HOME記事工具・マテリアル透過性を応用したレイヤー構造の重ね塗りに注目!水性塗料「アクリルガッシュ」と「U-35」で航空機パネルラインの塗装に挑戦!【ターナーアクリル通信】

透過性を応用したレイヤー構造の重ね塗りに注目!水性塗料「アクリルガッシュ」と「U-35」で航空機パネルラインの塗装に挑戦!【ターナーアクリル通信】

2025.04.14

ターナーアクリル通信 #13●大森記詩 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)

ターナーアクリル通信 #013

 話題の塗料「アクリルガッシュ」について、塗り方からプラモへの使い方まで教えてくれるコーナー。アクリルガッシュのメーカー、ターナー色彩協力のもと、基本的な使い方と模型への活用方法をご紹介しましょう。今回はアクリルガッシュとU-35を使用して模型の塗装テクニックである、航空機パネルラインの塗装に挑戦。U-35の透過性を応用して、下地の黒をパネルのモールド部分に残した塗装で仕上げてみました。筆跡もあえて残すことで、情報量のアップと迷彩部分などの異なる色同士の境界をグラデーションのように見せています。

\ 教えてくれる人 /

大森記詩

大森記詩

彫刻家。月刊ホビージャパンではラッカー塗料の筆塗りによる作例のほか、連載「MIXINGSCAPE」と「いまさら聞けないすごいヤツ!!」にて活躍中。


ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像1
▲ 黒下地からスタート。タミヤのワイルドキャットの主翼には凹凸のモールドがあるので、そこを塗膜で潰さないように薄めで塗っていこう
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像2
▲ U-35バーントシェナー+少量のジェットブラックで塗装。パネルの平面部に色をつけて、凹部分には色が乗らないように塗っていく
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像3
▲ 凸部分に塗料が引っかかり、色が残るようになった。希釈は水で、下地の黒がしっかり見えるくらいの薄さでOK
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像4
▲ パネルラインにバーントシェナー+ジェットブラックを塗り終わった状態。U-35をこの上から重ね、複雑な色のパターンにしていく
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像5
▲ 迷彩はフタロブルー(グリーンシェイド)+チタニウムホワイト+ジェットブラックで青みのあるグレーを調色。薄い色を重ねて発色させていく
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像6
▲ パーマネントグリーン+少量のライトグリーンにて迷彩の緑をパネルに合わせて塗装。ここも薄く塗り重ねる
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像7
▲ 重ねた緑が乾き発色した様子。パネルラインを残しつつ、迷彩パターンの緑とグレーの間に茶色が残るようにした
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像8
▲ 迷彩部分が完了。単純な2色の迷彩に下地の黒とバーントシェナーが組み合わさって複雑な色彩となった
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像9
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像10

▲ 白線の塗り分けには下地を残せるアクリルガッシュのミキシングホワイトにU-35グロスメディウムを少量追加してベタ塗りしている

ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像11
ワイルドキャットの主翼部分の塗装の画像12

▲ 筆塗りのついでにアクリルガッシュでラウンデルも手描きで雰囲気を合わせる。青はスカイブルー、赤はパーマネントスカーレット。もちろんキットには専用のデカールが付属

ワイルドキャットの主翼部分の塗装の完成画像
▲ こちらが完成した主翼の塗装。下地の黒と茶系がパネルラインに残って見られ、筆塗りによる色の複雑な散らばりや深みが絵画的な雰囲気を感じさせる

グラマン FM-1 ワイルドキャット/マートレット Mk.V

●発売元/タミヤ●3300円、発売中●1/48、約24.2cm ●プラキット

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大森記詩

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