HOME記事キャラクターモデル「MODEROIDブラックオックス(初代鉄人版)」漆黒のライバルロボットを電飾とグロス塗装でさらに引き立てる!【鉄人28号】

「MODEROIDブラックオックス(初代鉄人版)」漆黒のライバルロボットを電飾とグロス塗装でさらに引き立てる!【鉄人28号】

2025.03.08

ブラックオックス(初代鉄人版)【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2025年4月号(2月25日発売)

目の電飾とグロス塗装で漆黒のライバルを引き立てる

『鉄人28号』より、鉄人28号に続き、最強のライバル、初代鉄人版「ブラックオックス」がMODEROIDにラインナップ! キットはMODEROID 鉄人28号と同じく、各部引き出し式関節機構により、多彩なポージングが可能。装甲はグロス成型で組み立てるだけで、あの漆黒のライバルロボットを再現できるスグレモノとなっている。作例は良好なキットの素性はそのままに、発光ギミックを組み込み目を光らせ、美しいグロス塗装でさらにキットの魅力を引き立てている。

▲各部パーツの合わせ目消しはプラの材質上、金属ヤスリや番手の粗い紙ヤスリを使うと、削り跡がなかなか消えないので使用しないほうがいいだろう。作例ではプラ用接着剤で接着し、乾燥後に400→600→1000→1200→1500→2000番まで紙ヤスリを丁寧にかけ、最後にコンパウンド(細め)で磨いて仕上げている。塗装はウイノーブラックの上からディープクリアーブルーを吹き重ねて、より光沢感を強調している
▲ハンドパーツは握り拳、平手2種の左右3種を用意。どれも素晴らしい造形であるため、パーティングラインを処理した程度
▲MODEROID 鉄人28号(製作/木村学)との対決シーンを演出。2体でディオラマにしてみるのも面白いだろう

▲目は別パーツのため、目のパーツを「おゆまる」で型取りしてクリアーレジン化。内部にチップLEDを仕込んでいる。裏面は他のキットに付属するホイルシールを貼って、より光が反射するようにした

▲スイッチと電池ボックスは胴体および腹部に仕込み、腹部蛇腹パーツの上にスイッチを配置、腰を曲げるとスイッチが露出する仕組みとした

▲ヒジとヒザアーマーの裏側はプラ板で塞いだ

▲股間底には3mm穴が開いているので「THE シンプル スタンド」(別売り)を利用すると、さらに躍動感あるポージングも楽しめる

 当方の触れた初めての鉄人28号は『太陽の使者』、後の今川(泰宏)監督版『鉄人28号』で初代鉄人に一部触れたことになります。ゆえに当時をご存知の先輩方の愛には到底およびませんが、持てるイメージを最大限注ぎ込んで、できうる限りがんばって作例やっていきましょう。
 あくまで自分の視点からの話ですが、プロポーション、ギミックともにパーフェクトと言ってしまいます。これ以上何をするのか分からん、てくらい素晴らしいプラモデルです。各部の関節はポリキャップ未使用なのですが、プラ関節ながらきっちりハマり、グリグリ動き、なおかつ抜けたりポロリしたりしない見事な設計。存分に動かして遊ぶためのキットといえましょう。唯一、少々抜けやすいのは首ですが、気を付けて動かせばそんなに気にならないため特に問題ないかと。肩や足首等はボールジョイントの受けとボール自体に切り欠きと凸部が設けられ、正しい位置で差し込んでからグリンと回す構造なので、動かしていて「ポロリ」なんてことはまずありません。肩のスイングや引き出し構造も見事で、デザインに影響を与えることなく多彩なポージングが可能です。
 あまり手を入れるところがないのですが、それならと目を光らせることにしました。目のパーツを「おゆまる」で型を取り、クリアーレジン化。チップLEDを2灯仕込みます。裏側には他のキットに付属するホイルシールの余白部分の銀シートを仕込んで反射材にします。レジンはクリアーを使い、後からクリアーイエローで塗装して黄色目に。3Vのボタン電池を使用し、腹ブロックを改造してスイッチも仕込みます。前屈させると背中にスイッチが露出する仕組み。ヒジ、ヒザアーマーの裏側が何もないので、プラ板でフタを作って塞いであります。
 ボディは顔が映るほどの鏡面仕上げ(グロスインジェクション?)なので躊躇しますが、がんばってすべての合わせ目を消していきます。いろいろ試しましたが、結局はセメントで溶かして溶着させてからのペーパーがけが一番でした。プラが固めで硬度が違うのか、パテや瞬間接着剤とは相性がいまひとつみたいです。合わせ目はなかなか消えてくれないので焦らず根気よく。ペーパーは途中の番手をなるべくすっ飛ばさず、400→600→1000→1200→1500→2000番まで磨いたら、コンパウンド(細め)で磨き倒します。磨き布は着古した肌着の切れ端を使っています。
 塗装はウイノーブラック、関節はガンメタル、ブラック部は上にディープクリアーブルーを吹き重ねて、よりヌメヌメ感を出しましたが分かりませんかね(笑)。エアブラシ塗装は気を付けていても多少ホコリを噛んでしまうもの。完全に乾かしてから1500、2000番のスポンジヤスリで磨いてならし、またコンパウンドで磨けばピカピカに仕上がります。

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”

ブラックオックス(初代鉄人版)

製作・文/澤武慎一郎

MODEROID ブラックオックス(初代鉄人版)
●発売元/グッドスマイルカンパニー●3900円、発売中●約16.5cm●プラキット


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Ⓒ光プロダクション

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澤武慎一郎(サワタケシンイチロウ)

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