HOME記事スケールモデル実機が完全再現された造形村「SWS Bf109 G-4」を徹底レビュー!“究極”の航空機模型を一足早く組み立て体験【10月4日(土)発売】

実機が完全再現された造形村「SWS Bf109 G-4」を徹底レビュー!“究極”の航空機模型を一足早く組み立て体験【10月4日(土)発売】

2025.10.03

Bf109 G-4【ボークス】 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)

まさに究極の航空機模型を組み立てる体験 造形村SWSからBf109 G-4がまもなく発売!

SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 サムネ

 いよいよ10月に発売となる、造形村スーパーウイングシリーズ(SWS)の1/32 Bf109G-4。先行して発売されていたG-14/U4に続く、造形村メッサーシュミットの最新作だ。Bf109の中でももっとも多く生産されたG型。その中でも、一部が写真偵察機として使われるなど独特の運用をされたことで知られるG-4型を、徹底取材によってビッグスケールで完全再現。もちろん「キットを作ることで実機の構造を理解できる」というSWSのコンセプトも味わえる逸品となっている。ということで、注目のキット内容をみっちりチェックしてみよう!


SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 エアフィルターのパーツ
▲砂漠のBf109といえばやはりエアフィルター。機首左のスーパーチャージャーのインテークに装着する装備、Hランナーにあったパーツがいよいよ日の目を見る瞬間
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 モーターカノンのパーツ
▲F型から本格稼働するモーターカノン。DB605エンジンのプロペラシャフトを縦貫してスピナー先端へ。MG151/20mm機銃が通る穴、ここから銃身が覗く
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 機銃の銃口のパーツ
▲機銃の銃口にはくぼみをつけておく、この小さな配慮がありがたい。今回は翼下に装備するガンポッドが新規パーツとして付属
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 DB605のシリンダーとピストン
▲SWSでは毎回エンジンまで再現されているが、なんとBf109シリーズではこのとおりDB605のシリンダーとピストンまで彫刻するおまけつき
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 内部フレーム
▲翼には内部フレームがあり、そこに外皮を貼り付ける方式。動翼のロッドも一緒にパーツ化されて、内部から機能を知ることもできる
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 貼り付けるスキン
▲そして貼り付けるスキンには、内部にもディテールがびっしり。胴体下部の内側にはここまでやるか!というほど
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 外に出る増槽
▲内部の話ばかりだけでなく、外に出る増槽も抜かりなし。スリット状の凹みがキレイにつくられた良い形状。そして増槽回収のために「これは爆弾ではありません」というメッセージはデカールで付属
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 説明書
▲SWSのもうひとつのすごさ、すべてを知る説明書。組み立てに対する細かいアドバイスと、実機のパーツ名にまでおよぶ凄まじい解説がある
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 デカール&マスキングシート
▲デカールは高品質でおなじみカルトグラフ製。濃い色を塗った上に貼っても透けない白帯黄帯が素晴らしい。左はキャノピーのマスキングシートでどこまでも至れり尽くせり
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 背面
▲本機に搭乗したフランツ・シース中尉は、シチリアから出撃しチュニジアで戦闘。P-38を多数撃墜し、ライトニングキラーとして名を馳せた
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 カウルを開いた状態
▲エンジンはカウルを開いた状態のパーツもあり、全力で塗り分けや再現に頑張った人はこのフルオープンで組むと良い
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 キャノピーは横開き
▲キャノピーは横開きで、こちらも開閉選択式。完成品を見るとコクピットの内部も色が豊かなので、頑張って塗り分けたら開いた状態にするのも一興だろう
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 正面
▲機体下面はラジエターの給気口とフラップがあふれて賑やかな面構成。Bf109は内側に脚が開くタイプで、この車輪の間隔が狭いことで着陸が難しくなったとされる
SWS 1/32 メッサーシュミット Bf 109 G-4 横
▲砂漠ならではのサンドカラー。上半分がサンディブラウンで底面が青いグレーの2色、この独特のカラーも魅力のひとつ

知っておきたい「Bf109 G-4」

 史上もっとも多く生産された戦闘機であるBf109。段階的に性能向上が図られたこの戦闘機には数多くのサブタイプが存在し、その中でもっとも多く製造されたのがG型である。G型は前身のF 型をベースに、より強力なエンジンであるDB605を搭載したタイプとして1942年に登場。G型だけでBf109 総生産数の70%を占めるという、驚異的な数が生産された。
 G型には、さらにG-1からG-16までの発展型が存在する。中でもG-4はひとつ前のG-3型をベースにしたタイプ。胴体に縦貫材が追加され、機体重量の増加に合わせて主脚の車輪や尾輪も強化されたというG-3の特徴を受け継ぎつつ、G-3に搭載されていた与圧キャビンは取り除かれている。また武装を補うため、主翼には追加の機関銃が入ったゴンドラを装備することも可能となっていた。
 G-4の生産数は少なく、武装を強化したG-5以降の機体が登場するまでの「つなぎ」としての役割を果たした機体ということになる。しかし北アフリカからロシアまで幅広い戦域で活躍し、本キットのモデルとなった撃墜王のフランツ・シース、“黒い悪魔”の異名を持つエーリッヒ・ハルトマンといったトップエースも搭乗した機体としても知られている。

SWS 1/32 メッサーシュミット Bf109 G-4

●発売元/造形村、販売元/ボークス●12100円、10月4日予定● 1/32、約28.1cm ●プラキット

ボークスオンラインストアバナー
▲ ボークス ホビー天国 オンラインストア「SWS 1/32 メッサーシュミット Bf109 G-4」の商品ページはこちら!

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創作造形 © 造形村/ボークス

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