【映画を観て雪風が作りたい!】きみにもできる艦船模型の“週末モデリング”!タミヤ「1/350 雪風」の成型色を活かして楽しむ方法をご紹介!【日本海軍駆逐艦 雪風】
2025.09.05
きみにもできる!! 雪風 簡単フィニッシュのススメ【タミヤ1/350】 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)
成型色を活かして艦船模型の「週末モデリング」を楽しもう!
映画を観て「雪風の模型を作りたい!」という気持ちになった方の中には「艦船模型製作は未経験」とい方もいるだろう。そこでオススメしたいキットが、タミヤの1/350「日本海軍駆逐艦 雪風」だ。1/350スケールの駆逐艦は手頃なサイズ感で、特にタミヤのキットは組み立てやすく、ポイントごとにエッチングパーツが用いられるなど、精密感も申し分ない傑作キットといえる。ここではさまざまな方に気軽にチャレンジいただけるように、それぞれ艦船模型に一家言あるモデラー・けんたろう&フミテシによる、成型色を活かした簡単フィニッシュ法をご紹介。製作期間は週末2日間くらいを想定し、部分塗装やウェザリングなど最低限の作業だけで、GOODな見映えになるよう仕上げていく。
日本駆逐艦 雪風
●発売元/タミヤ●5720円、発売中●1/350、約33.8cm●プラキット
きみにもできる!! タミヤ1/350 雪風 簡単フィニッシュのススメ
■KIT REVIEW
▲駆逐艦のプラモデルは1/700スケールだと結構コンパクトだが、1/350スケールともなるとなかなかの迫力。箱を開けると、何やら紙製スリーブのようなものが現れて……
▲実はこれ、完成後に箱に収納できるようにするための仕切りだった。完成後の保管まで配慮した、タミヤならではの「気配り」なのだ
▲専用の展示台座が付属。キットは艦全体が再現される「フルハルモデル」と、水面下の船体がカットされている「ウォータラインモデル」の2種を選択して作ることができる
▲後部マストの電探(レーダー)アンテナや対空機銃の防盾、ラッタル(はしご、階段)やプロペラガードなどはエッチングパーツで表現。細部まで抜かりなし!
▲ 主砲塔2基と魚雷発射管2基はポリキャップにより完成後も旋回可能。アンカーチェーン、プロペラシャフトは金属製だ。台座にしっかりと固定できるネジも付属する
■製作に用いる工具&塗料
▲ 「先細薄刃ニッパー(ゲートカット用)」は艦船模型の細かなパーツもきれいに切り出せる。これ1本でプラモデルの組み立てが楽しくなる名品ツールだ
▲ 「モデラーズナイフ」は細かなゲート処理などに使いたいアイテム。持ち手に転がり防止のストッパーが付き、安全にも配慮されている
▲ タミヤ「精密ピンセット(ツル首タイプ)」。艦船模型製作において、精密作業に欠かせないピンセットはまさに「第二の指」で、高精度であるに越したことはない。写真はツル首タイプだが、もちろんストレートタイプでもOK
▲ タミヤ「精密ピンバイス」「ベーシックドリル刃セット」。艦船模型製作においては、パーツへの穴開け加工を求められるシーンがたびたび現れる。そのため、ピンバイスは用意しておきたい
▲ タミヤ「モデリングブラシHF」。今回は成型色仕上げとはいえ部分塗装も行うので、使いやすい筆を用意しておく。甲板などの塗り分けに使う平筆と、細かな部分を塗る面相筆は用意しておきたい
▲接着剤として白フタの「タミヤセメント」(高粘度)と、薄緑フタの「タミヤセメント流し込みタイプ速乾」(低粘度)を用意。なお、今回はGSIクレオス「Mr.セメントS」も使用
▲GSIクレオス「アクリジョンベースカラー ベースグレー」。金属のエッチングパーツは通常プライマーで下地を作ってから塗装するという手順を踏むが、アクリジョンはプライマーなしで塗装できるので1工程省ける。隠蔽力の強いベースグレーを使用
▲タミヤアクリル「レッドブラウン2(ドイツ陸軍)」でリノリウム甲板を筆塗り。この色が入るだけで、一気にそれらしくなる
▲タミヤスミ入れ塗料「ダークグレイ」「ダークブラウン」を、仕上げのウォッシングに使用。成型色のままウォッシングするだけで、全塗装したかのような質感も得られるおきたい
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