『装甲騎兵ボトムズ』 HGスコープドッグを改造して「ストロングバックス」製作!タカラ製SAKパーツを組み込んで近代化した仮想HGバックスをご覧あれ【サンライズメカニック列伝】
2026.06.13サンライズ・メカニック列伝 第79回/ATM-09-STC ストロングバックス【BANDAI SPIRITS】●田仲正樹 月刊ホビージャパン2026年7月号(5月25日発売)
【SAK主体の作例】
第4話の格納庫でチラリと映った機体がモチーフ。SAKの可動部をHGパーツで強化するというテーマで製作した。頭部を前方に傾け、胸部はプラ板で大型化。バイザーとコクピットハッチは固定した。上腕は1mm短縮、靴部は2mm幅詰め。肩関節は市販のロールスイングジョイントに、上腕、ヒジ、手首の各関節はEG νガンダムのものに、拳は市販のハンドパーツに、股関節ブロック、太モモ、ヒザ関節は拡張セットのものに、足首関節はHGFC シャイニングガンダムのものにそれぞれ交換。基本的には立ちポーズで飾る想定の作例だが、元のSAKよりも可動範囲は拡大している。ヘビィマシンガンはフォアグリップ基部に真鍮線を入れて可動化。「ビジター選手用の機体でリアルバトルにはまず参加しないでしょうから、あくまでもおまけ」とのこと。
【武装類】
GAT-22ヘビィマシンガンはフォアグリップをいったん切り取り、真鍮線を入れて可動化。ストックをHGのものに交換した。SMAT-38ショルダー・ミサイル・ガンポッドは拡張セット2から。フックを市販パーツとの組み合わせで可動化し、スリングの接続方法を変更している。
【シェファード用/一般選手用】
本連載第11回で「上腕の短縮」「太モモの延長」「靴部の幅詰め」を行って製作した「半固定のお手軽版」を再改修。ヒジ関節をEG νガンダムのものとHG ガンダムAGE-1のヒザ関節でそれぞれ可動化し、股関節と太モモはHGスコープドッグのものに交換した。一般機はSAKの塗装指定と劇中の色の中間の印象になるように塗装し直している(記事中のHG スコープドッグは、撮影スタッフ製作によるもの)。
■逃げていく選手の機体です
虫を使った健康法に詳しいサンライズメカファンの皆さんは、もちろんHGスコープドッグを入手して組み立ててはいるものの、心の奥では「ええい、キリコの乗機はいい! 名もなきバトリング選手が乗ったストロングバックスやパープルベアーのHG版を作らせてくれ!」と常に叫んでいるはず(そうかなあ)。せめて拡張パーツセットの新作として改造用パーツが出てくれたらと思うのですが、機体の人気度を考えるとあまり無理も言えないので、まずはHGにSAKのパーツを組み込んで仮想HG バックスを作ってみました(パープルベアーも近日中に作りますよ)。
SAK 1/35とHGは頭部の直径が同じなので、SAKバックスのロールバー付きバイザーをHGに移植するのはそれほど難しくありません。さらにSAKの腹部前面、腰サイドアーマー、ヒザ装甲を移植し、背中と肩のフックとくるぶしのモールドを削り取れば、もうバックスに見えてきます。SAKの腕部の関節を強化するのはちょっと難しいのですが、「こういう機体があってもおかしくないだろう」とスコープドッグのままにしておくのもアリでしょう。作例ではHGCE インパルスガンダムのヒジ関節を移植して可動範囲を拡大しましたが、これだとOVA作品の機体のように見えるかもしれませんね。本放送当時から1/35キット化が待ち望まれていたショルダー・ミサイル・ガンポッドは拡張セット2のもの。フックを可動化し、スリングの取り付け方を変更しました。このスリングは中粘度の瞬間接着剤で接着できます。
塗装はHDリマスター化された本編映像を参考に。第12話でキリコ機と戦ったブルーの機体としていますが、どの機体もカットごとに微妙に色が違うので、あまりこだわらず自由に塗ってください。本体色はブルーFS15050にハーマンレッド、純色バイオレット、純色シアン、オレンジ等を混ぜて彩度を下げた青。上腕等は自作の青紫系グレー。バイザーが緑系のグレーです。
■倉庫で立っている機体です
HGの拡張パーツセットは活用すればするほど股関節と太モモが余りがちになるのですが、この余剰分をSAKに組み込むことでSAK1/35ドッグ系最大の弱点だった太モモのボリューム不足が一気に解消できます。これに加えて頭部を若干傾けてアゴを引かせ、胴、スネ、つま先等をボリュームアップし、靴部を幅詰めして全身のバランスを変更した、SAK版の作例を製作しました。ヒジ関節はEG νガンダムのもの。各部の装甲はプラの経年変化で接続部が削れて外れやすくなっていたため、金属線を入れて可動化しています。この作例は第4話にチラッと出てくる、メルキア軍のスコープドッグやパープルベアーに似た色の機体としました。クールホワイトに純色バイオレット、純色シアン、ピンク、ビビッドオレンジを各少量ずつ入れた薄紫と、自作の青系グレーで塗り分けています。足元に軽く土の色を吹いたり、汚れや塗膜の剥がれをマーカーで少々描き込んだりして終了です。
次回はタイヤで走るカスタムメカの作例が登場します。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード” スコープドッグ 使用
ATM-09-STC ストロングバックス
製作・文/田仲正樹
「サンライズ・メカニック列伝 ダブル・リバイバル編」発売中!
古今東西のサンライズメカ作例集、待望の第2弾! 多彩な作品から30体以上が参戦!
ホビージャパン本誌にて連載している「サンライズ・メカニック列伝」のムック化第2弾です。『伝説巨神イデオン』『戦闘メカ ザブングル』などコーナーのレギュラー作品に加え、『太陽の牙ダグラム』『疾風アイアンリーガー』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など、魅力的なサンライズ作品から幅広くメカ作例が集まっています。コーナー中のディープな工作&解説テキストも含めた再録に加え、設定画も追加掲載。『機甲戦記ドラグナー』より、単行本だけの作り起こし作例も予定しています!
ⓒ サンライズ
田仲正樹(タナカマサキ)
「タカラ ホビーカタログNo.1」によると初期設定ではゴウトの年齢が「32歳」だったことに戦慄している。


























