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「無識別型ザクII ルショーン機」をらいだ~joe考案のスポンジポンポンを使用して製作!ウェザリング技術が惜しみなく注ぎ込まれたザクをご覧あれ!

2025.04.22

無識別型ザクⅡ ルショーン機【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)

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らいだ〜Joe流 無識別型ザクII製作のポイント

▲左腕のシーリングは、100円ショップで購入した不織布マスクを分解したものを使用。ザクの脇・腕の大きさに合わせて切り取り、これを筒状に丸めて留める。固定したい部分にゼリー状瞬着を少しずつ塗り付けていく

▲瞬着はすぐには固定されないので、接着面を押さえつつ瞬着プライマーを塗って硬化を促進。筒状に固定できたら、少し希釈したアクリルガッシュの消炭色を塗り付ける。アクリルガッシュなら不織布が固くなりすぎず、その隠蔽力により瞬着で白化した箇所も分からなくなる

▲足元のコーティング表現には、タミヤエポキシパテを使用。作業マットと100円ショップのローラーにベビーパウダーをまぶしながら、エポパテを薄く伸ばす。足パーツに少量の水を付けてからシート状のエポパテを貼り付け、余分を切り取って整形。パテが半硬化状態になったら、精密マイナスドライバーでパターンを刻んでいけばOK

▲モノアイはウェーブ H・アイズを使用。設定画はモノアイにY字状のパターンがあるので、ピグマ0.03mmペンで裏側から書き込み。水性だから指で拭き取ればリセット可能。乾燥後、裏からアルミテープを貼った
▲ほとんどのHGシリーズにはモノアイシールドがないのだが、今回は100円ショップで見かけた商品のプリスターパックがちょうどよい曲面だったので、そのまま流用。モノアイの高さに切り取って組み込むだけでモノアイシールドの完成。一気に高級感?

▲アクリルガッシュを使ったお気楽鋼鉄表現をご紹介。水性ホビーカラーの焼鉄色を塗装した箇所に、少し希釈したアクリルガッシュ バーントアンバーを塗布。5分ほど放置し半乾き手前の状態になったら、ティッシュペーパーでポンポンと水分を吸収。数分放置すれば、あっという間にプラスチックが鋼鉄に早変わり

▲今回のスポンジチッピングは、先日Leapfrogから発売された「らいだ〜Joeのスポンジポンポン」(1100円、発売中)でアクリルガッシュをスタンプした。まずバーントアンバーをスポンジでポンポンと塗布し、赤サビ調を施したら、次は消炭色でほんのり黒味を入れる

▲黒銀までをスポンジポンポンで行ったら、次はリアルタッチマーカー&神のペン(使い古したリアルタッチマーカーの消しペン)でコントラストを描く。最後にウェザリングマスター オイルを塗れば見違えるほどボロボロに

▲希釈したアクリルガッシュ 砥の粉色でフィルタリング後、各色で軽くドッティング(ドット状に模様を描き込む)し、少し水分を含ませたガイアノーツ ストレーキング筆で重力方向にストレーキング(伸ばすようにサビ垂れを描き込む)

▲上手くヤレた感じにできたので、最後にもう一度消炭色や黒銀をスポンジに取って、コントラストを追加した

▲付属のチェーンはいったんツヤ消しのトップコートを吹き、アクリルガッシュ バーントアンバーで染めて質感を表現。接着の基準となる箇所に爪楊枝でUV Bondyを一滴垂らし、チェーンを仮固定。位置が決まったら付属UVライトを10秒程度照射すれば硬化完了。光沢が発生した箇所はマットバーニッシュを塗ってツヤを調整する

■鉄屑墓場から爆誕
 月刊ホビージャパン2025年2月号掲載のザクタンクに続き、『復讐のレクイエム』から「無識別型ザクII ルショーン機」を担当させていただくことに♪ 今回はプロポーションは変更せず、気になる箇所を少し改修しつつディテール追加という方向で製作を進めていきます。メインは塗装とウェザリングで、鉄屑墓場で部品を寄せ集めて急造した、使用感満載のザクを表現していきます。

■シーリングは不織布マスクで
 最大の特徴でもある左上腕部のシーリングですが、キットに付属するのは極薄ビニール素材。皺の表現とツルンとした質感が好みではないので、不織布マスクを流用して自作しました。不織布はある程度伸びるので質感を保ちながら可動範囲も確保できるのです。

■アクリルガッシュとスポンジポンポン
 ウェザリングは先日発売された「らいだ〜Joeのスポンジポンポン」で行います。アクリルガッシュのバーントアンバー、消炭色、黒銀を順番に重ねてポンポン。その後、バーントアンバーや砥の粉色でドッティング&希釈したものでフィルタリングしました。実はアクリルガッシュって下地を侵さないのでいくらでもやり直しが利くのです。失敗時もすぐに水で拭き取ればすぐリセットできるスグレモノなので、ぜひお試しください♪

■チェーン地獄?
 今回最大の難関はチェーンの装着ですね。特に規定の長さに切断する作業が大変で、よく切れる金属用ニッパーは必須。切る箇所をチェーンの輪1個分でも間違えると想定より短くなるので、輪を1個長めに切るとよいでしょう。ただ、あまり長さに余裕がないので慎重に(付属チェーンは40mmほどしか余りません)。装着には「UV Bondy」というUV硬化性の液体プラスチック接着剤を使うと、硬化後に白化しないのでオススメです。

■私の闘いは終わらない…
 世界観とその表現がどストライクで、もう数え切れないほど繰り返し観た本作。MSだけでなく車両や航空機など登場メカはどれも魅力的なものばかり。いつかは全種揃えて名シーンの数々を再現したいですね。私の闘いは終わらない…。

■塗装レシピ
本体緑=水性ホビーカラー 明灰白色+同よもぎ色+同ロシアングリーン(70:20:10)
本体カーキ=水性ホビーカラー サンディイエロー+同ATグリーン(60:40)
胸や足など=水性ホビーカラー RLM70ブラックグリーン

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”ザクIIF型 ルショーン機&無識別型ザクII ルショーン機 (復讐のレクイエム)使用

無識別型ザクII ルショーン機

製作・文/らいだ〜Joe


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らいだ〜Joe(ライダージョー)

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