HOME記事キャラクターモデルオリジナルAC「ナインボール≒アンサー」続々再販中のコトブキヤ「ヴァリアブル・インフィニティ」シリーズでアセンブル!【アーマード・コア】

オリジナルAC「ナインボール≒アンサー」続々再販中のコトブキヤ「ヴァリアブル・インフィニティ」シリーズでアセンブル!【アーマード・コア】

2025.02.13

ナインボール≒アンサー【コトブキヤ 1/72】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

▲カラーリングはナインボール=セラフもイメージした赤黒金をメインに配色。シルバーや焼けの表現も交えて金属感を強めている。キットの見どころである精緻なディテールにご注目。頭部センサーは下地をラッカー系塗料でキャンディ塗装し、水性ホビーカラーのブラックで周りを筆塗り。はみ出した部分は台所用の強アルカリ系洗剤で拭き取って仕上げている

▲コアがホワイト・グリントのものならば、ということで、作例オリジナルでオーバードブースト使用時の変形を再現。コア部分の変形はホワイト・グリントをそのまま活用。脚部のALICIAはヒザから下が回転できるのを利用して前後を反転させている
▲両肩の武器はそれぞれ可動展開が可能。右のPMミサイル MP-O901はアンテナを真鍮線に置き換えてシャープ化と破損対策を行った
▲600番までヤスリがけしてMr.フィニッシングサーフェイサー1500グレーを吹き、サフ層を1200番紙ヤスリで磨いて平滑な表面を作る
▲カラーメタリックの場合、黒を下地にすると反射率は上がるがどうしても発色が暗くなってしまう。そのため下地には同系色のブライトレッドを使った。これでメタリックレッドの発色が鮮やかになる
▲メタリックレッドはタミヤカラースプレーのピュアーメタリックレッドを使用。カーモデル用に開発された塗料のためきめ細かく、鮮やかな仕上がりとなる
▲クリアーレッド+蛍光レッド+Ex-クリアーでキャンディ塗装。下地が同系色なので、凹凸が激しく複雑なデザインであるACでも色ムラになりにくい。最後にEx-クリアーを全体に吹き付けて光沢を強調させたら完成だ

■10年ぶりのAC!
 新作のヒットにより、俄然盛り上がる『アーマード・コア』立体シーン。老舗コトブキヤからは、続々と過去のキットが再販されています。キット発売当時にはカスタマイズ作例をよく製作していたのですが、『4』の機体のカスタマイズまで手が回らなかったのが心残りでした。それが今回「好きなパーツ何でも使っていいので作例やりません?」という大変ありがたいオファーをいただいたのです。これはもうやるしかありません!

■重量よりもカッコよさ重視!
 さて、ACで悩むのが機体のアセンブルです。現役プレイヤーの息子から「重量とか気にしたほうがいいんじゃない?」と厳しい一言もあったのでゲームのデータを見ながらパーツの重量を計測しつつ、パーツを選んでいきました。まず絶対に使いたかったのはアンサングの脚部とホワイト・グリントのコア。頭部はいろいろ試したのですが、ホワイト・グリントのコアにはホワイト・グリントの頭しか似合わないことを痛感しました。腕は一番軽いLAHIREのものをセット。しかし、この時点でもう重量ギリギリで、武装は軽めのハンドガン1丁ぐらいしか持たせられない状態に。それはさすがに模型の見た目としてあまりよろしくないので、アンサングだって重量過多になってるし! と割り切り、できる限り軽量機体らしい構成としてテルミドール(オッツダルヴァ)の武装をチョイスしました。
 作業自体は整面と合わせ目消し、後ハメ加工といったごく基本的なことのみです。とはいってもそれが簡単ではないのですが…。コア正面の合わせ目は消そうとすると内部パーツとの兼ね合いでかなり大変なことになるので、赤黒ツートンの塗り分けの境目にすることでそのままにしています。こうした工夫や割り切りも重要なキットですね。

■ACはメタリックが似合う!
 白や銀、グレーだとホワイト・グリントに、黒やブルーだとアンサングやステイシスに見えてしまうので、赤黒のナインボールカラーに。『4』の有機的なボディラインを活かすために、グロスメタリックで仕上げました。基本的にガイアカラーを使用しています。メタリックレッドはキャプションを参考にしてください。メタリックカラーの下地には反射率を上げるためにアルティメットブラックを塗っています。
ガンメタル=スターブライトアイアン
シルバー=スターブライトシルバー
ゴールド=エルドランゴールド
武器色=Ex-フラットブラックにブライトシルバーでドライブラシ
焼け表現=クリアーオレンジとクリアーブルーをグラデーションで吹付け
 スミ入れはキットのはめ込みがキツい部分が多く、エナメル塗料を使うのは破損が不安だったので、メタリック部にはリアルタッチマーカーで、メタリックレッド部には水性ホビーカラーのフラットブラックで施しています。キット発売当時よりも安全に使える手段が増えててありがたいですね…。
 最後にタミヤモデリングワックスを全体にすり込み、光沢を強調させつつ表面を保護したら完成です!

■ヴァリアブル・インフィニティシリーズに期待!
 10年ぶりぐらいに完成したコトブキヤのACキット。パーツ数が多く、大変な部分もあるんですけど、プラスチックで出来たガレージキットという出で立ちで、完成させたときのカッコよさ、達成感はたまらないものがあります。この完成度で『6』の機体も欲しくなりますね。これからのラインナップに期待しちゃいます!

コトブキヤ 1/72スケール プラスチックキット “ヴァリアブル・インフィニティ”レイレナード 04-ALICIA アンサング フルパッケージVer.使用

ナインボール≒アンサー

製作・文/林哲平

レイレナード 04-ALICIA アンサング フルパッケージVer.
●発売元/コトブキヤ●10780円、発売中●1/72、約18cm●プラキット

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林哲平(ハヤシテッペイ)

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