HOME記事キャラクターモデル車体内部に本格突入! 精細な操向装置を攻略せよ!「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」を作ってみた!⑨【Ⅳ号つくつく作戦】

車体内部に本格突入! 精細な操向装置を攻略せよ!「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」を作ってみた!⑨【Ⅳ号つくつく作戦】

2025.09.22
週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる

 アシェット・コレクションズ・ジャパンが展開している「週刊 ガールズ&パンツァーIV号戦車H型(D型改)をつくる」。9回目は引き続き車体内部の製作が進んでいきます。車体内部でも目立つ変速機や操向装置(ブレーキ)など、メカニカルで組み立ても少し大変な部分ですが、気を引き締めて「Ⅳ号つくつく作戦」、今回も張り切ってパンツァー・フォー!

解説、写真、工作/けんたろう

 「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」とは? 

 毎号マガジンに付属するパーツを集めることでコレクションが完成する、分冊百科でおなじみのアシェット・コレクションズ・ジャパン。2024年1月にはじまったのが『ガールズ&パンツァー』を題材にした「週刊 ガールズ&パンツァー IV号戦車H型(D型改)をつくる」で、劇中における主役機ともいえるIV号戦車H型(D型改)を製作するシリーズです。100号集めると1/12というビッグスケールで精密なIV号戦車が完成するだけでなく、コントローラー(これも大洗女子学園の校章を模したユニークなもの)を使って砲身の可動とリコイル、砲塔の旋回にライトの発光、履帯駆動による走行、極めつけは撃破判定の白旗掲揚やキャラクターボイスまで搭載、と『ガルパン』史上最高峰の立体物になること間違いなしの内容になっています。またマガジンは実車の解説やエピソードガイド、インタビューなど読み応えもたっぷりで、こちらも集めるととんでもない密度とボリュームの『ガルパン』資料集ができるというわけです。

 第9回:第57号~第64号まで 

▲この連載では複数の号をまとめて取り扱い、組み立てを解説しながらⅣ号が完成していくさまを追っていきます。今回はいよいよ本格的な車内の製作に突入します。床に取り付ける配管や桁など内装にもこだわりのパーツがたくさんで、ここから内部がどんどん充実していくのが楽しみになります。そしてフィギュアは秋山殿が登場!

第57号

第58号

第59号

第60号

61

第62号

第63号

第64号

第57号~第64号までのワンポイントアドバイス

▲今回は全体を通して細かいパーツの組み立てが中心になります。切れ味の良いニッパーでの2度切り、余計なバリを取る、接着剤は爪楊枝で適量を塗る、といった基本が大事です

▲第57号は操縦席と左右のレバー。操縦手席背板AとBを接着し、背板と座板に両面テープ(第55号付属)でクッションを貼ります。両面テープは余分な空気が入らないように注意して端から貼り込みます。座板の下には脚を接着

▲座枠AとBで座板と背板をつなぎます。座枠はゲートのくびれをよく見極めてカット。どこがくっつくか、接着剤を塗布する場所を確認しましょう

▲完成した操縦手席を車体にネジ留め。麻子はこの座席から鋭い操縦している…。そういうイメージが膨らむのも内部再現ならではですね

▲操向レバー(右)とリンケージA、ペダルを床に接着

▲操向レバー(左)は組み立てが必要。レバーのプレートとリンケージBをつなぐピンは極小なので紛失注意です

▲組み上げたレバー(左)を床に接着。実車のレバーは直接的に左右の動力と割り振られていて、右に曲がりたければ右だけ動かす、両方を前に出せば前進、といった感じで操作します

▲無線機はプラ製の本体に金属パーツのパネルを被せる方式で、塗装も済んでいる状態になっています。モールドを避けつつ両面テープを貼ります。しっかり貼り付けるために念入りに両面テープを使いました

▲パネルを貼り付けます。3つのパネルは微妙に抜けている部分が異なるので、貼り間違いにならないように、位置や形状チェックをしっかりして貼りましょう

▲無線機ラック用のパーツをB→Aの順に取り付けます。根本からしっかり固定して重ねていきましょう。第58号はここまで。ランナーに残ったラック用パーツBは後々使うのでなくさないように保管します

▲第59号は無線機の組み立て後編。シールがあるので密着させるために押し付ける綿棒があるとよさそうです。まず計器盤と車内無線機を組み立てます。説明図の形状や取り付けを確認しながら作業しましょう

▲前号のパーツも使って無線機ラック部品3個を接着します

▲後面の色再現シールを貼ります。端を合わせてしっかり押し付けるのですが、このとき綿棒があるとシール表面に傷をつけずにキレイに貼れます

▲計器盤と車内無線機を無線機の前後パーツで挟み込み、無線機ラックA/Bを取り付けて無線機が完成。第59号はここまでです。さまざまな設備が表裏に集中していて見応えあるパーツになっていますね

▲第60号。第50号のみほに続いて秋山殿が来ました。ペースを考えると10号ごとに1人来そうですね。ほかにも履帯や変速機のパーツが付属しています。履帯はもう慣れたものであっという間に完成します

▲変速機と変速機部品をネジで留めます。ガタツキがないようにしっかり固定したら完成。第60号はここまで。秋山殿の座り方と目線が座る位置や誰を見ているのか、すごく想像が膨らみます。良いフィギュアですね!

▲第61号は変速機の組み立て。変速機部品AにEとFを接着し、さらにそこへBをネジ留めします

▲変速機本体に変速機部品GとHを接着。小さいパーツなので取り付け位置や向きを確認してから接着します

▲変速機本体に前々号で完成した無線機をネジ留めし、さらに前号で作った変速機のパーツを取り付けます

▲レバーやガードなどを取り付けて第61号の作業完了。変速機と計器盤、無線機が1つの塊になっています。これが操縦手と通信主の席の間に載ります

▲第62号は履帯と車体内部の壁面。履帯はひたすら連結するのみ

▲内装パネルに消火器と電源ユニットを接着し、車内にネジで留めます。第62号はこれまで。操縦席左に赤く目立つ消火器がつき、密度のあるコックピット感がだんだん増してきます

▲第63/64号は履帯と左右の操向ブレーキのドラム。左右逆なだけで組み立て作業は同じです。非常に細かいパーツが多いのでピンセット必須!

▲ハウジングAと基部をネジ留め。さらにハウジングBにリターンスプリングなどのパーツを接着します。一気に切り出すと混乱しそうなので少しずつ作業しましょう。

▲ブレーキ調整ネジはランナー状態でハウジングの各パーツに接着してしまってもよいでしょう。ランナーが持ち手になってくれるのでこの方が作業しやすいはずです

▲各ハウジングパーツをフレームに取り付けます。似たパーツが多いので、接着剤を塗る前に位置と向きをよく確認して進めていきます。ダボの奥までしっかり垂直にとりつけていきましょう。ひと通り組んだら説明図を見つつ、正しく組めているか確認するといいです

▲アーム/ロッドの中央にリンクを取り付けます。アーム/ロッドは細長くてゲートとの境目が分かりづらいので、間違えてパーツを切らないように要注意! アーム/ロッドはAとBの2本作ります

▲金属シャフトでアーム/ロッド2本と固定プレート4枚をハウジングに取り付けます。ハウジング側からプレートC→アームA→プレートC→プレートA→アームB→プレートB、という順番。プレート3種がそっくりではめ込みも固めなので、1つずつじっくり取り付けていきます

▲最後にカバーを取り付けて操向ブレーキが完成。作業的に第63/64号は左右逆転するのみで手順は同じ。海外メーカーのスケールモデル並みに駒かい作業でしたが、おかげですごくディテールの多いパーツに仕上がっています。これだけでも見応え抜群ですが、ミッションと組み合わさればさらにディテールモリモリです

▲ということで今回の8号分で操縦手席周辺がだいぶ完成してきました。操向装置関連はまだ本体に固定はしていませんが、このあと座席の横や前に入ることになるでしょう…!

塗装する色をテスト!(と、塗っちゃった)

 外装全体がほぼ完成してそろそろ塗装も考える時期に入って来ました。茶色は結構難しい色で、名前のとおり赤味が強いレッドブラウン(ドイツ戦車の3色迷彩でおなじみの色)やかなり明るいダークアースなど、色々な方向に細かく調整できる色なのです

▲Ⅳ号の茶色は専用に調色されたものが発売されていて、今回用意した大洗ブラウンは色調もバッチリ、さすがオフィシャルという感触です。なおこの塗料はすでに生産が終了しているので、お店で見つけたら絶対に買っておきましょう。色味をテストするために塗ってみます。今回は合わせ目消しで塗膜が削られたマズルブレーキがあるので、こちらを使っていきましょう。塗料とうすめ液を1:1で希釈してエアブラシで塗装
▲吹いてみてびっくり。成型色とも近いし、残った塗膜部分とも色がピッタリで、さすがオフィシャルのカラーと唸らされました。写真は側面に元の塗料が残っている状態で合わせ目側だけ大洗ブラウンで塗装したのですが、差がほぼ分かりません。塗料チェックだけの話だったのですが、マズルブレーキがきれいに仕上がって大満足の結果です。組み立て完了後に塗るのが楽しみになってきました!
週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる

週刊 ガールズ&パンツァー Ⅳ号戦車H型(D型改)をつくる

●発行元/アシェット・コレクションズ・ジャパン●299円(創刊号)、各号2499円、毎週水曜刊行予定●1/12、約58.5cm●マルチマテリアルモデル●全100号予定●商品サイト https://hcj.jp/gup/home.html

次回の更新は10月下旬予定!
お楽しみに!!


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