はそんな話題のソフビキットを使用し、山田卓司が東宝映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』の名シーンをイメージしたディオラマを製作。体表の立体表現にこだわった、サンダとガイラの塗装にも注目しつつお楽しみいただきたい。
 なお、キットについては残念ながら現在は品切れ中となっているが、時期は未定ながら随時再生産が行われるとのことなので、気になる方はビリケン商会の通販ページ(https://billikenshokai.stores.jp/)をこまめにチェックしてみよう。

ガイラ GREEN GARGANTUA

ガイラ
▲海で育ったガイラの体表を覆うウロコは映画のスチールを参考に、色味に変化をつけながら塗装を行っている

サンダ BROWN GARGANTUA

サンダ
▲人間に育てられたサンダは長い体毛と岩石を思わせる体表が特徴。こちらも塗装で明暗をやや誇張気味に表現し、立体感を表現している
ガイラ&サンダ頭部比較
▲凶悪そうなガイラ(左)に対して、心優しいサンダ(右)はその表情も柔らかい。どちらの目も役者自身の目そのものなので、目の塗装も作品の出来を左右する重要なポイントとなる
谷川の水表現
▲谷川の水の表現にはKATOの「ディープウォーター」を使用した
ディオラマ全景
▲ディオラマ全景。ベースサイズは縦35cm×横53cm×高さ34cm。山の斜面はスタイロフォームを削りだして表現。また、樹木や下草は鉄道模型のストラクチャー用の素材を利用して再現している
メーサー殺獣光線車
フロント
メーサー殺獣光線車
リア

▲メーサー車こと「メーサー殺獣光線車」は海洋堂の特撮リボルテック版を利用。サンダ、ガイラと比べるとオーバーサイズ気味ではあるが、今回は雰囲気重視ということで使用した

光線表現
▲メーサー車のパラボラ部とアーム、そして光線が当たるガイラの体には、それぞれLEDが仕込まれており、発光させることができる
ディオラマサイド

■キットについて
 ビリケン商会久しぶりのソフトビニール製キット『サンダ対ガイラ』リリースをTwitterで知り、個人的にも速攻で予約、購入しました。
 いつもながら良好なモールド、プロポーション。適度なパーツ分割で美しい成型色。素晴らしい内容です。両者ともに胸部の湯口部分にはそれぞれサンダ、ガイラのロゴもモールドされていてパーツ状態でも楽しくて組み上げるのがもったいないくらいです。
 ワクワクしながらキットを開封。パーツをヘアドライヤーでよく温め、下ろし立てのよく切れるナイフで湯口部分を丁寧に切り取り、組み立てます。腕部は間着である程度可動させることは可能ですが、今回は瞬間接着剤を使ってすべて固定しました。このとき、キットのままでも良いのですが、サンダの右手は指の間にナイフを入れて隙間を作っています。また、脚部パーツは中にウレタン樹脂を流してヘタリ防止&固定用ネジ装着の準備としています。

■塗装について
 ソフトビニール用塗料は最近、入手が難しく、今回はアクリルガッシュを使いました。元々絵画の為の絵の具ですから色数も豊富で好みの色に仕上げることが出来ます。水で薄められるのですが、ここではアクリル塗料用溶剤を使いました。これは界面活性剤が入っているのでビニール表面に弾かれずにしっかり塗装できるためで、ウォッシング塗装も可能です。
 本編映像やスチール画像を何度もチェックしながら塗装しました。体表と体毛の質感は変えると雰囲気が出ます。キットの成型色に対してサンダは少し茶系を強く、ガイラは青みを強くしています。特にガイラはウロコ毎に微妙に色合いを変えてみました。おそらく現実の着ぐるみはそれほど大きな色調変化は無いと思われますけど、ここは演出ということで。
 ポイントは目元の塗装。中に入った役者さんの素のままの表情が出ている所なので、瞳や睫毛など細かく塗り分けると良いです。役者さんの目元は黒っぽくメイクが施されており、そんな部分と着ぐるみの顔部分とも微妙に色調を変えるとリアリティーが出ると思います。

■ディオラマについて
 ディオラマは劇中のガイラが自衛隊のL作戦のメーサー殺獣光線車に攻撃される場面と、物語終盤の晴海埠頭の両者の戦いと二つの構想がありましたが、キットのポーズは変えないでディオラマとしてまとめられるか検討したところ、後者の場合、両者のポーズはピッタリなのですが、現在は東京オリンピックの為に当時の建物の多くが取り壊され、さらに貨物専用線があったりとなかなか手強くて、資料も充分に集まらない為、断念してしまいました。
 L作戦では一方的にガイラが攻撃される所が見所で、サンダの登場はガイラが倒れ込んだ後なのですが、ここではイメージ的にガイラを攻撃するメーサー車、そこに助けに入ったサンダ。としてムード優先で作ることにします。
 メーサー車は海洋堂の「特撮リボルテック メーサー殺獣光線車」を使用。本当のところ、サンダ&ガイラとは設定スケールは合わないのですが、組み合わせてみるとさほど違和感も無いので使うことにします。
 ガイラ、メーサー車にはそれぞれLEDを仕込みます。メーサー車の方は配線の取り回しが少し面倒なのですがコードを使い分けたりしながら目立たない様に施しました。
 メーサー光線は光ファイバーをヒートペンを使って熱加工してジグザグな光跡を作り、取り付けました。
 背景は少し誇張気味にスタイロフォームから削り出し、山や道路をレイアウトしました。ディオラマ材料はすべてKATOが販売している製品を使用しています。樹木と下草は同社が輸入販売しているウッドランド・シーニック社の物。特に樹木はプラスチック製の幹を捻ることで立体的な樹木を表現可能で、葉部分はキットのままだと欧米の木々の深い緑色なので、フォーリッジクラスターから明るめの緑色の物を選び、接着しています。川は「ディープウォーター」を使用。説明書に従って二液を混合することで、簡単に水面を表現することが出来ます。
 メーサー車が停車している道路はタミヤのテクスチャーペイントのダークグレイを塗った後にモーリン社のクラフトサンドのグレイを撒いてアスファルトの表現としました。ガードレールはトミックスのNゲージ用の製品です。

L作戦

ビリケン商会 ソフトビニールキット サンダ対ガイラ 使用

L作戦

ディオラマ製作・文/山田卓司

リアルモデルキットシリーズ サンダ対ガイラ(フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ)
●発売元/ビリケン商会●15400円、再販時期未定●約31cmサンダ、約30cmガイラ●ソフビキット●原型/福田雅朗

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TM & ©TOHO CO.,LTD.

山田卓司

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