キャラグミン「すーぱーそに子(2020 ボンデージ ver.)」をお手軽アイテムで気軽に製作!元から色分けされたカラーレジンキットを活かした簡単仕上げ方法を解説!
2024.12.27
すーぱーそに子(2020 ボンテージ ver.)⚫けんたろう ガールズプラモスタイル#05(12月24日発売)
ペンツールなどのお手軽アイテムで気軽にレジンキットを楽しみませんか?
ボークスの「キャラグミン」はレジンキットながら色分けが施されており、素材を除けば固定ポーズのガールズプラモと非常に近しい存在といえる。本記事では、けんたろうがカラーレジンの色分けを活かし、全塗装しなくても楽しめる簡単仕上げで製作を行った。ガレージキットを本格的に作れるようになりたい人も、その一歩を踏み出す参考にしてはいかがだろうか。
ボークス 1/8スケール レジンキット “キャラグミン”
すーぱーそに子(2020 ボンデージ ver.)
製作・文/けんたろう
キャラグミンって…?
「ブロッカーズ FIORE」シリーズなどガールズプラモのメーカーとしてもおなじみのボークスだが、じつはカスタムパーツとして販売されている髪の毛パーツなどはレジンキャスト製だったりする。そうした技術と同じ軸に、“キャラグミン”というシリーズがある。部分塗装で仕上げることができるカラーレジンキャスト製、合いの良いパーツとシャープなエッジ、そして取り扱うキャラクターの豊富さもあり、10年を超える息の長いシリーズとなっている。
▲ 今回製作するのはキャラグミンシリーズの最新キット、すーぱーそに子(2020 ボンデージ ver.)。シンプルなパーツ分割、左右白黒のジャケットと、特徴的で面白いキットだ。素組みでも設定に近い色分けとなっており、手をかければより魅力が増すのはプラモデルと同じ。トライするのに申し分なし!
まずはパーツチェック!
▲ まず購入したら組み立て説明図でパーツが揃っているか確認しよう。レジンキャストキットはイベントものに限らず少数生産であるがゆえに製品のサポート期間が短い。入念に確認しよう
スプレーを吹くだけで一発洗浄!
▲ 一般にレジンキットはシリコーン製の型にレジンキャストを流して固めてパーツを作る。そのとき、型から剥がれやすいように離型剤が表面に使われている。これが塗料や接着剤と相性が悪いので、除去する必要がある。今回使ったのはボークス製のキャストクリン。現在のボークス製のレジンキットには離型剤がほとんど使われていないが、手の油分などが付着している可能性があるため、キャストクリンを使うと安心だ
▲ キャストクリンは表面にまとわせることでパーツの油分を洗浄する機能をもったスプレー。吹き付けたらバケツを振ってパーツを回し、再度スプレーして表面全体にいきわたるように吹き付けると完璧
▲ キャストクリンは油分などと一緒に揮発するため、必ず換気のよい場所で行うこと。パーツ表面が濡れたような、湿った感じがなくなったら洗浄終了。次の作業に移ろう
プラニッパーでゲートカット!
▲ パーツから余分なゲート部分を除去する。レジンキットもプラモデル同様樹脂が流れる道があり、それがパーツにくっついて残るので、ニッパーでカットしていこう
▲ レジンキャストキットの場合パーツをえぐると回復が難しい(フィギュアは曲線も多いため)。少しゲートを残してニッパーで切断し、デザインナイフできれいに整える工程はプラモデル以上に慎重に行おう
▲ プラスチック同様、どこまでがパーツでどこまでがゲートかを見分けるのも大事。パンツの左端にゲートがあり、ここは曲線なのでえぐると厳しい。自信がなければ離して切ってもいい
▲ デザインナイフの刃もゲートをカットしやすいように切れ味のいい状態をキープしたい。またゲートをカットした残りは万が一のリカバリーのときに使うこともできるので少しだけ残しておくとあとで便利
▲ ゲートの除去。髪の毛はどこまでがゲートか本当に慎重に見極める必要があるので、まず遠くからカットしよう
▲ ここは違うが、ゲートとパーツ同士の嵌合用のダボを勘違いしてカットしてしまうこともあるので、説明書を見てどこまでが使われているかも見ておくとよいだろう
隙間を発見!
▲ ゲートをカットしたつもりが、まだ余っていたようで合わせたら隙間ができてしまった。このようにピッタリこないときはパーツをよく見てみよう
▲ この出っ張りひとつで本来の設計通りに合わなくなる。パーツ本来のカタチにしてあげるために、パーツとゲートの境目にナイフを入れる
ケガには気を付けて!
▲ レジンはプラスチックと少し違う切削感なので、ナイフの飛び出しに注意してゆっくり刃を進めよう
▲ この調整でピッタリ合わさった。レジンキャストキットはひとつひとつ形状が異なる場合があるため、合わなかったり、なにかおかしい、という場合はパーツ同士がぶつかる部分を見てみよう
Ⓒ2006 NITRO ORIGIN
けんたろう
ガールズプラモスタイル#01より「ガルプラレスキュー隊!!」にて毎回連載中! 月刊ホビージャパンでは「月刊工具」といった連載も担当する、いろんなことをなんでも教えてくれるプラモアニキ。