SQUARE ENIX PRODUCTS
ストラクチャーアーツ第2弾『ゼノギアス』を使用した作例を紹介!
2021.04.27
スクウェア・エニックスプロダクツ 月刊ホビージャパン2021年6月号(4月24日発売)
海賊・バルトメロイとの出会いをディオラマで再現
古今東西さまざまな映画&ゲームキャラクターを立体化するスクウェア・エニックスの造形を紹介する当コーナー。今回はプラキットシリーズ「ストラクチャーアーツ」第2弾『ゼノギアス』を使用した作例をご紹介しよう。
ゲームの設定資料集を基に塗装を施し、当時のプレイステーションのグラフィックでは描けなかった戦闘のイメージをディオラマとして製作。キットそのものの再現度を活かし、合わせ目等の処理や仕上げを中心に行っている。今回の『ゼノギアス』は1/144というキャラクターキットでよく見られるスケールでもあるので、ディオラマ風にして他キットと組み合わせて楽しむのも良いだろう。
■製作について
ゲームはプレイ済みでしたが、大昔過ぎてあまり覚えてないです(笑)。確かに面白かった記憶はありますが、まさか20年以上も経ってからプラキットが発売される日が来るとは…その当時は夢にも思わなかったです。
組み立ては簡単で、説明書通りに組んでいけば完成しますが、塗装する前提で組み立てるため、オスのほうのピンは半分くらいにカットし、接着剤を使って組み立てていきます。合わせ目は400番の紙ヤスリで削り、段ズレがある部分は、デザインナイフで高さを合わせ整えましょう。
■ヴェルトール
サフで下地塗装した後、Mr.カラーのブルー+パープル+ジャーマングレーで混色し、濃い青を作ります。全体を濃い青で塗装して乾燥後、マスキングテープを使って薄めの青を塗り分けしていきます。こちらはMr.カラーのパープル+ブルー+レッド(少量)。また、筆塗りで細かい赤を入れて、最後にツヤ消しクリアーを塗布します。
■ブリガンディア
本体の濃い赤色部分は鉄道カラー赤色2号で塗装しました。その他赤色部分は明るめで塗装。設定資料集を見る限り赤に差異があれば大丈夫かと。肩と胸の丸い部分は筆塗りです。ムチはデューロパテ(グリーンスタッフ)で製作。デューロパテは乾燥後ゴムのようになるので、硬化してもある程度自由に動くので便利です。
■ウェザリングについて
汚しについてはMr.ウェザリングカラーグランドブラウンでフィルタリング。Mr.ウェザリングカラーマルチブラックでスミ入れをして、足周りのエッジ部分にAMMOのガンメタルで軽くドライブラシをしています。AMMOはアクリル系塗料ですので、乾く前であれば水で調整可能です。
■ベースについて
今回のベースは画材屋で売っている板とスタイロフォームで製作。ディオラマのサイドやベースとなる地面には、壁補修材のチューブ入り漆喰を使います。この漆喰は水で混ぜるなど面倒な調整は必要なくすぐに使えて、スタイロフォームの隙間埋めや、地面を作るテクスチャーにもなるので凄く便利です。
倒壊したビルは、トミーテックの「破壊されたビルA」を切断し、スタイロフォームに埋めてシーナリープラスターを流して固定しています。
WELTALL ヴェルトール
BRIGANDIER ブリガンディア
スクウェア・エニックス 1/144スケール プラスチックキット
ストラクチャーアーツ ゼノギアス 使用
ヴェルトール&ブリガンディア
製作・文/小澤京介
ゼノギアス ストラクチャーアーツ 1/144 スケール プラスティック モデルキット
●発売元/スクウェア・エニックス●各1980 円、5 月予定●1/144、約11.5cm●プラキット
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小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVを中心に製作するスケールモデラー。最近はキャラクター
キットにも興味津々!