HOME記事キャラクターモデルTOHO MONSTERS KIT「メカゴジラ(1993)」地下メイン・ドッグをスクラッチして出撃直前をディオラマ化!

TOHO MONSTERS KIT「メカゴジラ(1993)」地下メイン・ドッグをスクラッチして出撃直前をディオラマ化!

2025.02.23

メカゴジラ(1993)【東宝】●山田卓司 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

出動命令!
メカゴジラ、起動!!

TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)

地下メイン・ドッグをスクラッチ!
出撃前のメカゴジラをディオラマ化!!

 東宝が自ら企画・販売するプラキットシリーズ「TOHO MONSTERS KIT」。今回は第2弾の『ゴジラVSメカゴジラ』メカゴジラ(1993)を、ゴジラ(1993)に引き続き情景王・山田卓司が製作。国連G対策センターの地下メイン・ドックをスクラッチで再現。出撃直前のメカゴジラを演出している。

「TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)」全体
「TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)」顔アップ
▲国連G対策センターが、前回のゴジラとの戦いで小笠原海底に沈んだメカキングギドラの首を引き揚げて接収し、開発した対G超兵器UX-02-93 メカゴジラ。スーパーX2の外装からさらに進化した超耐熱合金NT-1をベースに、スーパーX2のファイヤーミラーに使用されていた人工ダイヤモンドをコーティングすることで、ゴジラの放射熱線を完璧に防ぐことができる
「TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)」ディオラマベース製作途中
▲地下メイン・ドックは、スチレンボードから八角形の外形を作り、フロア部分を取り付け。ヘッドアーム部はすべてプラ材による工作で真鍮線による可動式。メカゴジラは右脚裏をビスでベースに固定しているのみなので、簡単に取り外すこともできる。ベースサイズは横22cm×縦20cm×高さ21.5cmほどとなっている
「TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)」真上から
▲天井は開いた状態で製作しているため、上から中の様子を覗くこともできる
「TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)」アップ
TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)正面
TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)背面

▲メイン・ドッグから外した単体カット。メカゴジラは下地に黒を吹き付けたあと、ガイアカラーのステンレスシルバーを上方から軽く吹きグラデーション塗装。陰影を付けて巨大感を演出している

TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)とゴジラ(1993)
▲月刊ホビージャパン2月号のゴジラ(1993)とのツーショット。2体合わせて幕張での対決シーンをディオラマ再現してみるのもいいかもしれない

 『ゴジラVSメカゴジラ』は、昭和時代の直線的なデザインだったメカゴジラが三次曲面を盛り込んだデザインになってリニューアルされた、平成ゴジラシリーズの一本です。個人的には伊福部昭さんの音楽がかっこよくて、聴くたびに胸が踊ります。
 さて、今回は東宝・ゴジラルームによる「TOHO MONSTERS KIT」より「メカゴジラ(1993)」です。こちらのキットも先月号の「ゴジラ(1993)」と同じく、手頃な価格で気軽に楽しめることをコンセプトにしているようで、キットの内容はごくシンプルなもので下アゴや頭部、腕、脚は可動となっています。シルバー塗装のため、パーティングラインや合わせ目加工など表面仕上げは入念に行う必要がありますが、工作自体は簡単なので時間をかけてじっくり取り組みましょう。私は一度すべてをブラックで仕上げてからガイアカラーのライトステンレスシルバーを上方からスプレー塗装して立体感を出しています。劇中で使われたスーツは鈍い光沢のシルバーなのですが、特技監督の川北紘一さんは、本来はメッキをかけた仕上げを望まれていたとのことで、より輝度の高いシルバーで仕上げました。
 ディスプレイベースは散々悩みました。ゴジラと対峙させて鈴鹿山中か幕張とすべきかもしれないのですが、メカゴジラが一番映えるのはやはりメイン・ドックに収まった姿だろうと考え、ドックを作ることにしました。ところが、これがなかなか良い資料がありません。「大ゴジラ図鑑2」「川北紘一特撮写真集」、当時のムック本や本編映像を参考にしましたが、奥側のヘッドアーム部の下側などが不明で、仕方なく部分的に想像も交えて作りました。外形はスチール写真をもとに各種の厚みのスチレンボードから八角形の外形を作りフロア部分を取り付けました。ヘッドアーム部はすべてプラ材による工作です。湾曲したラダー状のパーツが頭部を前後左右から囲み、さらに太モモを横から支えているようです。それらを隠す様にポディアームが横断し、左右からマニピュレーターアームも延びています。表面には部分的に細かいメカ的なディテールがありますが、こちらはプラ板の細切れを貼り付けて再現。ちなみに本編ではドック内の撮影はメカゴジラの尾を外して撮影したとのことで、実際は背面の壁により近付いた位置にメカゴジラは屹立しているとのことでした。

TOHO-MONSTERS-KIT-メカゴジラ(1993)パッケージ

東宝 ノンスケール プラスチックキット“TOHO MONSTERS KIT”

メカゴジラ(1993)

製作・文/山田卓司

TOHO MONSTERS KIT メカゴジラ(1993)
●発売元/東宝●3850円、発売中●約16cm●プラキット


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