「日本海軍戦艦大和 昭和16年/竣工時 記念パッケージ」を製作!完成度の高いスナップフィットキットの素材を生かして仕上げる!
2025.07.20昭和16年の竣工時を再現した
戦艦大和の姿をスナップフィットキットで!
色分け成型されたパーツ、スナップフィットの組み立てで、無塗装でも素晴らしい艦船模型を簡単に作り上げることができるフジミ模型の艦NEXTシリーズ。開始から10年を経て、昭和16年竣工時「大和」を新たな気持ちで温故知新モデリング。実艦写真パッケージに展示用背景紙が付属するフルハル/洋上選択式キットを素材を生かして作る!
■キットについて
本キットはフジミの艦NEXTシリーズのバリエーションシリーズ第二弾です。これだけ精密なパーツ構成にもかかわらず、接着剤が不要で簡単に組み立てられるスナップフィットキットとなっています。船体の成型色は無塗装でも違和感のない呉海軍工廠色に近いグレーですし、他のパーツもそれぞれのカラーで成型されたパーツが準備されています。バリエーションキットではありますが、艦橋と中央構造物木甲板は新規金型で、太平洋戦争が開戦して間もない昭和16年12月以降の竣工時の姿を再現したものです。組立説明書はとてもわかりやすいていねいな説明書で戸惑うことはないでしょう。とくに艦橋パーツは意外とパーツも多く感じられるのですが、組立説明書通りに組んでいけば短時間で精度の高い大和が完成します。こまかい色分けは付属のシールで再現するというのも手軽でうれしいですね。
■製作について
組み立てに関してはゲート跡や合わせ目が巧みに隠れて見えなくなるような考慮がされており、だいぶ親切な設計になっています。今回は各パーツのパーティングラインを消す処理をしつつ、ほぼストレート組みでスミ入れと汚しを加えて仕上げてみました。ちょっとしたことですが、使わない部品も結構はいっていますので、間違い防止のためあらかじめそれらは外してしまって別袋にまとめておくと余計な手間や事故を回避できます。また、今回は付属シールは使わずにしあげました。
作業は、船体、中央構造物、主砲部、艦載機と分別して作業していきます。船体は艦底にあるパーティングラインを処理をしてから組み立てます。すべての弦窓は0.5mmのドリルで開口してスミ入れした際に際立つようにメリハリをつけておきます。艦橋は少しだけゲート処理と銃座の合わせ目の処理さえしてしまえば、あとはパチパチと組むことができます。中央構造物は煙突を組み立てて、合わせ目を処理してから上部パーツを接着します。今回はランナーの成型色を生かしそのまま接着しています。後部指揮所や高角砲台座なども合わせ目処理とゲート処理をしてどんどん接着していきます。マストはできるだけほそく見えるように少しナイフでカンナがけの要領でほそく削りました。探照灯のなかはシルバーで塗っておきます。高角砲のパーティングライン処理はちょっと面倒ですが、がんばってモールドを避けつつ処理をします。主砲の砲身キャンパスは筆塗りして最後に接着するようにします。後部のリノリウムはマスキングをして塗装しています。
最後にすべてのパーツにスミ入れや汚しを施します。スクリューも塗装したら最後に全パーツを接着し、張り線してツヤ消しクリアーを吹いて完成です。
■まとめ
基本はいわゆる色プラなので無塗装でも充分楽しめます。キットにはシールしか同梱されていないので、その部位は塗装で再現しましたが、探照灯やリノリウム、砲身キャンパスやスクリューなどは非常によくできており、塗装と張り線とツヤ消しコーティングでこの仕上がりになるのは非常にポテンシャルの高い、だれでも簡単に楽しめるキットだと感じました。
フジミ模型 1/700 スケール プラスチックキット
日本海軍戦艦大和 昭和16年/竣工時
製作・文/ Takumi 明春
日本海軍戦艦大和 昭和16年/竣工時
●発売元/フジミ模型●4840円、発売中●1/700、約37.6cm●プラキット
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