『鉄人28号FX』版「ブラックオックス」を塗装とギミックの兼ね合いに考慮し製作!多ギミックなキットの紹介と共にお届け【MODEROID】
2025.10.08ブラックオックス(鉄人29号OX)【グッドスマイルカンパニー】●イタミテック 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)
待望のFX版ブラックオックスは、カラフルな成型色と塗装済パーツの採用により未塗装でも色分けが完璧! さらにジェットモードやジェノサイドバスター状態も差し替えなしで変形可能と、遊びやすい仕様になっています。
■襲いかかる合わせ目と肉抜き
作りやすさの代わりに、ほとんどのブロックの分割が中央割り&異なる色のパーツをはさみ込む構成。また大胆な肉抜きもちらほら。ということで処理方法を考えてみました。頭部角の裏側、かかと内側、足裏、背部フレームの肉抜きは、プラ材や瞬間接着パテで埋めました。頭部の前後分割はほとんど見えないのでスルーしちゃいました。
背部砲門や肩の赤いパーツなどのはさみ込み構造になっている可動部は、可動軸の受け側をC字にカットして後ハメ。関節にはABS素材が使われているので、ABSに対応したボークスの新作フローセメントを使用して処理しました。
足首やビーム砲などに1mmの凹みが多くあるので、職人堅気の「ウノ1×1」という1mm幅のヤスリを多用することで楽に処理できました。
■クリアランス
ヒジ関節は擦れやすい+ABS製で塗装が剥げやすいので、塗装後に上腕の内側を削って塗膜の厚みを消してから塗膜保護用のモデリングワックスを塗布。同様に、肩の赤い部分の凸部や、背部砲門の赤い砲身部なども干渉しやすいのでモデリングワックスを塗っておきました。
■塗装
アニメの印象のまま、あえて配色はシンプルに。関節を紫にしているのがアニメ準拠のこだわりです。頑張って処理してみましたが、ガシガシ動かして遊ぶ場合は処理する箇所を絞ったり、部分塗装で仕上げるのが無難ですね(苦笑)。その際にこちらの記事が参考になれば幸いです。
黒=フレームアームズ・ガールズカラー インナーブラック
赤=ガリアンカラー パンツァーレッド(2)
オレンジ=NAZCA マンダリンイエロー
紫=エヴァンゲリオンカラー エヴァパープル
金=ボーンペイント Maximumシャインゴールド
肩マーク=ボトムズカラー コバルトグリーン
銀=SM208番スーパージュラルミン
目=上記赤→ガイアカラー 蛍光ピンク
胸発光部=ガイアカラー 蛍光イエロー+同蛍光オレンジ
金銀以外のトップコート=スーパースムースクリアーつや消し

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット “MODEROID”
ブラックオックス(鉄人29号OX)
製作・文/イタミテック
MODEROID ブラックオックス(鉄人29号OX)
●発売元/グッドスマイルカンパニー●8800円、発売中●約17cm●プラキット
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イタミテック
「ストレスのない工作」をモットーに、なるべく簡単で効果的な改造法をYouTubeなどで紹介している。