HOME記事工具・マテリアルピグメントブラッシュペンとフィモエアーで石垣の神殿に佇む「30MF ローザンビショップ」を製作!【ピグメントブラッシュペン/第3回目:キャラクターキット&ディオラマ編】

ピグメントブラッシュペンとフィモエアーで石垣の神殿に佇む「30MF ローザンビショップ」を製作!【ピグメントブラッシュペン/第3回目:キャラクターキット&ディオラマ編】

2025.11.09

キャラクターキットもディオラマもペンツールでバッチリ決まる!?

 「プラモデルの塗装」というと塗料瓶に入った塗料を用いて筆やエアブラシで色をつける方法をイメージしますが、最も簡単な塗装方法に「ペンツール」があります。今回紹介するステッドラー社製の「ピグメントブラッシュペン」は色数ラインナップが豊富で、プラスチック素材にも使えるというなかなかのスグレモノ。いろいろなジャンルのプラモデルに使って、気楽に塗装を楽しんでみることにしました。

(解説/けんたろう)


「ピグメントブラッシュペン」って?

 色数が多く発色も良い、そしてプラスチックにも使える。そんなペンツールがピグメントブラッシュペン。新色が24色加わり、より淡い色調も増えたことで、さらにプラモデルとの相性が高まりました。スミ入れに、部分塗装にとワンポイントの活用から、さらなる広がりが期待できます。

ピグメントブラッシュペン

●発売元/ステッドラー●各330円、発売中

 ピグメントブラッシュペンをさらに豊かにするのがブレンディングリキッド。ぼかす、混ぜるなどペン単体ではできないことが、この魔法の液体で可能になります。ペンのお供としてかなり強いツールなので、ぜひ手に入れましょう。

ブレンディングリキッド

●発売元/ステッドラー●1320円、発売中●50ml

 さらにブレンディングリキッドが楽しくなるツールもご紹介。こちらのウォーターブラシは中に水やインクなど好きなものを注入して、先端がいつでも含みのよい状態で使えるという便利な筆です

ウォーターブラシ 中筆、平筆

●発売元/ステッドラー●550円(中筆)、700円(平筆)、発売中●全5種


キャラクターモデルもペンだけで重厚に? 30MFでも活きるペンツール!

 ガールズプラモ、スケールモデルに続き、今回はキャラクターモデルをピグメントブラッシュペンで彩っていきます。この30MFローザンビショップをより重厚に仕上げていきましょう。

30MF ローザンプリースト

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2200円、発売中●プラキット

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30MF クラスアップアーマー (ローザンビショップ)

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●770円、発売中●プラキット

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重厚感を出すために、まずはスミ入れからスタート!

▲ まずはキットのディテールの溝にウォームグレイミディアムを塗っていきます。暖色系のグレーなので、スミ入れをするのにちょうど良い色味です
▲ 手のひらにもディテールがあるので、どんどん塗りつけていきます。はみ出しや濃淡はあまり気にせずに全体に塗りましょう
▲ ブレンディングリキッドをつけた綿棒で表面のインクを拭き取っていきます。段差やディテール部分は強く拭わず、インクを残しましょう
▲ 面積が広い部分はブレンリングリキッドをティッシュなどにつけて、ざっくり拭き取っても良いでしょう。繊維がつくのが気になる際は、キムワイプがおすすめです
▲ディテール部分にスミ入れが完了。成形色に沿った色合いなのも相まって、かなりメリハリがつきましたね
▲ 続いてグラデーションのような陰影効果を狙い、パーツのフチにバイオレットを乗せていきます。塗るというよりも、端にインクを置くようなイメージです
▲ ブレンディングリキッドを充填したウォーターブラシで、バイオレットをぼかしていきます。拭うのではなくぼかすのが大事。ほんのりと残していきましょう
▲ 濃い紺のパーツにはインテンスブラックを塗布します。一番濃い黒なので、紺の上でもある程度主張することができます
▲ 先程のバイオレット同様、こちらもぼかしていきます。ウォーターブラシで払って薄くしていきます。筆の先端が汚れてきたら、ティッシュで拭うとキレイになります

■メタリックカラー

 ステッドラーのペンのラインナップには、水性のメタリックカラーもあります(実はスケールモデル編でも活躍! 零戦の脚庫内の青竹色に使用しました)。金や銀だけでなく、カラフルなメタリックが楽しめるメタリックペンシリーズも使って、さらに色々と楽しんでみましょう!

メタリックマーカーペン 6色セット

●発売元/ステッドラー●1980円、発売中

▲ 杖の全体に銀色を塗るのも良いですが、金属が擦れて下地が出ているようなキズなどを表現するのにも最適です。端に点々と塗料をつけていきます
▲そのままの色では明るすぎるので、メタリックマーカーペンセットに付属しているライナーを軽くつけます。そうすると、やや時間の経った落ち着いた銀色になり、ウェザリングを施すことができます
▲ 肩などのアーマー系で硬質感のあるパーツは、メタリックピンクも体に塗布し、擦れて出来た汚れを表現していきます
▲ こちらはバーントシェンナで重ね塗りをして色を落ち着かせます。メタリックが明るいと思ったときは、思い切ってペンでさらに重ねてみましょう
▲背面のアーマーは擦れる場所がわかりやすいので、出っ張りをメタリックピンクで塗った後、同じ方法でウェザリング
▲ 腰などの布の先端には、立体的な装飾が施されています。ペンツールはこういった出っ張りを塗るのが大得意! ペンを寝かせて、出っ張りだけを塗ります

クリアパーツにも塗装可能!

 一部のカラーはほどほどの隠蔽力でしたが、塗り重ねることで効果を発揮するものもありました(アイボリー系など)。その性質を活かして、クリアーパーツにも塗装してみます。
 先端にいくほど色を塗り重ねていき、グラデーション。炎のゆらぎのようにして、クリアーパーツの表現を強化してみました。
 クリアーパーツにも塗布して楽しめるのことが出来るのは、ステッドラーのピグメントブラッシュペンのいいところですね。

▲ スミ入れ、汚れ、メタリックの塗装を施して、まるで歴戦を潜り抜けたかのような勇ましい30MFになりました。汚しを重ねていくことで、重厚感が出ていい味となります。ペンであれば塗布したい箇所を狙いやすいので、汚しも”描く”ように意識すると、キメ細やかで良い汚しが行えます

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©BANDAI SPIRITS 2023

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けんたろう

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