【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第2回は「宇宙戦艦ヤマト」後編! リブート版シリーズ「ヤマト」の遍歴を知ろう!
2024.12.22宇宙戦艦ヤマト メカニクス
『宇宙戦艦ヤマト2199』から『ヤマトよ永遠に REBEL3199』までのリブート版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する戦艦などのメカニックを解説する新連載。第2回は宇宙戦艦ヤマト[後編]。ガミラス、ガトランティス、デザリアムと異なる勢力と対抗するため、宇宙戦艦ヤマトはどう変化していったのか。さらなる改装ポイントに迫る。
解説/皆川ゆか
第2回:宇宙戦艦ヤマト [後編]
全天球レーダー室
イカルス天文台からの発進時、全天球レーダー室は装備の最終調整段階にあった。銀河中心部への航海途上、稼動へ向けて新見情報長らが整備を行っている。
波動カートリッジ弾
波動カートリッジ弾の威力はゴルバ・エナムを一撃で撃破したことで証明された。コンデンサー試作弾はエネルギー充填に未解決の課題があったが、波動カートリッジ弾はマイクロ波動炉心の採用でこれを解決している。
第二格納庫
正規運用としての艦載機数はコスモタイガーII 16機だが、アスカが別行動を取り、地球へ戻る際、搭載されていたコスモパイソンが移され、ヤマトで運用されることとなった。これにより予備機を除く艦載機はコスモタイガーII 8機、コスモパイソン6機となっている。
ヤマトは『オペレーションDAD』における長官直轄特別任務隊の中核として、イカルス天文台において対デザリアム戦を想定した改造が施された。
イスカンダル事変において交戦した自動惑星ゴルバの位相変換装甲は波動砲の直撃すら無力化した。波動砲は地球戦力の中核となる砲熕兵器であり、位相変換装甲の攻略は避けては通れぬ課題であった。
デウスーラIII世がデスラー砲発射直後にゴルバに突入し、船体で装甲を突き破った事例から、真田技師長はゴルバの相殺可能なエネルギー波の上限が波動砲のレベルであると考え、波動カートリッジ弾(制式名称:七式波動共鳴弾)を開発した。
波動カートリッジ弾は実体弾であり、弾体部(量子溶融粘着榴弾)と薬莢部(波動エネルギーカートリッジ・ケース)から成る。このふたつは弾薬庫には分割して格納され、使用時に結合される。薬莢部分は三式融合弾同様、尾部に火管(プライマー)を持ち、内部の発射薬を爆発させることで弾体を射ち出す。
ゴルバクラスの位相変換装甲を無力化するためには、短時間であっても波動砲に匹敵するエネルギー波を弾体周辺に発生させる必要があり、波動カートリッジ弾は波動防壁弾や波動掘削弾の簡易波動炉心を技術的に発展させた波動共鳴型量子場圧縮マイクロ波動炉心(マイクロ波動炉心)を搭載することとなった。マイクロ波動炉心は砲塔内でセフティ解除され、薬莢先端部より弾体へ圧入される。
弾体は着弾することで位相変換装甲に運動エネルギーを相殺させる逆相波を生み出させる。続いて、マイクロ波動炉心の波動コイル・シンクロアンテナがヤマトの波動エンジンに搭載されているイスカンダルのオリジナル波動コアからの特殊共鳴波(共鳴波インディア)を中継し、弾体周辺の余剰次元の11次元のうち6次元の膜面を激しく振動させることで波動エネルギーを発生させる。位相変換装甲はこのエネルギー波を打ち消すため、逆相波を生じさせるが、これによって装甲の位相は均衡状態となり、事実上無効化。並行して、弾体が回転、装甲内部へ押し入り、起爆する。
弾頭そのものは従来の波動掘削弾を三式融合弾のサイズまで小型化したもので、2202年の段階で研究開発が進められていたコンデンサー試作弾の技術が反映されている。
また、イカルス天文台での改造では、第2艦橋下の第05、第06甲板に新式の電探装置を備えた全天球レーダー室が設けられた。
なお、イカルス天文台発進後、ヤマトには随伴したアスカ級補給母艦アスカからH-201級試製次元潜航艇初号艇コスモハウンドが移送されている。
第三次改装において、ヤマトは第二格納庫に大規模な改装を施されていた。これは直列に並んだシリンダー2基にあった艦載機搭載のためのパレット8枚のうち、前後それぞれ4枚を取り除き、新たに40m級の支援船を搭載可能とする処置であった。艦載機数は半減したが、第三次改装はヤマトの艦隊運用を想定し、航空戦力は随伴する空母型艦船によって補う前提であった。
コスモハウンドは今次航海においてヤマトの「支援船」として、ここへ搭載された。発進は後部左右舷側に設けられた発着口より行われる。
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