HOME記事キャラクターモデル筆塗りで「PLAMAX 1/72 VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダー」の迫力アップ!お手軽スタンピングで雰囲気を盛り上げる!【筆塗りTribe】

筆塗りで「PLAMAX 1/72 VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダー」の迫力アップ!お手軽スタンピングで雰囲気を盛り上げる!【筆塗りTribe】

2025.05.08

筆塗りTribe/VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス【マックスファクトリー 1/72】 月刊ホビージャパン2025年6月号(4月24日発売)

清水圭製作「PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス」黒

究極の筆塗り飛行機模型と清水圭の筆塗り

清水式筆塗りの新たな領域へ! 「スタンピング」のテクスチャーでさらに迫力が増すストライクファイターバルキリー

 話題のキットを筆塗りで思いっきり楽しもうという本連載「筆塗りトライブ」。今回はこの連載の第1回目「ハセガワ 1/72 リガード」の作例を担当し、今では多くのモデラーにその筆塗りを支持されているモデラー・清水圭が「PLAMAX 1/72 VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダー」に挑戦! 清水圭は意外にも初回以来一度も本連載に登場しておらず、今回が2回目。さらに今回のお題もマクロスキットなのである。
 今回は、VF-1のイメージソースともなっているアメリカ海軍のF-14 トムキャットの雰囲気や、数々のマクロスプラモのパッケージイラストを手掛けている天神英貴氏の絵の雰囲気を盛り込むため、年明けより清水圭が多用している「スタンピング」という筆塗り技法で塗装している。この塗装は筆先で表面をポンポンとスタンプするようにつつく塗り方で、ランダムな筆致となる。そのため表面には豊かなテクスチャー感が生まれて、色の情報量が増えるのだ。
 機体は、キット内に付属するマクシミリアン・ジーナス機(以下マックス機)のデカールを使用し、マックス機として仕上げている。

(構成・文/フミテシ)

清水圭

今回のパイセン

清水圭/筆塗りトライブ連載の立役者! 彼が連載1回目に手掛けたリガードの筆塗り作例が多くの読者から好評を博したことで、本コーナーの人気を押し上げた。今回も水性ホビーカラーを駆使した筆塗りで、楽しくて素晴らしい作例を披露してくれている。


深いモールドは筆塗りと好相性なのだ!

清水圭製作「PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス」
▲PLAMAXのVF-1 ファイターは、しっかり彫られている。モールドがそのため筆塗りで塗料を厚く塗ってもディテールが埋まるなんてことはほとんどない。清水圭のように暗めのサーフェイサーを吹いてから塗装すると、よりディテールの陰影が引き立ち迫力ある仕上がりとなる

使用する主な塗料

下地はメカサフ ヘヴィ

清水圭製作「PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス」下地吹き付け
▲NAZCAの「メカサフ ヘヴィ」をエアブラシでパーツ全体に吹き付ける。関節やバーニアノズルなどは、このメカサフ ヘヴィの色を基本色として活用する。キャノピーなどのクリアーパーツはマスキングしている

機体色


水性ホビーカラー
明灰白色(1)

水性ホビーカラー
明灰白色(1)
▲零戦などに使用される明るいグレー。白の下地色として非常に便利な色


水性ホビーカラー
グランプリホワイト

水性ホビーカラー
グランプリホワイト
▲機体色の2色目。グランプリホワイトを使用して白の明度を上げていく

ブラック

水性ホビーカラー
ガンダムカラー

ファントムグレー

水性ホビーカラー
ガンダムカラー 
ファントムグレー
▲数箇所ある黒の塗り分けは、黒に近いグレーとしてファントムグレーを使用

パックの色

水性ホビーカラー
ジャーマングレー/ドゥンケルグラウ

水性ホビーカラー
ジャーマングレー/ドゥンケルグラウ
▲水性ホビーカラーに3色ラインナップされているジャーマングレーの中でもっとも黒に近いグレー

水性ホビーカラー
ニュートラルグレー

水性ホビーカラー
ニュートラルグレー
▲清水式筆塗りでは非常に汎用性の高い万能色。ジャーマングレーとの相性も良い

ブルー

水性ホビーカラー
ミディアムブルー

水性ホビーカラー
ミディアムブルー
▲第二次世界大戦のアメリカ海軍機などに使用される青

水性ホビーカラー
みず色

水性ホビーカラー
みず色
▲明度、彩度ともに高い青。清水式ではヒロイックな青色を塗る際に、2色目として使われることが多い色

バーニアノズル・関節など


水性ホビーカラー
明灰白色(1)

水性ホビーカラー
明灰白色(1)
▲バーニアノズルや関節はメカサフ ヘヴィを基本色として、その上から明るいグレーである明灰白色(1)でタッチを加える

チッピング

タミヤ
エナメル塗料
ダークグレイ

タミヤ 
エナメル塗料
ダークグレイ
▲スポンジヤスリのスポンジ部分に含ませてチッピングをする。エナメル塗料のため、水性ホビーカラーの上から塗っても拭き取れる

ウォッシング


タミヤ スミ入れ塗料
ダークブラウン

タミヤ スミ入れ塗料
ダークブラウン
▲筆塗りの仕上げに、タミヤ スミ入れ塗料のダークブラウンを塗り、エナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取ることで、全体のトーンを馴染ませる。スミ入れも同時に施され、よりディテールが際立つ

機体色「白」の塗装

清水圭製作「PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス」機体色「白」の塗装1
▲明灰白色(1)を薄く塗る。SSDブラシ 平筆の細かな筆跡は色の情報量になるので、均一にしようと神経質になることはない。サフを隠蔽しないように、薄く塗ることを重要視しよう
清水圭製作「PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス」機体色「白」の塗装2
▲奥まった部分や、ディテールが多い部分はついつい厚く塗りがち。厚塗りにならないように気を付けよう
清水圭製作「PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー マクシミリアン・ジーナス」機体色「白」の塗装3
▲全体に薄く1度塗りした状態。側面は筆を上から下方向に動かして塗り、脚部の丸みを筆跡で強調している。このあとさらにもう1度塗り、明灰白色(1)を発色させた

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Ⓒ1984 BIGWEST

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