HOME記事キャラクターモデル迫力満点!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のラストシーンをエクスプラスの「ティラノサウルス・レックス」を使用してディオラマ化! ベース製作や電飾加工も必見!!

迫力満点!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のラストシーンをエクスプラスの「ティラノサウルス・レックス」を使用してディオラマ化! ベース製作や電飾加工も必見!!

2025.09.06

LOST WORLD【エクスプラス 1/35】 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

サンディエゴでのラストシーンを電飾仕込みで徹底再現!

『ジュラシック』シリーズ第2弾、1997年公開『ロストワールド/ジュラシック・パーク』より、本編クライマックスとなる夜のサンディエゴでのワンシーンをディオラマ化。インジェン社の巨大貨物船から逃走し、街を暴れまわるティラノサウルス・レックス(T-レックス)と、再び貨物船におびき寄せるべく仔T-レックスを囮にする主人公たちが邂逅するシーンを切り取っている。製作はコジマ大隊長。エクスプラスのティラノサウルス・レックスを使用し、各部に電飾を施すなど見どころ満載の多い力作に仕上がっている。

▲巨大貨物船から逃げ出しサンディエゴの街を暴れまわるT-レックスを再び貨物船におびき寄せるために、仔T-レックスを囮として車に乗せるマルコムとサラ。「76」の文字がペイントされたモニュメントがごろごろと転がる様を見た直後、目前にT-レックスが迫る! ディオラマはT-レックスに合わせて1/35スケールで製作。なるべくコンパクトにまとめるため、T-レックスをポーズ変更しつつ斜めに配置している。ディオラマサイズは横35.3cm×縦29.2cm×高さ22.5cmほど

▲劇中の車両は1969年型ポンティアック・ルマン・コンバーチブルと推定されるが、作例では形状やスケールの1/32スケール マイクロエース 日産グロリアを改造して再現。ダッシュボードを切り貼りして右から左ハンドル仕様に形状修正。マルコム博士は1/35のさまざまな兵士を組み合わせ、衣装や髪型をエポパテで修正。サラ博士はマスターボックスの「ピンナップガールズ6体3Dノーズアート40’sスタイル[MB35183]」をベースにしている。仔T-REXは同スケールのシェパード犬を改造してそれらしく似せている

▲ガソリンスタンドはスタイロフォームをベースに、1mm厚のスチレンペーパーを貼り込んだあと、セメダインの「穴めパテ」を塗り込みアスファルト地を表現している

▲ガソリンスタンドの屋根はプラ材でスクラッチ。電源は車両とともに5VのUSBアダプタからの供給とした

▲給油機はプラ材と市販パーツによるスクラッチ。表示パネル系もサイズを合わせて自作デカールで再現している

▲転がってくる「76」のモニュメントは100円ショップのプラスチック製けん玉を流用。マーキングはデカールではなくマスキング塗装で仕上げている

▲T-レックスは各所に切り込みを入れポーズ変更。口内にはクリアーボンドの「ボンド クラフト用」を爪楊枝で塗り付けてよだれを表現している

 本作は「親子」がテーマとなっており、T-レックスが子育てをしていたかもしれないという最新の考証と、主人公親子の関わりがオーバーラップする、単なる恐竜映画では表現しきれない親子愛を随所に感じる深みのあるストーリーとなっています。さらに舞台もイスラ・ソルナ島の他に、サンディエゴの市街地と、観る者をワクワクさせる仕かけが随所に散りばめられています。
 さて、今回はサンディエゴ市街地のガソリンスタンドの前で、仔T-レックスを囮に親T-レックスを港へと誘導するシーンをディオラマとして製作しました。実在する建物や自動車と恐竜を対比させることで、恐竜の大きさを想起しやすく、さらに「もし恐竜が実在したら?」の想像を駆り立てやすいと考え、このシチュエーションを選びました。
 T-レックスはエクスプラスのものを使用。ベースに収めつつ動きを出すために、各所に切れ込みを入れて、体に捻りを加え狭いスペースをすり抜けるポーズに改修しています。
 T-レックスは1/35スケールですが、オープンカーで同スケールのアメ車の適当なキットが見当たらず、スケールの近い1/32のマイクロエース 日産グロリアを選択。ダッシュボードを切り刻んで左ハンドル仕様に改造。スケールの誤差も相まってアメ車的な車格に見える嬉しい誤算も。
 フィギュアは1/35のさまざまな兵士を組み合わせて、衣装や髪型を民間人に見えるようにエポパテで修正。サラ博士はマスターボックスのピンナップガールズ6体3Dノーズアート40’sスタイル[MB35183]をベースにパテで衣装を新造。仔T-レックスは同スケールのシェパード犬を改造してそれらしく製作しています。
 ガソリンスタンドは、現代の給油機など、既製品では手に入らないのですべてプラ材によるスクラッチ。表示パネル系もサイズを合わせて自作デカールで再現。屋根もプラ材を使用してのスクラッチとなります。地面はスタイロフォームでなだらかな傾斜を作った上から、1mm厚のスチレンペーパーを貼り込んで軽量パテで表面をコート。アスファルト部分のみ鉄道模型用の砂パウダーを塗布して質感を変えています。
 モンモデルのバリケードや水タンク、その他流用したジェリ缶やタイヤなど、ガソリンスタンドにありそうなアクセサリーを配置して雰囲気を出しました。
 シーンが夜景のため電飾が必須と考えて、屋根の中にはテープLEDを、車両のヘッドライトにはチップLEDをそれぞれ内蔵し、アルミテープを使って遮光処理をしています。

エクスプラス 1/35スケール プラスチックキット ティラノサウルス・レックス使用

LOST WORLD

ディオラマ製作・文/コジマ大隊長

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コジマ大隊長(コジマダイタイチョウ)

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