HOME記事キャラクターモデルRG エヴァ試作零号機&初号機を使ったディオラマでヤシマ作戦を再現! 細部までこだわった要塞のベースやスクラッチの盾にも注目!『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』第9話

RG エヴァ試作零号機&初号機を使ったディオラマでヤシマ作戦を再現! 細部までこだわった要塞のベースやスクラッチの盾にも注目!『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』第9話

2025.09.04
©︎「量産型ルカ」製作委員会 ©カラー

 テレ東系で放送中のドラマ『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』。第9話はセトルカ(演:筒井あやめ)と喧嘩してしまったタカルカ(演:賀喜遥香)がプラモデルを作りながら自分の好きなものを見つめ直すお話でした。ついに組むこととなったタカルカ憧れのプラモ「RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン試作零号機」
 ホビージャパンウェブでRG エヴァ零号機というと、こちらの記事が印象的です。


RGエヴァ零号機改造でMark.09をつくる

 RG エヴァンゲリオン試作零号機を改造し、『:Q』に登場したアヤナミレイ(仮称)が乗るエヴァンゲリオンを立体化した本記事。零号機とMark.09の細部の違いを徹底改修しています。後半登場版の状態を再現できるよう、首あり・なしの2種が用意された頭部や、プラ板造形によるスクラッチで作られた大きな鎌も見事です!

記事はこちら

 さらに今回はRG エヴァンゲリオン試作零号機に加え、同じくRGの初号機も使用して作られたヤシマ作戦のディオラマ作例記事もお届けします!

※以下記事は「月刊ホビージャパン2020年11月号」に掲載された記事です。


ヤシマ作戦を巨大ディオラマで再現

 RG エヴァシリーズも2号機まで発売され、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開に向けて益々ヒートアップする中、発売中のエヴァ初号機と試作零号機を使用した巨大ディオラマ作例が到着! この2機で思い浮かぶシーンといえば、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のクライマックスである『ヤシマ作戦』だろう。第6の使途を迎撃するため日本中の電力を使う陽電子砲のシーンや、その後のドラマはエヴァ屈指の名場面である。今回は零号機DX陽電子砲セットと、使徒の攻撃を防いだ盾を製作しヤシマ作戦の場面を再現。劇場版最新作への準備として模型でもエヴァンゲリオンを振り返っていこう。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “リアルグレード”
エヴァンゲリオン初号機+エヴァンゲリオン試作零号機使用

ヤシマ作戦

ディオラマ製作・文/コジマ大隊長

RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン初号機
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビー事業部●4500円、6500円(DX 輸送台セット)、発売中●約17.5cm●プラキット

RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン試作零号機
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビー事業部●4500円、6500円(DX 陽電子砲セット)、発売中●約17.5cm●プラキット

▲ディオラマ全景。大きさはベース部分で約60cm×約65cm×約45cm。陽電子砲を構える要塞部分はスタイロフォームで製作

▲陽電子砲を構えるエヴァ初号機。こちらは関節の可動域を活かしたポージングを見せるため、2射目のヒザ立ちでの構えを再現し接着剤で固定して重量で崩れないようにした

▲エヴァ零号機は初号機同様に固定して配置。スクラッチした盾をもたせビジュアル的な見せ場となる使徒からの攻撃を防ぐポーズを再現

▲シールドをしっかりと構えるように手に真鍮線を通し固定。成型色だけでも充分精度の高い零号機に仕上がった

▲ベース部分はスタイロフォームで加工して整形。モデリングペーストでコンクリートの質感を出して水性アクリル塗料で仕上げた

▲今回の作例の主役でもある陽電子砲は、キットのままでは伏せ撃ち状態に対応しているため、ライフル本体下部に自作のジョイントパーツとプラ棒でヒザ立ちに対応した形状に変更した

▲盾はキットになかったため、完成品アイテムからサイズを計算しプラ版とマジックスカルプでスクラッチ

▲劇中で陽電子砲へ電力チャージを行っていたポッド状のストラクチャーは、使徒の攻撃で一部破壊された状態をイメージ。配線はヘッドフォンのリード線を使用した

▲細かなアクセントとして、使徒の攻撃後にパージしたG型装備を製作。配線の切り離された雰囲気を出すためにリード線で整形した

 エヴァの名場面! といえば必ず挙げられるのが、第6の使徒からネルフ本部を防衛するために立案された「ヤシマ作戦」。二子山要塞からの狙撃のために試作兵器の陽電子砲とそれに供給する電力を日本中から集めるという、まさに決戦の様子が印象的な名シーンです。この場面をディオラマで再現するためにRG初号機と零号機を使って第6の使徒の反撃後の2射目の様子を製作しました。

■初号機
 RG 初号機は可動領域も広く、人間さながらのポーズが取れるため陽電子砲を抱え上げた姿勢で固定。各関節に細ノズルで瞬間接着剤を流し込み、重量によるポーズ変形を防止、接地部分には真鍮線を追加することで地面にしっかりと固定できるように加工しました。使徒の反撃後にパージしたG型装備はリード線を使い、切り離された配線を再現することで強制的に地面落下した様子を再現しています。
 また、初号機の持つ陽電子砲は伏せ撃ちに対応する形状のため、前脚部と砲身下部にはクランク状の関節をジャンクパーツで追加。冷却用のホースは伸びた状態を再現するため、プラ棒やディテールアップパーツで姿勢に合わせて製作しています。後部の脚は初号機の脇の下を潜るため、一度カットしてから姿勢決定後に差し込むことで作業を楽にできるよう事前に加工しました。

■零号機
 RG零号機は固定のための真鍮線埋め込みのほか、本体は無加工で華奢な身体で大きなシールドを支える姿勢で固定。どちらも共通してパーツの分割だけで塗り分けが完璧にできているため劇中のイメージそのままの情景を作ることが可能です。
 シールドはキットには付属していないため、プラ板でサイズを検討したものにマジックスカルプを使って曲面のボリュームを出して製作。裏面には冷却機構と思しきディテールを追加し、どの角度から見ても破綻しないようにしています。

■ベース
 要塞のディオラマは幾何形体の組み合わせを基本としているので、スタイロフォームをプロクソンのスチロールカッターを使ってパーツごとに正確に切り出し、表面にはモデリングペーストを塗布して仕上げています。エヴァンゲリオンは設定身長が明らかでないためスケール感の基準に悩みましたが、おそらくコンクリート製であろうと仮定してペーストの塗りムラなどは320番の紙ヤスリでていねいに取り除き水性アクリル塗料で塗装。前部の被弾した範囲にはヒートガンで意図的に溶かしたり、砕いた石膏板で損傷の痕跡を加えています。
 後部の給電施設は劇中でも鮮明には描かれていないためイメージ先行の形状ですが、友人の山口氏による3DCADを用いた出力物を使ったことで二子山要塞の全景が再現できました。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “リアルグレード”
エヴァンゲリオン初号機+エヴァンゲリオン試作零号機使用

ヤシマ作戦

ディオラマ製作・文/コジマ大隊長

RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン初号機
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビー事業部●4500円、6500円(DX 輸送台セット)、発売中●約17.5cm●プラキット

RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン試作零号機
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビー事業部●4500円、6500円(DX 陽電子砲セット)、発売中●約17.5cm●プラキット


『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』はテレ東系で毎週木曜深夜24:30~放送中!

©︎「量産型ルカ」製作委員会 

 『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』は毎週木曜テレ東系にて放送中です。次はいよいよ最終回! 自分の「好き」に気づいたタカルカはセトルカと仲直りできるのか!? そしてプラモ部最後のキットは……!

木ドラ24『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』

[放送]テレ東系で毎週木曜深夜24:30~25:00、BSテレ東で毎週曜水曜24:00~24:30
[配信]各話放送終了後から映像配信サービス「Lemino」にて第一話から最新話まで独占見放題配信、広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP・TVer・Lemino)にて見逃し配信
[キャスト]賀喜遥香(乃木坂46)●筒井あやめ(乃木坂46)●山崎竜太郎●小林桃子●尾本侑樹奈(LINKL PLANET)●岡田義徳 ほか
[スタッフ]脚本:畑中翔太、首藤凜●監督:首藤凜、林隆行、井口昇、井樫彩、福田芽衣●プロデューサー:漆間宏⼀、涌⽥秀幸、岩上貴則

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/ryousangataruka/


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