HOME記事工具・マテリアル【ドライブラシのお供】「Mr.ウェザリングブラシ」×「水性ホビーカラー」で“恐竜”を塗装!技法特化型の筆で塗装表現を楽しもう【月刊工具】

【ドライブラシのお供】「Mr.ウェザリングブラシ」×「水性ホビーカラー」で“恐竜”を塗装!技法特化型の筆で塗装表現を楽しもう【月刊工具】

2025.09.09

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

「ウェザリングブラシ」で“恐竜”塗ってみよう

2025年10月号の月刊工具のメイン画像

  今月は『ジュラシック・ワールド』特集ということもあり、恐竜の塗装にピッタリ? な筆をGSIクレオスからピックアップ!紹介するのはちょっと特殊な筆先をした「Mr.ウェザリングブラシ」。コシが強い穂先を持った丸い筆で、いわゆる「ドライブラシ」という技法を簡単に実践できるアイテムです。このウェザリングブラシを使って、さまざまな表現や塗装を楽しんでみましょう。

解説/けんたろう、月刊工具スタッフ

「Mr.ウェザリングブラシ」って何?

 通常の筆は穂先がキレイに整い、塗料を均一に塗布できるような作りをしていますが、ウェザリングブラシはコシが強く、筆先も一定の並びには見えても整っているわけではありません。モップのように柔らかい「ソフト」と歯ブラシのように硬い「ハード」の2種があり、この筆先のコシと絶妙なバラつき活かして通常の筆とは違う塗装が楽しむことができます。

GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシセットSOFT、HARD」の画像

Mr.ウェザリングブラシセットSOFT、HARD

●発売元/GSIクレオス●各990円●大・小各1本入

GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシセット極大、極小」の画像

Mr.ウェザリングブラシセット極大、極小

●発売元/GSIクレオス●1320円(大)、880円(小)●ソフト・ハード各1本入

GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシ」のサイズ比較画像
▲筆のサイズは各4種類。細部を狙う極小な筆先のXSと広い面を一気に作業できるXLは各ハードとソフトが1本ずつ入った2本セット。使いやすい大小サイズのほうはハード2本セットとソフト2本セットという商品ラインナップになっています

ソフトとハードの違いをドライブラシ作業でチェック

 「ドライブラシ」は筆に含ませた塗料を一度拭き取り、乾いた状態の筆で面やディテールの角に色を擦り付ける塗装方法です。立体感の強調や擦れた使用感の表現などさまざまに使用されます

GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシ」の塗装準備の画像
▲通常より少なめに筆に塗料をとり、ティッシュなどで塗料を拭えば塗装準備完了です

ソフトの場合

GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシ」のソフトでドライブラシをしている画像
GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシ」のソフトでドライブラシをしている画像2枚目

▲ソフトの筆先でのドライブラシ。表面をはたくように筆を当てていきます。すると筆毛が当たった部分が細かい傷のように色が付いていきます。ソフトの場合は塗料の含みが良くエッジだけでなく平面にも当たります。銀色を使ったので、塗装がハゲた金属のような表現になりますね

ハードの場合

GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシ」のハードでドライブラシをしている画像
GSIクレオス「Mr.ウェザリングブラシ」のハードでドライブラシをしている画像2枚目

▲ハードの筆先でドライブラシ。こちらは硬い歯ブラシのような毛先をしているため、塗料の含みも少なく。毛先が強く当たった部分にしか塗料が付かないようになっています。写真のランナーであれば筆先が文字部分の角に引っかかることで色が付き、ドライブラシによって文字が浮かびあがってきています


ドライブラシで恐竜の骨を塗ってみよう

「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」にトップコートを塗布している画像
▲次ページで塗装するスピノサウルスの骨を塗装してみましょう。塗料は水性ホビーカラーを使用。まずは「プレミアムトップコート つや消し」を塗布。ツヤ消し表面にすることで細かな凹凸ができ。ドライブラシで塗料が引っかかりやすくなります
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」を塗装するために「Mr.ウェザリングブラシ」を準備している画像
▲ミドルストーンとホワイトを混ぜて成型色に近い色を調色。ハードの筆を用い塗料をとったら余分を拭き取ってドライブラシを準備します
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像
▲塗布開始です。奥まった部分から広い面の部分に行くように成型色を残しながら表面に塗料を擦り付いていきます
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」を塗装している画像
▲全身にドライブラシを施したら、ウェザリングカラーのマットアンバーでスミ入れとフィルタリングをします。骨の間にスミを流しつつ、表面も軽く覆うことで、ドライブラシと成型色の色の差を落ち着かせることができます
「プラノサウルス JURASSIC WORLD スピノサウルス」に「Mr.ウェザリングブラシ」を使用して塗装している画像2枚目
▲最初のミドルストーンとホワイトからもう少し明るい色を作り、再度ドライブラシ。ソフトの大サイズ筆で全体をはたき、エッジのハイライトと骨表面の細かな傷のような筆目を作って骨の塗装は完了です!

[次のページ] 外皮「スピノサウルス」をブラッシュアップ!

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