HOME記事工具・マテリアル【ドライブラシのお供】「Mr.ウェザリングブラシ」×「水性ホビーカラー」で“恐竜”を塗装!技法特化型の筆で塗装表現を楽しもう【月刊工具】

【ドライブラシのお供】「Mr.ウェザリングブラシ」×「水性ホビーカラー」で“恐竜”を塗装!技法特化型の筆で塗装表現を楽しもう【月刊工具】

2025.09.09

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

< [前のページ]

外皮「スピノサウルス」をブラッシュアップ!

 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の公開に先駆けて新たにリリースされた「プラノサウルス」シリーズは、映画に合わせて新規造形が加わり、骨格ビルドも恐竜ビルドもパワーアップしています。このスピノサウルスの外皮をドライブラシによる塗装で仕上げてみましょう。

プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●2915円、発売中●プラキット

「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」にサーフェイサーを塗布している画像
▲下地にはオキサイドレッドのサーフェイサーを使用。上塗りの色に赤みが増して血色が良い仕上がりになります
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像3枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像4枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像5枚目

▲塗装は暗い影色から立ち上げていきます。まずはレッドブラウンを使用。ソフトで叩き付いて、下地を塗り潰さないように薄く全体に色を付いていきます。アゴから尻尾にかけての下側は色が変わるのでダークアース+ホワイトの色を塗布します。パーツで分かれている部分を目安にしつつも、境目はあえてはっきりさせないようにしています

「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」を塗装している画像2枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」の全体に塗布した塗料を拭っている画像

▲この段階で一度Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンを全体に塗布して、スミ入れをしつつ全体の色をなじませていきます。ある程度乾燥したらティッシュで軽く拭い、その後しっかり乾燥させます

「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像6枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像7枚目
塗装途中の「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」の画像

▲次はハイライトの塗装。レッドブラウンにホワイトを足した色を塗布します。筆の塗料をしっかり拭き取り、表面を軽めに擦っていきます。腹部等の柔らかい印象の部分はソフトでまんべんなく、上部の凹凸があり硬そうな皮膚の部分はハードでメリハリをつけるように使い分けをしていきます

「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像8枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像9枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像10枚目

▲スピノサウルスの黄色の模様をドライブラシで描いていきましょう。色はセイラマスオカラーの「プロトタイプオレンジ」。ハードで少しずつ模様の線をスタンプしていきます。描き初めは薄く大まかに塗布し、重ね塗りで模様の形をはっきりさせます。細かな箇所はXSサイズがオススメです

「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像11枚目
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」を塗装している画像3枚目

▲頭部は血色をさらに足すために、XSのハードでレッドをほんのり塗布。頬から目の先ぐらいにかけてスタンプしています。最後は面相筆で目や歯などを細かく部分を塗り分け

完成!!

塗装した「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」の画像
▲Mr.ウェザリングブラシはその名の通り、仕上げに近い段階で使用する筆ではありますが、全体を塗装したり、模様を描くこともできます。とくに恐竜は表面の凹凸がかなりあってベストマッチ。迫力や実感ある良い仕上がりになりました。ソフトとハードそれぞれの特性を使えるといろいろな表現ができますね

まとめ

 ドライブラシは、スケール、キャラクターモデルに立体感や擦れの表現を加える定番技法であり、「Mr.ウェザリングブラシ」はその作業をより簡単に行えます。ウェザリング以外にも今回のようにドライブラシで全体の色を立ちあげていくのも楽しく、その名前以上に多岐に使用できる筆となっています。ソフト、ハードともにそれぞれならではの塗装ができるのでぜひ試してみてください。

▼ 関連記事はこちら

©BANDAI SPIRITS © Universal City Studios LLC and Amblin Enterta inment, Inc. All Rights Reserved.

1 2
この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年10月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2025年9月号

ご購入はこちら

模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー