HOME記事ガンダムシイコ・スガイが駆ける「ゲルググ」を設定画準拠でディテールアップ!!「HG ゲルググ(スガイ機)」のクオリティをさらに底上げする!

シイコ・スガイが駆ける「ゲルググ」を設定画準拠でディテールアップ!!「HG ゲルググ(スガイ機)」のクオリティをさらに底上げする!

2025.07.15

gMS-01 ゲルググ スガイ機【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」特写

スーパーユニカムの搭乗機を設定画準拠でディテールアップ

 第4話でポメラニアンズを苦しめた“ゲルググ”。地球連邦軍の技術が導入されたジオン公国軍のMSを、元連邦軍のスーパーユニカム(エース)が操縦するという異色の取り合わせでも話題を集めたMSだ。本機のプラキットは、独特の形状を完全新規造形で意欲的に表現している他、作中の「スティグマ攻撃」も付属パーツで再現できる高バリューが魅力。その完成度をさらに高めるべく、設定画を参考に細かい部分をディテールアップしたのが本作例だ。細密な解説が多いが、シイコ・スガイのファンはぜひ参考にしてみてほしい。

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」正面
▲鹵獲したガンダムのデータを基に開発されたジオン公国軍制式採用機・ゲルググ。元地球連邦軍のパイロット、シイコ・スガイが乗り込む本機は、白と赤、黄を基調としたカラーリングにリペイントされた
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」背面
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」ケツアップ

▲腰部の武器ラック(すべて右腕で使用する想定で懸架されている)は脱着可能。作例はジョイント穴を塞ぐためのフタパーツを自作した。太モモ裏のスラスターを上下に動かすこともできる

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」素組み比較
▲素組み(写真左)と並べて。再現度は文句なしの出来なので、プロポーションには手を入れていない。全身のモールドをすべて丹念に彫り直した他、太モモの分割線はパテを擦り込んで埋めた。また、握ったハンドパーツの隙間は穴埋め用のプラ材を詰め込んでいる
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」頭部製作途中
▲側頭部のアンテナは0.5mm真鍮線に置き換えた
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」スラスター製作途中
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」スラスター

▲背面スラスターはグレーと赤い部分を後ハメ加工してから、赤い部分を接着して合わせ目処理。設定を見ながら色分けされていない部分を丁寧に塗り分けた

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」手首製作途中
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」手首製作途中2

▲手首付け根の丸い部分は、いったん削り落としてから真円形に整形したプラパイプを貼り付けた

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」太モモ製作途中
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」太モモ

▲太モモ後ろ側上部、丸で囲んだ部分のモールドを、設定画を参考に凸モールドを削り落としてからノミで彫り込んだ

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」肩アーマー製作途中
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」肩アーマー

▲腰アーマーの黄色い部分、パーツA-18の凸モールド。ここも設定画では凹に見えるので彫り込んだ

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」脚部製作途中
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」脚部

▲足首関節パーツA-36は、裏側に肉抜きがあるのでパテで埋めた。さらに、足首関節付け根の丸で囲んだリブ風ディテールも、抜けている部分が埋まっていたのでドリルで開口している

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」足首製作途中
▲足首ディテールの開口。ドリルで穴を開けてからナイフで切り広げていった
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」スラスター基部
▲背部スラスター基部のジョイント穴が見えるので、市販パーツでフタをした
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」スラスタービフォアフター
▲背部スラスターの後ハメ加工。上側のように一部をC字に切り欠くことで塗装の便を向上させている
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」スティグマ攻撃再現
▲左手からワイヤーフックを敵機に撃ち込む戦法「スティグマ攻撃」。キットも付属リード線によって再現できるが、若干太い気がしたので作例ではピアノ線に交換してみた
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」ワイヤーフックビフォアフター
▲写真左側がキットのもの、右側がピアノ線に交換した作例。フック先端も若干鋭利に加工した
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」ハンドパーツ製作途中
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」フック先製作途中

▲ハンドパーツのワイヤーを差し込む穴は1mm径なので、1mmパイプを差し込んだのち、ドリルで0.5mm穴を開けることでキツさを調整。フックの先はプラ板を貼り付けてからヤスリで鋭利に整形した

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」ビームサーベル装着
ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」ライフル装着

▲ビーム・サーベルとライフルが付属。サーベルはキットオリジナルギミックでグリップの柄側にもサーベルエフェクトを装着可能

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」名シーン再現
▲空間に配置した2挺のライフルと、さらに自らも斬り込む三段構えで赤いガンダムを追い詰めた名シーンを再現。「勝った!」

 どうも、ドーパミンです。いやー、「MAMAMAJO」のゲルググですよ。作中ではスティグマ攻撃が印象的でしたね。本キットはスティグマはもちろん、劇中で披露したアクロバティックな動きも凄まじい可動性能でバッチリ再現することができる、非常に完成度の高いキットになっています! そこで今回は成型上の都合で省略された部分を補い、クオリティをさらに底上げする方針で取り組んでいます。
 前腕は分割の関係上合わせ目と隙間があるので接着して整形。手首袖部分はプラパイプを削ってリング状にしたものを接着してディテールを整えました。ヒジ関節には丸ジョイントに凸ピンの様な部分があり、そこを避けるように削り込み後ハメ加工。
 靴の赤い部分はハメ合わせでパーツが抜けなくなる構成だったので、干渉部位を見極めて後ハメ加工。背部スラスターは真ん中に合わせ目があるので、推進器基部の固定部と可動アームの軸受けをC字に切り欠いて後ハメ化。背部スラスター側面や底部の細かい塗り分けは、マスキングとエナメル塗料の拭き取りで対応しました。
 スティグマの線は、キットでは1mm幅のリード線が用意されていますが、映像ではもっと細い印象を受けたので0.5mmピアノ線に変更。これでもまだ太いですが、強度を考えるとわりとギリギリの太さ。キットにある1mm穴に熱して細くしたプラパイプを差し込み、そこに改めて0.5mm穴を開口。同径のピアノ線を差し込めるように改造しています。スティグマ先端のリード線差し込み口も同様の方法で嵌合を調整。スティグマ先端は一度カットしてからプラ板を貼って削り込み、シャープに整形しました。

■カラーレシピ
フレーム=ガイアカラー ブルーグレー 40%+ガイアカラー ニュートラルグレーI 50%+124番 暗緑色(三菱系)10%
赤=バーチャロンカラー ローズブライトレッド 50%+バーチャロンカラー 焔朱 30%+NAZCA フレイムレッド 20%
白=ガイアカラー アルティメットホワイト+ガイアカラー クリアーブルー 少量+ニュートラルグレーI 少量
黄=109番キャラクターイエロー 60%+58番黄橙色 40%+59番オレンジ 少量
頭部緑=57番青竹色 60%+64番ルマングリーン 40%+クリアーブルー少量
頭部パイプ=NAZCA ジョイントグレー 60%+ガイアカラー ミッドナイトブルー 40%
サーベル=ガイアカラー 蛍光ピンク+根元にアルティメットホワイト

ドーパミン製作「ゲルググ スガイ機」

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード”ゲルググ スガイ機(GQ)使用

gMS-01 ゲルググ スガイ機

製作・文/ドーパミン

HG ゲルググ スガイ機(GQ)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●2420円、発売中●1/144、約12cm●プラキット


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ⓒ創通・サンライズ

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