HOME記事工具・マテリアル粘着力の違いにも注目! Mr.マスキングテープ&シートの活用でマスキングテープの使い方を学ぼう!!

粘着力の違いにも注目! Mr.マスキングテープ&シートの活用でマスキングテープの使い方を学ぼう!!

2026.01.24

プロモデラー「ノモケン」が教える工具、マテリアルの使い方!! 【「Mr.マスキングテープ」シリーズ/GSIクレオス】

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強粘着テープの使い所

 標準タイプのテープで通常の塗り分けのマスクなら充分に行えるので、それよりも強力な貼り付けを求めると、仮止めなどでの“固定力”を重視するシーンになるでしょう。

▲レジンキットやメタルパーツなど重めなパーツ構成の仮組みでは、より高い保持力が欲しくなるでしょう。強粘着でありながら、ノリ残りもなく薄さやテープの馴染みのよさが標準と変わらないのもメリットとなります
▲その強粘着は小パーツの持ち手付けでも効果的。マスキングテープを逆巻きにする“簡易両面テープ化”でも強めに保持できます。粘着面が表面になるよう巻く方法です
▲粘着面を表にするには、まず通常の向きでテープ端を棒材に貼った後、折り返して逆に巻き付けていきます
▲2周くらい巻いてノリ面が表になるようにします。標準よりも強く仮固定でき、テープの貼り直しでも剥がしやすいという使い勝手になります

弱粘着テープの使い所

 弱粘着は剥がしやすさを重視。それは粘着が強すぎて下の塗装やパーツ面を傷めないように、という事でもあります。ここではそんなマスクを剥がすときのトラブルを紹介。粘着が弱めならこうしたトラブルが避けやすくなります。

▲弱粘着のテープも塗り分けのマスキングに使えるのでこれを常用するのも選択の一つです。複数色の塗り分けでマスキングが重なる場合、先に剥がす方を弱粘着テープにして、標準を後で剥がす方にするといった使い分けも考えられます

▲マスク剥がしでのトラブル例。塗り分け後にマスクを剥がした際に、下の塗装がテープに貼りついて剥がれています
▲パーツの凹凸でマスクを切り分けていると起きやすいトラブルです。これを避けるには弱粘着のテープを使ったり、切ってない側からテープを剥がすなどするとよいでしょう
▲マスク剥がしでのトラブル例2。デカールの表面にクリアーコートをして、仕上げた面に周辺の塗り分けのためにマスクを貼って剥がしたらデカール部分が千切れて剥がれています。テープを剥がす力に塗膜は耐えてもデカールのノリ面は耐えられなかったわけです
▲図にするとこのような状況。これもマスクの剥がし方をより慎重にするなど工夫の余地がありますが、弱粘着であればより防ぎやすかったということになります

カット済みシートの利用方法

 細切りなどカット済みのマスキングシートは貼り込み作業の手間を減らし、仕上がりも向上しやすくなります。

▲カットされた○や△をそのまま使うだけで無く、穴の開いた余白側や、それぞれの一部分を切り取って使うこともあります
▲細切りでは一定の長さに切り込みを入れておき、場所に応じて必要な長さを選んで摘まみとれるようにしておくと、使い勝手がさらに良くなります
▲自動車のウィンドウパーツにある黒フチを塗り分けるマスク。隅の小Rは○を使い、それを繋ぐ曲線は細切りを沿わせる組み合わせ。境界が貼れたらその内側を通常のテープでマスクします
▲こちらはサイドウィンドウ周囲のモールを塗り分ける境界を貼ったところ。上下はパーツのモールドに沿わせて細切りを、先端の部分は○の外側余白を利用しています
▲マスクの貼り始め。ドアミラー基部の形状の小さなRを目安に3mm○の余白を貼ったところ。その周囲上下はパーツのモールドに沿わせてナイフでカットします
▲窓枠上下の境界は細切りの帯をモールドに沿わせて貼り込み。ヨレが出ないよう細帯を僅かに引っ張りつつハリを持たせながら貼るのがコツ

今回のまとめ

 Mr.マスキングテープ&シートの特徴と共に、スタンダードで汎用的な活用や、特徴を活かした用例を紹介してきました。今回は具体的なマスキングや塗り分けに深入りする前段階として、各々のマスキング材の用途や使い勝手を感じ取って貰えたらと思います。
 標準のテープだけでも用い方次第で広範囲に対応できますが、粘着力の違いやシートタイプを利用することで作業性が上がったり、リスクを避けることもできます。それは作品の仕上がりにもつながります。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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