HOME記事スケールモデル水性ホビーカラーでのグラデーション塗装やフィギュアの染め塗りで「1/35 アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー(ヨーロッパ戦線)」を楽しもう!【筆塗りTribe】

水性ホビーカラーでのグラデーション塗装やフィギュアの染め塗りで「1/35 アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー(ヨーロッパ戦線)」を楽しもう!【筆塗りTribe】

2026.10.22

筆塗りTribe/アメリカ軽戦車M24 チャーフィー(ヨーロッパ戦線)【タミヤ 1/35】●えぬせ 月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)

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明暗を際立たせる塗装

▲天面は、前方のゆるやかな傾斜から、かっちりとした平面へと切り替わる。その境界をマスキングでシャープに塗り分けることで明暗が際立ち、より立体的な仕上がりになる。カラーモジュレーション塗装の手法を、筆塗りに応用したものだ
▲天面は筆を叩くように、スタンピング的な塗り方で塗っていく。そのためある程度使い込んで、筆先がランダムになっている丸平筆を使用。まずはマホガニーを塗っていく
▲マホガニーが完全に乾燥したら、オリーブドラブ(2)、カーキグリーンの順で塗っていく
▲塗料が半乾きのうちに、マスキングテープを剥がす。完全乾燥したあとに剥がすと、テープの境目で固まった塗膜まで一緒に剥がれ、塗り分け線が崩れてしまうことがある
▲テープを剥がしたら、境界線近くにもっとも明るいカーキグリーンでタッチを加えていく。こうすることでより明度の差が出る
▲基本塗装の仕上げは、リベットやハッチの突起などのハイライト塗装。カーキグリーンに少量のホワイトを混ぜる
▲細い面相筆で、各ディテールに色を乗せる。塗るというよりも、塗料を置いてく感覚で色を付けていこう
▲突起部分や凸ディテールのハイライトが完了。こうすることでディテールがより際立つ

フィルタリングと染め塗り

▲次にMr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッドの「フェイスグリーン」、「スポットイエロー」を使用して、フィルタリングしていく。これにより砲塔各面のグラデーションがよく馴染み、自然な表現になる
▲明るい黄緑くらいの色になるように、2色を混色。Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液を少量加えて、シャバシャバにしておく
▲全体に薄く塗り、そのまま自然乾燥させる。ディテールに溜まったりしてしまった場合は、綿棒で拭き取ったり、筆で伸ばしたりして塗り広げよう
▲フィルタリングが完全に乾燥したら、デカールを貼る。先にデカールを貼ると、そのあとのグリーンやイエローのフィルタリングによって、白い部分まで染まってしまうことがあるので注意しよう
▲フィギュア塗装でもっともハードルが高いのが「顔」。その顔や肌を少ない手数で効率よく仕上げられるのが「染め塗り」だ。今回はシタデルカラーのホワイトと、シェイドカラーの「アグラックス・アースシェイド」、「レイクランド・フレッシュシェイド」を使用する
▲顔や手首など、肌の部分を白で塗装する。白はシタデルカラーでなくても、お手持ちの使いやすい白塗料で問題ない。ツヤ消しの白のほうが染まりやすいのでおすすめ
▲奥まった部分に、アグラックス・アースシェイドをピンポイントで流し込む。奥まった陰色になる
▲アグラックス・アースシェイドが乾燥したら、肌の色であるレイクランド・フレッシュシェイドを薄く全体に塗り広げる。塗料溜まりができないようにしっかりと伸ばしていこう
▲乾燥すれば自然なグラデーションが表現された肌に仕上がる。およそ15分で、これだけ雰囲気ある塗りになるので、ぜひ試してほしい
▲戦車兵の服もシタデルカラーの染め塗り用塗料であるコントラストカラーを使用した。メリハリあるタミヤの精密なフィギュアと染め塗りは相性がとてもいい
▲砲塔に搭載された精密なM2重機関銃は、ていねいに塗り分けるだけで一気に見映えが向上する
▲フィルタリング後に、八雲カラーセットAのダークウォッシュで全体にピンウォッシュ。乾燥後に粉っぽくなった箇所は、メラミンスポンジで拭き取って調整した
▲足周りはMr.ウェザリングペーストのマッドブラウン、マッドレッドにウェザリングカラーのグランドブラウンを混ぜたものを、泥が溜まりそうな入隅部分などに塗布。上記汚し塗料にウェットクリアーを加えたものを再度入隅や地面と近い部分に塗り、乾いていない泥を表現した

戦車筆塗りを楽しむ「3つのポイント」
 今回のテーマは「単色戦車筆塗り」。戦車を塗るときのグラデーションですが、私の場合3つのポイントを意識しています。いたってシンプルかと思いますので、ぜひ真似してみてください。
①垂直面は上が明るく、下が暗くなるようにグラデーションをかける。
②水平面は面の中心が明るく、端が暗くなるようにグラデーションをかける。
③光が強く当たりそうなところや、ボルトなどの突起にハイライトを置く。
 この3点です。もうひとつ大事なのは、上記塗装後にウォッシングやフィルタリングでグラデーションを落ち着かせてあげることです。この工程で全体の統一感が出ますので、必ず行うようにしています。今回は黒下地の上にマホガニーを塗り、マホガニーを透かせるようオリーブドラブを塗り重ねました。重厚感が出たと思います。
 フィギュアについては染め塗りをメインに仕上げました。白く塗った上から塗料を塗る(塗るというよりも置くイメージ)だけで自然なグラデーションが付いてくれますし、特に顔の塗装については、今回のように1/35スケールであれば染め塗りだけで十分な完成度に仕上がってくれます。また、簡単にできるということは、失敗してしまったときのリカバリーも簡単にできるということです。塗装を一度落としてもう一度白く塗るだけで、再チャレンジできてしまいます。顔に使うぶんの塗料であれば投資コストはそれほどでもないかと思いますので、フィギュア塗装に苦手意識がある人にはぜひ試してみていただきたいです。

■メインカラー
水性ホビーカラー=①マホガニー→②オリーブドラブ(2)→③カーキグリーン(①~③の順に重ね塗り)

■履帯
水性ホビーカラー=GQuuuuuuXダークグレー

■フィギュア
肌=シタデルシェイド:アグラックスアースシェイド(くぼみ部分)→レイクランド・フレッシュシェイド(全体)
服(ダークイエロー)=シタデルコントラスト:ガラガラックシューワー
服(カーキブラウン)=シタデルコントラスト:アガロスデューン

タミヤ 1/35スケールプラスチックキット

アメリカ軽戦車M24 チャーフィー(ヨーロッパ戦線)

製作・文/えぬせ

アメリカ軽戦車M24 チャーフィー(ヨーロッパ戦線)
●発売元/タミヤ●4400円、発売中●1/35、約15.9cm●プラキット


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