HOME記事ガンダム2日で完成! 水性ガンダムカラーでお手軽塗装「EG ガンダム」が「キャスバル専用ガンダム」に変身!【ギレンの野望】

2日で完成! 水性ガンダムカラーでお手軽塗装「EG ガンダム」が「キャスバル専用ガンダム」に変身!【ギレンの野望】

2025.11.01

手軽な充電式エアブラシと水性ガンダムカラーで本格塗装ができちゃった!/RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】●けんたろう 月刊ホビージャパン2025年12月号(10月24日発売)

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いよいよ塗装!

EGガンダムのロケットランチャー
▲EGに使われている柔らかいプラ素材の場合、ヤスりがけして表面がザラザラになったものをそのまま塗装すると完成後にそのキズが結構目立つので、いっそサーフェイサーを吹いておくのも手。水性サーフェイサーなら匂いもしないので安心
水性ホビーカラーうすめ液とグレーバイオレット
▲エアブラシで水性ホビーカラーを吹く場合、塗料と溶剤を1:1で割る。同じ容器をふたつ用意して、先に1:1の分量が見えるようにしてから混ぜると、薄すぎて色が乗らない失敗を避けることができる(けんたろうの知恵袋)
グレーバイオレットとうすめ液混ぜたものエアブラシのカップへ
▲塗料を混ぜたらエアブラシのカップに注ぐ。個人的には塗料と溶剤は1:0.9ぐらいの気持ち濃いめが好み

いきなりパーツに吹いちゃダメ!

エアブラシ仮吹き
▲パーツに吹く前に、プラ板などを使ってちゃんときれいに吹けるかテストをしよう。プラスチックに食いつくか、発色するか、塗料がブツブツだったり濃度が薄くて散らばったりしないかなど確認して対処する
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」塗装中1
▲プラ地そのままに塗料を吹いていく。1〜2回吹いて、地色が見えなくなるまで重ねよう。股関節周りは「RLM75グレーバイオレット」を塗るのだが、その隣は「ファントムグレー」なのでその部分はマスキングテープで覆っておいた
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」塗装中2
▲アンクルアーマーが黒のような濃いグレーなのがキャスバル専用ガンダムの特徴だが、『ギレンの野望』のCGだと上腕も同じ色。ファントムグレーはかなり黒に近いグレーとしてとても重宝する色だ

シャア専用機ピンク、ただものではない!

けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」塗装中3
▲「シャア専用機ピンク」はかなり鮮やかなサーモンピンク。白いパーツならば一気に塗り上がる。こちらも2回ほど塗ってきれいな発色を得たら塗装完了

色味にバラつきが…

けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」塗装中4
▲元のパーツの青い部分と赤い部分に「シャア専用機レッド」を塗ったところ、下地色の違いもあってかなり発色が異なる状態になってしまった。ゲームCGよりも赤が明るい気がするし、これは変更したほうがよさそう

混色する!

水性ホビーカラーブラッとシャアレッド混色ク
▲いっそイメージを重視して色を変えてしまおう! 深い赤を作るために「ブラック」を数滴ずつ混ぜて、ワインレッドのような色を作って再度塗った
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」スラスター塗装中
▲必須ではないが、ちょっと脱線してスラスターノズルをマスキング塗装してみた。これは「スーパーファインシルバー」にブラックを数滴混ぜた色。混色してもきれいなメタリック色! 水性ホビーカラーのスーパーメタリックシリーズ、すごい
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」シールドデカール貼り
▲MG シャア専用ザクのデカールからシャアのマークを持ってきて盾に貼り付けた。『ギレンの野望』のCGだと、十字や股間のV字がそのままなのは意外といえば意外。十字はあまり見てほしくないので(笑)、この大きいパーソナルマークに視線が向くようにしてみる

クリアー吹きもエアブラシで

けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」シールド仕上げ
▲最後の仕上げ、ツヤ消しクリアーもエアブラシで塗布。ビンに水性ホビーカラー つや消しと薄め液を1:1で混ぜた、エアブラシですぐ使える“ツヤ消しビッグボトル”を作っておくとこういうとき超便利

お気楽スピード塗装で2日で完成!

 2日という短期間で完成した、本格エアブラシ塗装仕上げのキャスバル専用ガンダム。水性ホビーカラーはラッカー塗料級の発色に加え、塗り重ねが少なく片付けもラク。“週末モデリング”にはまさにうってつけの塗料だ。気楽に使いやすい充電式エアブラシを相棒に、“積みプラ”を一気に塗り上げよう!

けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」背面
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」シールドアップ
▲暗い赤は、シャア専用機レッドにブラックをごく少量混ぜて塗装した
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」スラスターアップ
▲スラスターもスーパーファインシルバー+ブラックで塗り分け。水性とは思えない輝き方をしている
けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」頭部アップ
▲頭部バルカン砲(使用塗料はH-24 黄橙色)などの細かい部分は筆で塗装した

 秋は行楽シーズン。万博や6時間耐久レースを見てきたりと遊び狂うけんたろうに活を入れるべく、編集部からミッションが。「今から3日以内で何かガンプラを作ってよ。今回の特集は水性ホビーカラーだから。あとエアブラシで」。
 いつもながら無茶振りが過ぎるのはさておき、なるほどそうきたか……。今回は自分が推したい色、水性ガンダムカラーのシャア専用カラーを使ってガンダムを紅く染めてみることにしました。
■3日で作るはずが、2日で完成
 工作もそこそこに塗装に入ります。エアブラシはパーツを小分けして塗装する必要がありますが、最近はクリップの付いた棒、サポート用品が充実しているので楽ちんです。2日目には塗装が始まるところで、あれ、ずいぶん早く作業が進んでるな……と気がつくのでした。
 いよいよ塗装に入りますが、エアブラシは手軽で安価なハンディコンプレッサーとセットになったものを使います。1回充電すれば30分連続使用できるというスペックではありますが、30分吹き続けるわけではないので、実際は丸1日作業するのでなければかなり持ちます。今回、関節のグレー、ファントムグレー、そして本体のシャアピンクとずっと吹き続けてここで電池が切れました。充電(45分)の間を休憩時間に充てられたので、機械的にも、ヒト的にもちょうどよいタイミングでしたね。
 ちょっとだけ途中で方針変更したのが、シャア専用機レッド。青や赤のパーツにまたがって塗装をしたら色の差が出てしまったのも含めて、もう少し濃い色のイメージがよさそうだったので、黒を数滴加えて色を締めていきました。この赤さも人によってイメージが違うので、このあたりを自在に変えて塗れるのもエアブラシの強みですね。
 それにしてもハンディコンプレッサーとエアブラシは、充電1回でかなり作業ができて、ハンドピースもなかなかゴキゲンな性能なものが多く、改めてエアブラシシステムの威力を知るのにちょうどよいアイテム。性能のよくなった水性ホビーカラーは匂いを気にせずどんどん吹けることと合わせると、塗装がとても楽しくなるセットです。
 結果、2日という短時間でキャスバル専用ガンダムは完成。なかなかカッコイイ…。短手数、短時間、そして匂いも気にならない。この水性ホビーカラーとハンディコンプレッサー&エアブラシセット、相当強力ですよ。
けんたろう「…ということで完成です。1日余りましたが、遊びに行っていいすか?」
編集部「あれっ、もう完成したの? ちょうどよかった。次のお題はね…」
けんたろう「ヒ、ヒィーッ!」

けんたろう製作「RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム」

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“エントリーグレード” RX-78-2 ガンダム使用

RX-78/C.A キャスバル専用ガンダム

製作・文/けんたろう


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