HOME記事キャラクターモデル“天才”が搭乗する「VF-1A バルキリー マクシミリアン・ジーナス機」を翼端灯のクリアー化やモールドを追加して製作!塗装はパッケージイラストを参考に淡い色合いの航空機的テイストに仕上げる【マクロス】

“天才”が搭乗する「VF-1A バルキリー マクシミリアン・ジーナス機」を翼端灯のクリアー化やモールドを追加して製作!塗装はパッケージイラストを参考に淡い色合いの航空機的テイストに仕上げる【マクロス】

2025.11.18

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)【マックスファクトリー 1/72】●木村直貴 月刊ホビージャパン2025年12月号(10月24日発売)

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のメイン画像

細部ディテールと淡い塗装で航空機らしく

 月刊ホビージャパン2025年11月号では豆タンク製作によるVF-1A バルキリー(柿崎速雄機)を掲載したPLAMAX「マクロス」1/72バトロイドラインだが、今回ついに真打ち登場! “天才”が搭乗する「VF-1A バルキリー マクシミリアン・ジーナス機」を、“マイスター”木村直貴が製作。翼端灯のクリアー化などの定番工作を行いつつ、全身各所にボルト穴などのモールドを追加。パッケージイラストを参考に淡い塗装で仕上げた航空機的テイストで完成させている。

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)のパッケージ画像

PLAMAX 1/72 VF-1A バトロイドバルキリー マクシミリアン・ジーナス機

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円、発売中● 1/72、約18.5cm ●プラキット●原型/バトロイド:ノリモータース、フィギュア:平田英明(マックスファクトリー)

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の正面の画像
▲キットは成型色でマックス機のカラーを再現。「マクロス」シリーズ各作品で青く塗装された機体を乗りこなしているが、その原点たる機体が最新プラキットとして立体化されている
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の背面の画像
▲ガンポッドのスリングは装備用と肩掛け用の2種が付属
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の頭部のアップ画像
▲新規金型で造形されたA型頭部。カメラカバーが外側に露出した独特な形状をイメージ通りに再現
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の製作途中の画像
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の製作途中のパーツの画像

▲対空レーザー機銃は砲身の根元にプラ材を貼って情報量を追加。カメラカバーは表面を磨き込んでからクリアーグリーンで塗装。裏側にラピーテープを貼って光を反射するようにしている。首は若干胴体から浮いているように見えたので、ダボを削ってピタリとフィットするようにした

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の製作途中の全体画像
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の製作途中の背面画像

▲製作途中状態。良好な基本フォルムは変えず、機体各所に「ボルト穴」や「マイナス凹モールド」などを追加して全体的に情報量を増やしている

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の武器構え画像
▲パッケージイラストを参考に、大気圏内での空気感を意識した淡い塗装仕上げ。マーキングはキット付属のものを使用している
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の付属フィギュアの正面画像
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の付属フィギュアの背面画像

▲平田英明氏渾身の造形による同スケール「マクシミリアン・ジーナス」フィギュアが付属。作例はタミヤエナメルの筆塗りで仕上げた

作例の付属フィギュア2体の画像
▲月刊ホビージャパン2025年11月号に掲載のVF-1A バルキリー(柿崎速雄機)(製作/豆タンク)付属の柿崎速雄フィギュアとのツーショット。ふたりの身長、体格差もバッチリ再現されている
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のとF-1Aのツーショット画像
▲同じくVF-1Aのツーショット。ここにVF-1J(一条輝機)を加えればバーミリオン小隊が完成だ
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のスラスターブロックのパーツ画像
▲スラスターブロックの端面が断ち落としで若干厚みを感じたので、外側から斜めに削って面取りすることでシャープに見せている
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の主翼のパーツの画像
▲主翼の翼端灯、垂直尾翼の衝突防止灯はキットパーツを切り欠き、クリアーランナーから削り出したものに置き換えてクリアー化
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のポージング画像
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のポージング画像2枚目
▲劇中でもアクロバットな戦闘シーンを見せるマックス機なので、別売りのTHEシンプルスタンドを使用したダイナミックなディスプレイがよく似合う
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の腕パーツの画像
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のハンドパーツの画像

▲上腕の合わせ目を丁寧に処理。前腕は外側にプラ板を貼って凸モールドを追加。ハンドパーツは平手親指部分の合わせ目を処理し、手首軸の肉抜きはプラ板で埋めている

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例のインテークシャッターのパーツ画像
▲インテークシャッターは表面処理のためにキットの凸モールドをいったん削り落とし、後からプラ板を貼って復活させている
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の膝パーツの画像
▲ヒザ関節ブロックは複雑な構造なので、塗膜分のクリアランスを確保しつつ丁寧に表面処理を行った
VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の武器パーツの画像
▲ガンポッドはセンサー部を切り欠いてから、クリアーランナーを削り出したものでクリアー化

▶問答無用のかっこよさ!
 劇中イメージそのままのスタイルで大好評のPLAMAX バトロイドバルキリーシリーズ! 今回は天才マックス氏のTV版最初の乗機「VF-1A」を担当させていただきました。とにかくこのキット、収納できそうにないデカイ手。大きなエンジンにちっちゃな主翼。これをファイターに変形させたらすごく矛盾が出るんじゃないか? ……なんて疑問には全く意を介さない「男はロマン!! 」で一点突破なスーパーロボット系スタイリング! しかし、それでいてエンジンノズルや胴体の断面、股関節のリアルな解釈をはじめ、各所のディテールはシャープで高精度で「やっぱ、バルキリーはリアルロボットだね」ともいえる満足度!! 一見、相反するような「スーパーロボ」と「リアルロボ」の中道を絶妙なバランスで立体化したこのキットの魅力は計り知れませぬ。ぜひ、一度は組んでみてもらいたいキットであります! さて、こういうキットなので、作例としては銀チョロダメージにウェザリングの濃い〜仕上げも似合いそうなのですが、スマートで天才なマックス氏の乗機だし、スカイブルー基調の航空機っぽいカラーリングだし、「適度なディテールアップをお願いします!」とのオーダーだったので、今回もやっぱり航空機テイストをより効かせて、リアル系に寄せていく方向で製作することにします。

▶今年の夏は暑かった
 さて、製作です。
・暑さでポリキャップが膨張したのか(?)、関節が全体的に緩めに感じました。対策としては、薄いプラシートの細切りを軸に貼り付けるとか、軸の肉抜きを埋めてやるとか、瞬間接着剤を薄く塗って太らせる、とかしておけばある程度はタイトになります。ただし、やりすぎにはご注意を。
・パーツにはそこそこヒケがあります。丁寧にペーパーがけして、ひとつずつパーツ精度を高めてやるのが完成度を高める近道です。幸いスジ彫りなど各部のモールドがしっかりしているので、削りすぎて消えてしまうというアクシデントはあまりないと思います。また、クリアーパーツも注意深くペーパーをかけて平面を出し、磨き直してやれば◎。
・ディテールアップはいつもの作例通りですが、このキットはどこかレトロさを感じさせるスタイリングなので、ボルト穴モールドがいちばん似合うように感じます。なので、ちょっと詳しく説明します。使用ドリルは0.5mm。ピンバイスから短めに出して目的の場所に当て、ブレないようにあまり力を入れず、3〜4 回くるくるっと回します。スミ入れするので深彫りは不要。ただし、穴周囲に返りが残っているとリアルさが半減してしまうので、ペーパーやブラシなどで平らにしておくことが重要です。慣れてくれば目測でたったった〜と打てるようになりますよ。

▶ Cool!
 箱絵がめちゃくちゃかっこいいので、そちらを参考に空気感を加味した淡い感じで塗装&仕上げを行いました。黒〜白はサーフェイサーの混色で表面処理兼用。ちなみに白は多少グレーを混ぜてトーンを落として使っています。青はMr.カラーのスカイブルー+パープル+白。エンジンノズルは過去の作例に倣ってメタリック仕上げ(焼鉄色の上からシルバー重ね吹き)としてみました。タミヤエナメルの黒とグレーでスミ入れをして、キット付属デカールを貼り、ツヤと濃さを調整したスーパークリアーグレートーンで軽くグラデーションをかけて完成です。

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)の作例の正面の画像

マックスファクトリー 1/72スケール プラスチックキット“ PLAMAX ”
VF-1A バトロイドバルキリー マクシミリアン・ジーナス機使用

VF-1A バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)

製作・文/木村直貴

PLAMAX 1/72 VF-1A バトロイドバルキリー マクシミリアン・ジーナス機

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円、発売中● 1/72、約18.5cm ●プラキット●原型/バトロイド:ノリモータース、フィギュア:平田英明(マックスファクトリー)

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木村直貴(キムラナオキ)

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