きみにもできる「VSMS」簡単製作法!最新キット「1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形(ホークヘッド)」の“仮組み”までを丁寧に解説【ファイブスター物語】
2026.01.02
ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形(ホークヘッド)【ボークス 1/100】 ●林哲平 月刊ホビージャパン2026年2月号(12月25日発売)
きみにもできる!! VSMS簡単製作法
[1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形(ホークヘッド)編]
プロモデラーがお手軽&効果的な模型製作法を解説する「きみにもできる!! 簡単製作法」。今回は特集に合わせて、ボークスVSMS 1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット破烈の人形(ホークヘッド)の製作を解説していく。基本的に成型色を活かした部分塗装。特にクリアー外装のゲート処理などは必須の製作ポイントとなる。今回は序盤の「パーツの切り出し」と「接着と組み立て」を解説。
ボークス 1/100スケール プラスチックキット “VOLKS SUPER MODELING SERIES”
ゲートシオンマーク3
リッタージェット・破烈の人形(ホークヘッド)
製作・文/林哲平
01 パーツの切り出し
■クリアー外装の切り出しをマスターする
▲ キットの外装はGTM特有の半透明装甲の再現のため、クリアーパーツで成型されています。クリアーパーツは硬く、ひび割れしやすいため、普通のプラモデルのようにニッパーの二度切りでパーツを切り離すとゲート跡が汚くなってしまいます。ここはクリアーパーツを美しく切り出す方法を学んでみましょう
▲ キットのゲートは繊細なパーツの保持を優先しているためかなり太めです。この太さゆえ、ニッパーをそのまま入れると刃の圧力でゲートの根元が白くなってしまうことがあります。まずパーツを囲むランナーをカットします。これにより、ゲートカット時にかかる刃の圧力を外部に逃がすことができるのです
▲ 大きなゲートに付いた状態でパーツをカットしようとすると、ニッパーの刃が入りにくく、ゲート跡が白化してしまうことがあります。万全を期すためにもゲートがこのようにパーツに付着した状態で、おおまかにランナーから切り離してしまいましょう。なお、クリアーパーツは硬く、ランナーも太いため、ランナーのカットには必ず刃のしっかりした両刃ニッパーを使ってください。薄刃ニッパーだと刃が欠ける危険があります
▲ ランナーにはこのような射出成型用の押し出しピンが付着しています。これはニッパーを入れるときに邪魔になるので、切り離しておきましょう
▲ それではゲートカットに移りましょう。まずは両刃ニッパーで、ゲートが太くなり、ランナーへとつながる部分をカットします。これは、いきなりゲートの近くをカットすると、ランナーが邪魔になり、刃の位置を決めづらいためです
▲ パーツから1.5~2mmぐらい離れたゲート部を、刃が鋭い、ゲートカット用の薄刃ニッパーでカットします。両刃ニッパーでカットする場合は、2.5~3mmぐらい余裕を持っておかないとパーツが白化してしまいやすいので注意してください
▲ 残ったゲートをデザインナイフでカットします。一気に切ろうと力をかけると、ゲートの根元が白化したり割れたりしてしまうため、少しずつ、少しずつ、あくまでじっくりと丁寧に削り落としていきましょう
▲ クリアーパーツは硬いため、ゲートカット中、デザインナイフの刃は急速に摩耗していきます。少しでも切れ味が鈍ったと感じたら、すぐに刃を交換しましょう。私は今回、タミヤの替え刃30枚セットをすべて使い切りました
▲ 外装パーツをきれいに切り出すことができました! 手間は少しかかりますが、丁寧に作業すればそれほど難しくはありません。ランナーの枠から、少しずつパーツに近づけていくように切り出すのがGTM外装パーツ切り出しの秘訣なのです
▲ 外装パーツには、フレーム色で塗装する部分もあります。このような場所は白化しても塗装すればわからなくなってしまうので、通常のプラキットのようにニッパーの二度切りでパーツを切り出しても全然大丈夫です。ポイントを押さえて時短しちゃいましょう
▲ 今回は使用していませんが、外装パーツの切り出しにおいて極めて有用なのが超音波カッターです。プラに圧力をかけずに切断可能なので、ゲート跡を割るリスクゼロ、かつ極めてスピーディーな作業が可能になるのです。現在では10000円を切る商品も発売されているので、末長くGTMやMHを作っていくのであれば導入を強く推奨します
▲ クリアーパーツのゲートは、デザインナイフでのカットがどうしても難しかったり、跡が目立って気になる人もいるのではないでしょうか? そんな場合はゲートをヤスリで削り落としてみましょう。まずはこれぐらいゲートを残した状態でパーツを切り出します
▲ プラ板に両面テープで紙ヤスリを貼り付け、ゲートを削り取ります。ゲートが消滅し、完全にパーツがフラットになるように削りましょう。400→600→1000の順番に、細かい番手に変えていきます。この段階では傷が付いてパーツは曇っていますが……
▲ ウェーブ ヤスリスティックフィニッシュで曇った部分を磨きます。このヤスリはクリアーパーツの磨きに非常に適しており、少し磨けば透明度があっという間に回復します。キュッ! キュッ! とプラとヤスリが擦れる音が変化してくるのが仕上がってきた証です
▲ ゲートを削り取った状態。透明度も回復し、美しい仕上がりとなりました。このゲート処理方法は時間はかかりますが、もっとも確実な方法です。特に今後、全塗装にチャレンジしたい! という人にとっては必須テクニックとなるので、ぜひともマスターしておいてくださいね
02 接着と組み立て
■接着と仮組み
▲ ボークスのGTM、MHキットはABSとプラのパーツが両方入っており、その2つを接着する部分も多々あります。ここはABS、プラ両方を接着可能な接着剤である、フローセメントを使いましょう。いずれも流し込みタイプで、通常成分のスタンダードと健康面に配慮したウェルネスの2種。お好みで選びましょう
▲ フローセメント最大の利点はこのハケ。これまでのプラキット用接着剤のハケよりも細く、長く、かつ弾力や強度が高いため、接着剤をピンポイントで必要な場所に塗ることができるのです。繊細な接着が必要になるGTMの製作において、これがあるかないかで難易度が大きく変わってくるほどです
▲ 今回は合わせ目を消さず、組み立てるだけの簡単仕上げですので、できる限り接着剤がはみ出ないようにキレイに組み立ててみましょう。まず、基本はピンの部分のみに通常タイプのフローセメントを塗ります。パーツの接合面に接着剤が付着しないため、汚くなるリスクなく組み立てることができます
▲ ただ、どうしてもパーツに隙間が空いてしまう部分が出ることも。このようなときは隙間に少量流し込んで、すぐ指ではさんで固まるまで待ちましょう。フローセメントは極めて接着力が高いため、中からはみ出るぐらい大量の接着剤を流し込む必要はありません
▲ 接着した状態。いきなりすべてのパーツを接着してしまうと塗装できなくなってしまうため、仮組みの段階では内部に可動部が入っていないフレーム部分のみにとどめておきましょう
▲ 外装パーツは接着せず、マスキングテープで仮止めしていきます。太いテープをそのまま貼りまくると剥がすときにパーツに強い圧力がかかり、クリアー外装の破損につながるので、必ず定規とナイフで細切りにしたものを使ってください
▲ キットの関節部は、独特のプロポーションとバランスを保つGTMを自立させるため、かなり硬めに調整されています。はめ込むときに力をかけすぎ、クリアーパーツを割ってしまわないように注意してください
▲ 仮組みした状態。仮組みはより繊細さを要求される塗装後の最終組み立ての予行演習なので、塗装して仕上げるときは必ず行ってください。なお、キットは素組みの状態でも大変美しく立体映えするので、GTM初体験であれば無理に塗装はせず、無塗装でそのまま楽しむぐらいが健康的だと思います
各所の塗装方法、最終組み立て時のポイントなど「月刊ホビージャパン2月号」にて塗装~完成までHowtoを細かく、丁寧に解説! ぜひ本誌でご覧ください。
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林哲平(ハヤシテッペイ)
モデラーとしても一流の腕前を持つホビージャパンスタッッフ。あらゆるジャンルの模型に精通している。