HOME記事工具・マテリアル続:プラモデルの組み立てに使う接着剤の特性を学ぼう! 瞬間接着剤、エポキシ系、水性など、プラセメント以外の接着剤を解説!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:多様な接着剤の使い方と特性】

続:プラモデルの組み立てに使う接着剤の特性を学ぼう! 瞬間接着剤、エポキシ系、水性など、プラセメント以外の接着剤を解説!!【いまさら聞けないプラモデルの基礎:多様な接着剤の使い方と特性】

2025.12.13

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.13

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エポキシ接着剤の特徴と活用ポイント

エポキシ接着剤の製品例、使用方法、活用シーンでのポイントを紹介!

 プラモ製作向けのエポキシ系接着剤は、短時間で硬化し透明なタイプが販売されています。多様な素材を丈夫に接着できること、仕上げ段階で慎重に接着するものに適しています。製品の硬化時間は接着作業が可能な時間の目安で、最終的な強度がでるには1日ほどかかります。

タミヤ エポキシ接着剤

●発売元/タミヤ●550円、10g、発売中

瞬間エポキシ接着剤

●発売元/ウェーブ●660円、10g、発売中


■エポキシ接着剤の活用ポイント

▲A、Bのそれぞれを同量を出し、棒やヘラで混ぜ合わせます。透明タイプは混ざり具合がわかりにくいので念入りに。そして接着面へ付着させていきます。塗布する際に“糸引き”に注意します

▲エポキシ系接着剤は貼り合わせに隙間があっても固まります。パーツの重なりやフチに塗って固定する使い方もできます。位置を微調整したら、静置するかマスキングテープなどで仮止めしておくと良いでしょう
▲ハミ出しは半硬化の時に刮ぎ取ったり、エナメル溶剤をつけた綿棒で拭き取ることができます
▲金属製パーツの接着。砲身を差し込むところにエポキシ系接着剤を塗っています。瞬間接着剤を使うよりも衝撃に強く、向きや位置の微調整ができる利点があります
▲はみ出た接着剤をツマヨウジで刮ぎ取っています。半硬化のタイミングではパーツ表面を傷めず、このように剥がせます

▲塗装したエッチングパーツの貼り付けをしているところ。接着位置に少量点付けしておき、パーツを重ねておくようにしています。塗装面に塗っても接着ができること、そして慎重な位置決めをするための選択です

▲バイクのカウルに透明パーツを接着しているところ。下辺を接着していますが両端が密着しづらいため、完全に硬化するまでクリップで押さえています。硬化後はしっかりと固定されました


水性接着剤の特徴と活用ポイント

水性接着剤の製品例、使用方法、活用シーンでのポイントを紹介!

 水性接着剤の「ハイグレード模型用」はプラスチックを溶かさず、傷めずに接着できるもの。透明で接着跡も目立ちにくく、クリアーパーツ、メッキパーツの固定に最適です。「クラフトボンド」は紙や木材向けですが、これもプラスチックパーツを傷めないので、クリアーパーツや小パーツの接着などにも使われます。液は白いですが乾くと透明になります。いずれも完全固定までは時間がかかるので、それまで静置しておくかテープなどで仮固定する使い方になります。

ハイグレード模型用

●発売元/セメダイン●610円、20ml、発売中

タミヤ クラフトボンド

●発売元/タミヤ●440円、20g、発売中


■水性接着剤の活用ポイント

▲ハイグレード模型用、クラフトボンドをプラ板に塗ったもの。手前は固まった状態で、どちらも透明になっています
▲固まった接着剤を剥がしてみました。どちらも弾力がある状態で密着していますがプラ板表面を傷めずにすんでいます。この特徴が見た目良く接着するのに活きます

▲メッキパーツの接着。水性接着剤では接着面のメッキを剥がさずに接着でき、周囲を汚さずに済みます

▲クリアーパーツの接着。パーツのフチに適量つけるためここでは面相筆をつかっています。使用後の筆は早めに水洗いしておきます。接着跡が目立たない仕上がりになっています

▲ウィンドウパーツをボディ側に貼り付けたところ、端に接着剤のハミ出しが見えます。すぐに拭き取ると周囲に広がるので硬化してから対処します。充分硬化したら、ハミ出し部分を切り分けて剥がします。エナメル塗料の溶剤を少し付けると剥がしやすくなります

▲囲みの箇所のように塗装後にクリアーパーツやエッチングパーツ貼る場面に向いています。こうした接着がキレイに行えると作品の印象も向上します

▲パーツ面に優しい特性はスナップフィットモデルで緩いところに塗ったり、パーツの仮固定などに役立ちます


今回のまとめ

 瞬間接着剤、エポキシ系接着剤、水性接着剤。プラセメント以外のプラモ製作によく使われる接着剤3種類の特徴と、それを活かした使用例を紹介しました。接着する素材との相性の他に、作業のしやすさや仕上がりの良さなど幾つかの理由から選んでいるところが、先に触れた「ユーザーの工夫」になります。それらを参考に、ご自分の製作に活かしてみてください。


記事中の模型用語をピックアップ簡単解説!

■エッチングパーツ
 シンチュウやステンレス板を部分的に腐食させ、形状や凹凸を表現したパーツ。プラ部品では難しい極薄パーツや編み目の表現や、金属の質感を活かすところに用いられます。

■ホワイトメタル
 スズや鉛を成分とした金属。低融点で切削もしやすいのが特徴。プラモデルでは多方向に凹凸のある形状や、細いパーツの再現に用いられることがあります。


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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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