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MODEROID「スーパーX」&「スーパーX2」を活躍シーンをイメージしてヴィネット仕立てに! 細かい塗装ハゲ表現にも注目

2025.02.22

スーパーX&スーパーX2【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

MODEROID

スーパーX & スーパーX2の活躍をヴィネット仕立てで!

 古今東西さまざまなメカをプラモデル化しているMODEROIDシリーズに、ついにゴジラファン待望の対ゴジラ用兵器、スーパーXとスーパーX2が同時ラインナップ! スーパーXは初のプラキット化、そしてスーパーX2はそのスーパーXと同スケールでキット化。劇中のすべてのギミックをパーツ差し替えなしで再現するなど、申し分のない完成度となっている。作例は特撮作品をこよなく愛する情景王・山田卓司が担当。それぞれの活躍シーンをイメージしたベースも用意し、ヴィネットとしても楽しめるようにしてもらった。

▲ゴジラと激闘を繰り広げた、大阪ビジネスパーク付近をイメージした瓦礫のベースを製作。ディオラマベースの大きさは、横22cm×縦20cm×高さ28cmほどとなっている。破壊されたビル群はスチレンボードで製作。スーパーXを支えるバーは3mmアルミ棒を使い、接続するビル壁面部分は木製の工作材を使って強度を確保している。アクションベース用の穴にそのまま差し込んでいるだけなので、単体での展示も可能
▲映画『ゴジラ』(1984)にてゴジラに対抗すべく開発された、陸上自衛隊 幕僚監部付実験航空隊 首都防衛移動要塞T-1号「スーパーX」。カドミウム弾をゴジラの口内に打ち込み、一時はゴジラを沈黙させるほどの活躍を見せた
▲︎1800ミリ・ヨーソサーチライトのカバーは開閉。内部のサーチライトのディテールも別パーツでより立体的に

▲上部隠蔽式砲台と機体側面ハッチが展開。背面のバーを押し込むことで、主砲および68式改84タイプ 30型ロケット榴弾砲がスライドしせり出す

▲機体底面のジェットファンはボールジョイントにより、劇中同様それぞれフレキシブルに可動。300ミリ特殊弾 加濃砲M29Cが可動、砲身の旋回もできる

▲︎映画『ゴジラVSビオランテ』にて、ゴジラと激戦を繰り広げた、対ゴジラ用兵器主力戦艦「スーパーX2」。先の戦いでゴジラを苦しめたスーパーXの分析データを基に開発された機体である。最大の武器は、ゴジラの放射熱線を正面から受け止めて打ち返す特殊兵器ファイヤーミラー。その他、機体上面にスーパーミサイルを有する。ベースはアクリル板で箱を作って、中に着色した透明レジンを流し込み、海面の波は脱脂綿にレジンを染み込ませたものを拡げて再現している

▲機体前面のカバーと内部中央のパーツはギアで連動しており、カバーの展開に合わせて内部中央パーツが伸縮。ファイヤーミラーはメッキパーツとクリアーパーツの二重構造で、より立体的に構成させれている

▲背面ディテールも完全再現。底面には3mm穴が用意されており、スーパーXと同様に別売りの「THE SIMPLE STAND」に対応。隣の穴は3mmアルミ棒を差すための穴で、ベース固定用に新規で開口したもの

▲機体天面のハッチを開き、押し込むことでミサイル発射台が連動して発射位置まで上昇。スーパーミサイル発射態勢を取ることができる。なおスーパーミサイルは着脱が可能

 今回はMODEROIDスーパーXおよびスーパーX2を作ってみました。スーパーXは、陸上自衛隊 幕僚監部付実験航空隊 首都防衛隊所属で正式名称「陸上自衛隊 幕僚監部付実験航空隊 首都防衛移動要塞T-1号」という厳しいネーミング。デザインソースはカブトガニがモチーフとされています。『ゴジラ』(1954)劇中でゴジラに付着していた三葉虫(トリロバイト)ゆかりということですね。『ゴジラ』(1984)本編ではカドミウム弾によりゴジラを弱らせるなど、なかなかの見せ場となっておりました。キットは細かく分割されていて箱を開けた時には全体像が掴めないのですが、組み立てるうちに次第にスーパーXの形になっていくところは、プラモデルならではでワクワクさせられます。左右のライトのみ小径のライトパーツを使ってディテールアップしています。ハッチが開いたり武装ギミックも微に入り細に入り再現されていたり、楽しい内容なので、塗装とディスプレイベースを楽しむことにします。
 塗装はガイアカラーの「ライトステンレスシルバー」をベースにアクリルガッシュで作ったダークブラウンで筆塗りしたり、それを拭き取ったりしながら、さらにGSIクレオスのシルバーを部分的に重ね塗りしたりして仕上げました。
 ディスプレイベースは破壊された新宿の新都心ビル街をイメージして、スチレンボードを使って製作。スーパーXを支えるバーは3mmアルミ棒を使い、接続するビル壁面部分は木製の工作材を使って強度を確保しています。
 スーパーX2は自衛隊特殊戦略作戦室が開発。当初からゴジラ対策用の専用機で形式番号「DAG-MBS-02 Super-XX」。こちらは皆様ご存知の横山宏さんのデザインを基に東宝映像美術がクリンナップしています。こちらのキットも細かく分割されていてパーツ状態からは完成した姿は分かりません。ファイヤーミラー展開やミサイルハッチ開閉などのギミックも、確実に作動するようによく考えられた設計です。塗装はGSIクレオスのカラーモジュレーションセットのオリーブドラブバージョン「ODハイライト1」を基本色として、細かい塗装剥げを描き込んで仕上げてみました。こちらは『ゴジラVSビオランテ』劇中のイメージから海面のベースを作っています。アクリル板で箱を作って、中に着色した透明レジンを流し込み、海面の波は脱脂綿にレジンを染み込ませたものを拡げて再現しました。

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”

スーパーX&スーパーX2

製作・文/山田卓司

MODEROID スーパーX
●発売元/グッドスマイルカンパニー●5500円、発売中●約13.5cm●プラキット

MODEROID スーパーX2
●発売元/グッドスマイルカンパニー●6800円、発売中●約17.5cm●プラキット

TM &© TOHO CO., LTD.

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山田卓司(ヤマダタクジ)

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