HOME記事スケールモデル『Ground Solid ~蹂躙~』第二次世界大戦の幕開け「ポーランド電撃戦」超大型AFVディオラマ。青木周太郎が圧倒的物量で製作!

『Ground Solid ~蹂躙~』第二次世界大戦の幕開け「ポーランド電撃戦」超大型AFVディオラマ。青木周太郎が圧倒的物量で製作!

2025.01.22

Ground Solid~蹂躙~【タミヤ 1/35】●青木周太郎 月刊ホビージャパン2025年2月号(12月24日発売)

Ground Solid ~蹂躙~

ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのメイン画像

 毎年恒例となっている青木周太郎による超大型AFVディオラマが今年もついに完成。何度かのトラブルに見舞われながらも、なんとか2025年2月号のホビージャパンに間に合わせることができた。今回のテーマは青木氏が以前から製作したかったというポーランド電撃戦。2024年にタミヤからついに発売となったI号戦車をメインに、ドイツ戦車師団による圧倒的戦力を伴った進軍を、大量の車両とフィギュアを投入してディオラマ化した。

※各キャプションも製作者による。

タミヤ 1/35スケール プラスチックキット ドイツ Ⅰ号戦車B型他使用

『Ground Solid ~蹂躙~』

製作・文/青木周太郎


圧倒的物量で迫る、第二次世界大戦の幕開け。

ドイツⅠ号戦車B型のディオラマの全体画像
▲ ポーランドの風景、なかなかイメージが湧かなくて友人の五嶋氏も巻き込んで、このような形で完成させてみました。開戦10月の東欧の雰囲気が表現出来たか少し不安が残ります。ベースサイズは縦62cm×横120cm×高さ45cm
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像1
▲ KS600 MORTORCYCLE&SIDECARはタミヤのキットを3台使用しました。タイヤ、スポークも含めて茂木屋の3Dパーツに交換して実感を高めてあります。フィギュアはタミヤの胴体下部をそのまま流用して上半身をドラゴンのサスペンダーを付けている兵士に改造しました
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像2
▲ 戦車兵はタミヤのキットを小改造して使用。大戦初期のヘッドホンの色は、ブラウンの物もあったと友人S氏に教えていただきました。車体ナンバーがないとやはり中途半端ですねー
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像3
▲ Ⅰ号戦車はタミヤの新製品。ほぼストレートで組んでいます。OVMの固定具を3Dパーツ、車体前面ワイヤーロープには0.2mmの鉛線をよじって製作たりしました。フェンダーは開戦当時、タミヤのキットの通り取り付けていない車両がほとんどのようでしたので、個人的なこだわりもあり、茂木屋の3Dパーツの試作品に交換しています
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像4
▲ Ⅰ号戦車は、大戦開戦時にはデカールにある白の上に黄色を塗り重ねたマーキングではなく、白い十字だったことを友人D氏にご教授いただく。第1戦車師団のつもりで製作を進めていましたが、ばたばたしていてマーキングや車体ナンバーが間に合わずに、何とも中途半端になってしまいました。反省します!
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像5
▲ 建物はポーランドらしさがなかなか掴めず、ドイツ人居留地のイメージで少々ヨーロッパ調の建物にしましたが、雰囲気違いかなー
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像6
▲ Ⅳ号戦車A型は、ドラゴンのキットを使用しました。一部OVMをパッションモデル等の3Dパーツに置き換えてあります。塗装は友人の野口照雄氏にお願いして完成させました。フィギュアはタミヤのⅣ号G型のキットより流用し製作しております。履帯はフリウルモデルに変えてあります
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像7
▲ 行軍中の兵士は主にプライザーから改造。上半身はドラゴンのもの等で変化を付けています。草はいつものサイザルスタッフやドライフラワー、ミニネイチャーの花のセットを使用しました
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像8
▲ 将校はアンドレア、ICM、ドラゴンのフィギュアを改造し製作。戦車兵はⅣ号G型付属のフィギュアより改造
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像9
▲ オペルプロパガンダ。観光バスエアロの軍用タイプです。ローデン社のキットを使用し、いろいろ荷物を載せてみました。タイヤはタミヤのオペルブリッツより流用、目立つ自転車は、ホーネットのメタル製品
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像10
▲ sdkfz7 kmm8は、今は無き、エクスプレスのバキュームフォームのキット、40年前に購入し、製作、放置、やっとそれらしく完成、何と使用したパーツはフェンダーぐらいでほぼプラ板のスクラッチとなっています。足周りの軸輪は友人高橋司氏に樹脂を旋盤で加工していただいた物を型に量産して使用、履帯はドラゴンのsdkfz7から流用しました
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像11
▲ フィギュアは、緊張感と重厚感を演出するために、サスペンダーを使用するフィギュアをメインにしていましたが「ポーランド戦闘戦時には案外軽装の兵士が多くて、サスペンダーの使用はロシア戦線時になってから」と友人S氏。リサーチ不足ですネー!!
ドイツⅠ号戦車B型のディオラマのアップ画像12
▲ Sd.Kfz.222は、タミヤのキットを使用して、パッションモデルズのエッチングと茂木屋の初期型タイヤセットで初期に使用されたタイプにしています。タイヤ以外にもクラッペ、ヘッドライト、ノテックランプの特徴的なカバーが付いています
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青木周太郎(アオキシュウタロウ)

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