ハセガワ「スカイライン 2000ターボ RS(R30) 前期型(1983)」をキットレビュー! 当時“史上最強”と呼ばれたスカイラインがヒストリックカーシリーズでよみがえる
2025.09.23NISSAN SKYLINE 2000 TURBO RS (R30)
EARLY VERSION [1983]
GTの称号は与えられなかったものの、二代目GT-R(KPGC110)を凌ぐ馬力を誇り、当時“史上最強のスカイライン”と呼ばれたスカイライン 2000ターボRSがハセガワのヒストリックカーシリーズに登場。1983年登場の前期型を今回も徹底した実車リサーチによって細部まで忠実に再現。スラントノーズのスポーティーなフォルムに生まれ変わった、80年代のスカイラインをじっくりとお楽しみいただきたい。
■ボディ
前後バンパーとサイドステップが別パーツですので、塗装後の接着はみ出しリスクや強度を考慮して先に接着しなおかつ裏に補強のプラ棒を接着しています。
フロントバンパーのヘッドライトウォッシャーノズルとリアバンパーのライセンスプレートランプは塗装前に先に接着して対応(塗装後の接着剤のはみ出しは怖いので)。
モール部分は0.1mmでスジ彫りを追加してマスキングしやすくしています。
■下周り(サスペンションなど)
車高ですが通常と低車高を選択できます。今回は通常車高を選択しフロントのみストラット上部とロワアームで調整し0.3mm下げています。
説明書にも記載されてますが、前後ポリキャップの取り付け位置にはご注意ください。
下周りの撮影もあると思い、ミッションのスピードメーターケーブルやマフラー触媒の排気温センサーの配線を追加しました。
■室内
フロントシートバック(R1)のヘッドレスト部分をエッチングソーで切り取りフロントシート(R2)へ先に接着することによりヘッドレストの合わせ目を消すのと一部マスキング処理の軽減をしています。
フロアー部分が剥き出し状態ですので、プラ板を貼りフラットにしたあとにグレーのフェルトを貼り付けています。
スピードメーターパネルはデカール貼り付け後透明プラ板を貼りレンズ表現を追加。
悩んだのがシートベルト。センターピラーが無くフロントシートベルトの支点がルーフにあるので、いかに表現しようかと考え、最終的にはステンレスの板(強度があるので)を使い左右の室内トリム側からルーフへ向け伸ばしたしだいです。
■塗装
テレビ番組の影響で皆さまもレッド&ブラックのイメージが強い車だと思います(笑)。
今回はテストショットの製作となりましたので、成型色はグレーでプラの透けを気にする必要はなかったのですが、製品版では赤系の成型色で透けが気になると思いますので、まずは透け対策のボディ内側の黒サフからスタートになると思います。その後にフィニッシャーズのファンデーションピンクを下地にレッドのアプローチですが、ガイアノーツのブライトレッドをベースにGSIクレオスのディープクリアーレッドで深みを出すようにし、ブラック部分はガイアノーツのEx-ブラックを使用しています。
ハセガワ 1/24スケール プラスチックキット
ニッサン スカイライン 2000ターボRS(R30)前期型(1983)
製作・文/廣村英治
ニッサン スカイライン 2000ターボ RS(R30) 前期型(1983)
●発売元/ハセガワ●3520円、発売中●約19.2cm ●プラキット
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廣村英治(ヒロムラエイジ)
ロードカー製作がメインですが、親戚からビッグスケールのレースカーのキットを譲り受け、戸惑いながらレースカー製作をしてます。