「一式戦闘機隼」から「護衛艦 かが」まで!魅力的なスケールキットが国内外のメーカーから続々登場!
2024.12.09一式戦闘機 隼 二型
ポーランドから一式戦隼の新作が飛来!
ポーランドのアルマホビーが完全新金型で隼二型をリリースする。格闘戦に主眼を置いた九七戦闘機の後継として開発されたが、当初はさほど速度が向上してないことや、稼働率の低さなどが問題視されなかなか生産には入れなかったものの、開戦が背景にあったことで、太平洋戦争勃発前に 陸軍初の引き込み脚戦闘機として正式化された。武装こそ7.7mm機銃2挺と貧弱ながらバランスが取れた戦闘機として緒戦で大きな活躍を見せたことでも知られている。キットはエンジンを強化型に変え カウリングの形状を改めるなどの改良を加えた二型をモデライズしておりランナー2枚と透明パーツという現在では簡素なキット。しかしコクピットや脚収容室などのディテールは最近作と比べても引けは取らず、パネルラインもシャープなスジ彫りで表現され、その完成度は高い。キットにはエッチングパーツも付属し、排気管は2種類の選択が可能だ。デカールは3種類が用意され陸軍機ファンならば大いに期待したい新キットだろう。
一式戦闘機 隼 二型
●発売元/アルマホビー、販売元/ビーバーコーポレーション●4950円、12月予定●1/72●プラキット
シコルスキー H-19A チカソー
100%新金型ベストセラーヘリ
ウクライナのプラキットメーカーは健在で、AMPがH-19をリリースした。このスケールではすでにレベルのキットが存在するものの、そのリリースはあまりにも古く陸上自衛隊では使用していないB型をセレクトしていたため、今回AMPがキット化したA型を喜ぶ向きも多かろう。朝鮮戦争に投入され、ヘリコプターの基本的な運用を確立した前作H-13とは一転して大型のキャビンを導入したことで、輸送力が大きく向上し、無論飛行性能もはるかに優れることになり、その意味では近代型ヘリコプターの原型ともいえる存在だ。このスケールとなるとパーツ点数も結構多く、胴体はキャビンとテイルブームに分割されているので、B型以降への発展も充分期待できる。また 機首は開閉選択が可能で、内部に3Dプリンター製のエンジンが納められている。さらにローターヘッドも3Dプリンター製で、ディテールの再現性も充分だろう。デカールは陸上自衛隊2種とオランダ海軍、アメリカ海兵隊の4種がセットされ、エッチングパーツやマスキングシートも付属している。
シコルスキー H-19A チカソー
●発売元/AMP、販売元/ビーバーコーポレーション●12980円、発売中●1/48●プラキット
ユンカースF13 初期生産型
世界初の全金属製旅客機
ウクライナを代表するプラキットメーカーのひとつであるミニアートがまたもや新製品をリリースした。それがユンカースF13で、世界初の金属構造と外皮を採用した 革命的な機体として当時のベストセラーともなったことで知られる。本機の特徴はなんといっても波形の特徴的な 外皮だが、キットはそれを巧みに再現しており、コクピットや旅客キャビンなど、スケールを活かしたディテール感に溢れ、機首にはエンジンが収まりナセルの上部パネルを開閉選択式とすることで、完成後もエンジンを見ることを可能としている。もちろん乗客の座席も用意され、付属のエッチングパーツ製シートベルトをセットすることで、実感を高めている。デカールは3種類が選択でき、航空史に残る機体として存在自体に意義があろう。
ユンカースF13 初期生産型
●発売元/ミニアート、販売元/GSIクレオス●9680円、2025年1月予定●1/48●プラキット
M48A3 パットン主力戦車/M67A1 火炎放射戦車、M24 チャーフィー軽戦車
ミニスケール戦車の新作キット
1/56という独自のスケールでAFVキットを展開する香港のルビコンモデルから、M24軽戦車とM48A3/M67火炎砲戦車が登場する。このスケールは日本では馴染みがなく、72もしくは48というのが一般的なのだが、ルビコンモデルはすでに多数のモデルをキット化しているので、充分コレクションの対象となろう。サイズもさることながら 部品の一体化が進められ、特に履帯と転輪を一体とすることで、組み立てやすさを追求しているのが特徴だ。いわば往年のROCOのキットを、拡大したと考えれば良いだろう。手のひらサイズながらディテールは充分なもので、大型キットと比較してもなんら引けを取るものではない。M24は、履帯が大戦時の鋼製とベルト式とも呼ばれる戦後型のラバー製の2種が選択可能で、デカールも大戦時及び朝鮮戦争時のアメリカ陸軍に加え、フランスと南ベトナムの4種がセットされている。一方M48は、通常の戦車型と火炎放射戦車の選択が可能で、機関室上面のディテールなど、スケールを超えた仕上がりなので充分満足できよう。さらにキューポラは、ベトナム戦の戦訓を得た改良型仕様とされ、12.7mm機銃の装備も可能だ。また半身ながら車長と、装填手の2体が用意されている。
M48A3 パットン主力戦車/M67A1 火炎放射戦車、M24 チャーフィー軽戦車
●発売元/ルビコンモデル、販売元/ G S Iクレオス●各3630円、11月予定●1/56●プラキット
海上自衛隊 護衛艦 DDH-184 かが 2024(STOVL戦闘機搭載 第1次改装時)
F-35B運用を模型で先どり!
F-35B運用に向けて実施された大規模改修後のかがをキット化。2024年3月時点の第1次改装時点を再現しており、短形化された前部飛行甲板、新設された光学着艦装置、改修された各スポンソン(右舷前部、右舷後部、後部)や臨時燃料移送装置などを新たにパーツ化している。F-35Bは駐機状態8機、リフトファンのドアを開いた短距離離陸状態4機をセット。その他、SH-60K×3機、MCH-101×1機に加え、クレーン車、牽引車、救難作業車なども用意されている。F-35運用のかがを模型で先どりしよう!
海上自衛隊 護衛艦 DDH-184 かが 2024(STOVL戦闘機搭載 第1次改装時)
●発売元/ピットロード●7480円、12月予定●1/700●プラキット