HOME記事スケールモデルハセガワ「スカイライン 2000ターボ RS(R30) 前期型(1983)」をキットレビュー! 当時“史上最強”と呼ばれたスカイラインがヒストリックカーシリーズでよみがえる

ハセガワ「スカイライン 2000ターボ RS(R30) 前期型(1983)」をキットレビュー! 当時“史上最強”と呼ばれたスカイラインがヒストリックカーシリーズでよみがえる

2025.09.23

ニッサン スカイライン 2000ターボ RS(R30) 前期型(1983)【ハセガワ 1/24】 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983) 前

NISSAN SKYLINE 2000 TURBO RS (R30)
EARLY VERSION [1983]

 GTの称号は与えられなかったものの、二代目GT-R(KPGC110)を凌ぐ馬力を誇り、当時“史上最強のスカイライン”と呼ばれたスカイライン 2000ターボRSがハセガワのヒストリックカーシリーズに登場。1983年登場の前期型を今回も徹底した実車リサーチによって細部まで忠実に再現。スラントノーズのスポーティーなフォルムに生まれ変わった、80年代のスカイラインをじっくりとお楽しみいただきたい。

ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)
後ろ
ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)
前2
▲精悍なスラントノーズのシェイプとシャープなフォルムはまさに80年代のスポーツカーらしい佇まい。なお、作例はフェンダーミラーで製作しているが、お好みでドアミラーを選択することもできる
ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)
座席
▲車内はシートベルトを追加。ただし、前席用のベルトは本来ルーフに支点があるためステンレス板を取り付け、室内トリム側からルーフへ向けベルトを伸ばした
ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)
テールランプ
▲直線的なデザインのなかでもスカイラインを象徴する丸形のテールランプは健在。エンブレムも非常にシャープな仕上がりだ
ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)
裏
▲パーツ数を抑えながらも忠実に再現された車体下面。作例ではマフラーの排気温度モニターやスピードメーターケーブルなどの配線を追加している

■ボディ
 前後バンパーとサイドステップが別パーツですので、塗装後の接着はみ出しリスクや強度を考慮して先に接着しなおかつ裏に補強のプラ棒を接着しています。
 フロントバンパーのヘッドライトウォッシャーノズルとリアバンパーのライセンスプレートランプは塗装前に先に接着して対応(塗装後の接着剤のはみ出しは怖いので)。
 モール部分は0.1mmでスジ彫りを追加してマスキングしやすくしています。
■下周り(サスペンションなど)
 車高ですが通常と低車高を選択できます。今回は通常車高を選択しフロントのみストラット上部とロワアームで調整し0.3mm下げています。
 説明書にも記載されてますが、前後ポリキャップの取り付け位置にはご注意ください。
 下周りの撮影もあると思い、ミッションのスピードメーターケーブルやマフラー触媒の排気温センサーの配線を追加しました。
■室内
 フロントシートバック(R1)のヘッドレスト部分をエッチングソーで切り取りフロントシート(R2)へ先に接着することによりヘッドレストの合わせ目を消すのと一部マスキング処理の軽減をしています。
 フロアー部分が剥き出し状態ですので、プラ板を貼りフラットにしたあとにグレーのフェルトを貼り付けています。
 スピードメーターパネルはデカール貼り付け後透明プラ板を貼りレンズ表現を追加。
 悩んだのがシートベルト。センターピラーが無くフロントシートベルトの支点がルーフにあるので、いかに表現しようかと考え、最終的にはステンレスの板(強度があるので)を使い左右の室内トリム側からルーフへ向け伸ばしたしだいです。
■塗装
 テレビ番組の影響で皆さまもレッド&ブラックのイメージが強い車だと思います(笑)。
 今回はテストショットの製作となりましたので、成型色はグレーでプラの透けを気にする必要はなかったのですが、製品版では赤系の成型色で透けが気になると思いますので、まずは透け対策のボディ内側の黒サフからスタートになると思います。その後にフィニッシャーズのファンデーションピンクを下地にレッドのアプローチですが、ガイアノーツのブライトレッドをベースにGSIクレオスのディープクリアーレッドで深みを出すようにし、ブラック部分はガイアノーツのEx-ブラックを使用しています。

ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット

ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)

製作・文/廣村英治

ニッサン スカイライン 2000ターボ RS(R30) 前期型(1983)
●発売元/ハセガワ●3520円、発売中●約19.2cm ●プラキット


\この記事が気に入った方はこちらもチェック!!/

 武骨なスタイリングを忠実に再現! 

ハセガワ「ニッサン 240RS(BS110)」整備士としての経験を持つ廣村英治氏が製作!武骨なスタイリングの外観とエンジン部分のディテールアップに注目

NISSAN 240RS(BS110)  WRCの歴史上その過酷さと悲劇的な事故によって、今も語り継がれる伝説のカテゴリー、グループB。そんなラリーの最高峰に挑むために日産が1983年に開発した[…]

 フルモデルチェンジを果たしたBRZ 

21世紀に復活したスバルBRZの二代目「ZD8型」がキット化! 新色の「ギャラクシーパープル」をイメージしたボディカラーにも注目!!

SUBARU BRZ トヨタの86とともに、かつての花形カテゴリーであったスポーツカーを21世紀に復活させたスバル BRZ。その二代目として2021年に登場したZD8型が青島文化教材社から[…]

この記事が気に入ったらシェアしてください!

廣村英治(ヒロムラエイジ)

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年10月号

ご購入はこちら

カーモデル製作の教科書 懐かしの国産名車製作ガイド

ご購入はこちら

ホビージャパンエクストラ vol.16

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー