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実は水棲生物! 最新学説によるスピノサウルスを水中ディオラマで再現!【1/35スケール ジュラシック・パークIII エクスプラス】

2024.05.11

スピノサウルス【エクスプラス 1/35】 月刊ホビージャパン2024年6月号(4月25日発売)

最新学説によるスピノサウルスの姿をディオラマで再現する

 エクスプラスの『ジュラシック・パークIII』スピノサウルスを2回にわたり製作していく本企画の第2弾。今回は映画のシーンから離れ、“スピノサウルスは水棲生物だった”という、最新の学説をヒントに水の中で躍動する姿をディオラマ化。水面を作ることで、スピノサウルスが水の中にいるように演出。前脚や後ろ足に水掻きを追加し、体表もウミイグアナをイメージした赤味の強いカラーリングにアレンジするなど、恐竜モデルとしてのディテールを突き詰めた作品となった。
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スピノサウルスとは?

 全長は10~18mほどと巨大で、1億3500万~9000万年前(白亜紀前期~中期)に生息していたものとみられる。1915年にドイツ人のエルンスト・シュトローマーによりアフリカで化石が発見され、長くミュンヘンにある博物館に保管されていたが、第二次世界大戦での空襲でそのほとんどが消失。発見された化石の少なさから謎も多く、これまで陸棲と考えられていたが、2014年9月にアメリカシカゴ大学の研究チームが、骨格構造から水中での生活に適応していたのではないかという研究結果を発表。その後の2020年にも同大学のニザール・イブラヒムによって、生活のほとんどを水の中で過ごしていた水棲生物だったとの論文が出され話題となっている。

1/35スケール ジュラシック・パークIII スピノサウルス プラスチックモデルキット
●発売元/エクスプラス●6600円、発売中●1/35、約41cm●プラキット

▲ディオラマは川底から伸びる水没林の木で、透明プラ板製の川面を支える仕組みとし、獲物を追って水中を歩くスピノサウルスを表現。ディオラマサイズは横46.5cm×縦20cm×高さ30cmほどとなっている
▲透明プラ板製の川面を切り欠いて大きな背びれを水上に露出させた。綿による水しぶきが、水中を移動するスピノサウルスの演出に一役買っている
▲スピノサウルスの蹴りで舞う砂埃は綿と枯れ葉で表現。隣には完成品カプセルトイフィギュアから拝借した淡水エイが泳ぐ

▲スピノサウルスは前後脚の角度を変更し、アゴも若干閉じた状態に。完成品フィギュアのハンマーシャークを咥えさせた。指の間には水棲生物の特徴として、エポパテによる水掻きを追加。写真では川面に隠れて見えづらいが、尾鰭もエポパテで追加している

▲水面を模した透明プラ板を支える水没林は実際の木の枝(ヌマスギ系)を使用。木には完成品フィギュアの魚類を真鍮線で固定し、泳ぐ姿を演出。古代淡水魚とマグロらしき海洋魚が混泳するが、およそ1億年前の川なのでご容赦を
▲川底にはサメが泳ぐ。川底は枝や石、枯れ葉を敷いてそれらしく表現

 恐竜という素材を手にするとつい楽しくなって、妄想と暴走が加速してしまうのが毎度のこと。今回も『ジュラシック・パーク』だというのに、スピノサウルスという名の未知の生物って考えてしまって、前回の作例キットレビューの他にもうひとつやっちまいましたw で、何気に前回予告していた、もうひとつのスピノサウルス作例は、“巨大生物としてのスピノサウルスを想像したディオラマ”です。
 映画『ジュラシック・パークIII』制作当時と現在では、スピノサウルスまわりの解釈が変化しているようで、最近では陸上を歩くのには向いていないという説が有力で、泳ぎも上手く半水棲の生物と考えられるようになってきているようです。そんな状況で復元画を多数見ちゃうと、そりゃあ作ってみたくなるってもんでさぁw

■水中のシーンを考える 
 まず、水中のシーンを作るならば普通は透明のケースに綴じ込めるか、クリアー素材(レジン等)を流すのが一般的だと思いますが、今回はもっと楽で効率のよい方法をとっています。つまり“水面があることでその下は水中である”と想像させてしまうことです。これによって奥深くまで水中っぽく見せることができます。そして、その水面を浮かせるために選んだシチュエーションが、満ち潮や増水による水没林です。メインをスピノサウルス、その両脇にヌマスギ系の木を立て3点で支えています。これには軽い材質の水没パーツが欠かせないんですが、このパーツ(商品)がもう手に入らない…。ストックももうない(哀)。余剰在庫をお持ちの方、いくつか譲っていただけませんか?
 その水面にクリアーブルーを塗り、映り込みで青色が水中に落ちるようにしてみました。因みにスピノサウルスはより水棲っぽく、指の間には水掻き、尾は尾鰭を足して少しポーズ変えして、前回との差別化を図っています。

エクスプラス 1/35スケール プラスチックキット ジュラシック・パークIII スピノサウルス使用

スピノサウルス

ディオラマ製作・文/小池徹弥

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小池徹弥(コイケテツヤ)

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