HOME記事キャラクターモデル簡単関節シーリング法で戦場のワンシーンを制作! 歩兵の一撃にヴァンツァーがよろめく瞬間を表現 【スクウェア・エニックス】

簡単関節シーリング法で戦場のワンシーンを制作! 歩兵の一撃にヴァンツァーがよろめく瞬間を表現 【スクウェア・エニックス】

2025.01.29

スクウェア・エニックス プロダクツ 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

ストラクチャーアーツのシーリングHow toを伝授!

 「フロントミッション ストラクチャーアーツ」収録の人気機体「テラーン」を使用して、関節シーリングによる固定ポーズの作例として製作。固定化によるポーズ再現の自由度の高さを活かし、ヴィネットにして建造物や歩兵を組み合わせたシーンを作り込んでいる。本体のシーリング方法については担当した林哲平による解説も掲載。本キットが1/72スケールであるため、ミニアートなど海外スケールアイテムとの組み合わせアイデアにも注目しながら、新たなストラクチャーアーツの楽しみ方の例として参考にしてみてほしい。

スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット
“フロントミッション ストラクチャーアーツ” テラーン使用

ヴァンツァー・ハント

製作・文/林哲平

フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.2
●発売元/スクウェア・エニックス●各2480円、発売中●1/72、約9cm●プラキット

フロントミッション市街地戦のヴィネットのメイン画像
▲ 民家に潜んだ歩兵からの一撃によろけるテラーンのヴィネット。市街地戦のワンシーンをイメージして製作。Vol.2収録のテラーンとVol.5初回BOX購入特典の歩兵セットを使用した
フロントミッション市街地戦のヴィネットのアップ画像1
▲ テラーンは関節にシーリングを施し、側面からの着弾により大きくよろめいているポーズに変更
フロントミッション市街地戦のヴィネットのアップ画像2
▲ 迷彩は「フロントミッションin Huffman」(NTT出版)に収録されている、横山宏氏が製作したテラーンに似たヴァンツァーと同様のグリーン斑点パターンとしている

簡単!関節シーリング法

(解説/林哲平)

プラモデルの関節シーリングのプロセス画像1
▲ キットのPOM関節は使わずに外装を接着。しっかり乾いてから、中心に3mm穴を開けて貫通させます
プラモデルの関節シーリングのプロセス画像2
▲ 開口した穴に3mmアルミ線を通してつなげます。アルミ線の柔らかさで、ぐにぐにと触って曲げられるため、ポーズの調整なども簡単に行えます
プラモデルの関節シーリングのプロセス画像3
▲ 関節にエポパテを詰めて、爪楊枝でシーリングのシワを入れていきます。エポパテは密度が高く硬化時間が長いほうが使いやすいので、タミヤの高密度タイプを使用しました
プラモデルの関節シーリングのプロセス画像4
▲ 全身の関節をシーリングした状態。POM樹脂の関節ではないため塗装も容易で、関節を自由に曲げられるのでポージングも思いのまま。ぜひやってみてくださいね!
フロントミッション市街地戦のヴィネットの製作プロセスの画像1
▲ 民家は「ミニアート 1/72 田舎の家」を使用。台座からはみ出す後ろ半分はカットし、窓ガラスには弁当箱に使われる透明なフタを切り取って貼り付ける
フロントミッション市街地戦のヴィネットの製作プロセスの画像3
フロントミッション市街地戦のヴィネットの製作プロセスの画像2
▲ 家は内部ががらんどうであるため床をプラ板で作り、バズーカを打つ兵士のいる2階を製作。下の兵士は、キットでは水平射撃であるため腕を一度カットし、上に角度を付けて再接着した
フロントミッション市街地戦のヴィネットの製作プロセスの画像4
▲ バズーカの排煙・爆風は脱脂綿をほぐして使用。排煙の内部には補強用に白く塗った真鍮線を入れ、テラーンと兵士のバズーカをつないでいる。爆風はエアブラシでオレンジとグレーで着色し、中心部の熱を再現した

■関節をシーリングしてみよう…?
 キャニオンクロウホビージャパン分隊の皆様こんにちは。今回のお題は関節のシーリング。強度が高いPOM関節ですが、やはり塗装して仕上げるのはなかなか大変なもの。以前は焼付け塗装を施したのですが、なかなかハードルが高い。というわけで、エポパテを使った関節シーリング法を解説することになりました。

■フィギアを活かそう!
 スクエニさんからいただいた兵士フィギュアも組み合わせます。タミヤの旧二号戦車のフィギュアを思わせる、躍動感ある突撃スタイルがかっこいいですね! 攻撃しているフィギュアということで、ヴァンツァーVS人間をイメージしてみました。実際も戦車は歩兵の待ち伏せ攻撃で撃破されることも多いのでリアリティもありますね。

■物件探しは慎重に!
 隠れる場所として、最初は岩場や森林を合わせてみたのですが、どうもしっくりこない。となるとやはり市街地戦だ! ということで1/72の建物として、最終的にたどり着いたのがミニアートから販売されている1/72建物シリーズです。実は1/72の建物ってすごく少ないんですよね。1/35や1/144はいっぱいあるんですが……。このシリーズは多色成型であり、アンダーゲートのためランナー吹きで塗装ができる優れモノです。実はテラーンやフィギュアを作る以上に、物件探しに一番時間がかかりました(笑)。

■ストラクチャーアーツはディオラマに最適!
 いざ作ってみると、コンパクトなサイズのストラクチャーアーツはディオラマ製作にピッタリですね。固定ポーズなら関節も気にならないですし。ハンガーでの整備やコロシアム、格闘戦など劇中のいろんなシチュエーションを再現してみたくなります。

スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット
“フロントミッション ストラクチャーアーツ” テラーン使用

ヴァンツァー・ハント

製作・文/林哲平

フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.2
●発売元/スクウェア・エニックス●各2480円、発売中●1/72、約9cm●プラキット

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