異形に変貌する「ガンダムバーンレプオス」をモールド彫り直しでさらに精悍に見映えを底上げ!【新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT】
2024.11.23OZ-10VMSX-2 ガンダムバーンレプオス【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)
デュエルモード
カラーレシピ
明青=74番 エアスペリオリティブルー 60%+1番 ホワイト 40%
青=65番 インディブルー 70%+64番 ルマングリーン30%
黄=109番 キャラクターイエロー 50%+113番 RLM04イエロー 50%
関節グレー=NAZCA メカサフ ヘヴィ
明グレー=116番 RLM66ブラックグレー 70%+ホワイト 30%
グレー=RLM66ブラックグレー
メタリックグレー=サーフェイサーエヴォ ガンメタ
ピンク=ガイアカラー 蛍光ピンク
『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』より、待望の新作が登場! 新たに描き起こされたデザインにより、ガンダムバーンレプオスがさらにカッコよくなりました! 格闘戦に特化した「デュエルモード」への変形で大きくシルエットが変わるのも、この機体の面白いところですよね。本キットはこれらの魅力をしっかりと立体化しており、満足度の高いガンプラに仕上がっていると思います。
■製作
まず全身にある密度の高いディテールをシャープにするため、成型が甘くなっている部分があればナイフやヤスリ等で整えます。ここでは形状のエッジを出すように心がけて作業すると、見た目の印象がビシッと引き締まります。また、塗装後のスミ入れで塗料を流す部分には、あらかじめ細い溝を彫っておくことで、よりスミがくっきりと残るので仕上がりもきれいになります。こういったディテールの多いデザインのキットには、特に有効なのでオススメです。
ディテールの彫り直しと表面処理が終わったら、頭部アンテナやアサルト・ベイオネットのブレード部分、両肩に備えた大きな爪「ゴレムクロー」など、本来のデザインに倣って先端を削ってシャープにします。私は見た目よりも強度を優先しますので、部品の強度が大きく損なわれないように、ナイフやヤスリを使って慎重に加工しています。
そしてゴレムクロー中央のドラゴンの頭のようなパーツにはツインアイがデザインされていますが、キットのパーツにはハッキリとしたディテールがないので、周囲を彫り込んだあと0.3mmプラ板で作ったツインアイを貼り付けておきました。
続いて脚部の加工。キットを製作中に本体を机の上に立たせた際、足首周辺のフィンが地面に付きがちだと感じました。少しでも足首から先を延長させたほうがMS形態では精悍になると思い、脚部の伸縮ギミックを利用して1mm追加で伸ばせるように加工。
とはいえ、スネのフレームパーツを加工しただけのシンプルな作業内容です。まずはふくらはぎ裏のストッパーが凸形状なので、上に突出した部分を削り取り、四角い断面形状になるよう調整します。続いてスネフレーム側のホゾ穴が1mm上にずれるよう、ホゾ穴の上辺を削り、下辺にはプラ板を貼って形状調整。合わせて脚部フレーム内のレールの干渉する部分も削りました。回りくどい言い方ですが、要はホゾ穴の上側を1mm削ったら、下部を1mm伸ばして帳尻を合わせるだけ。あまり手がかからない工作で足首関節を1mm伸ばせるのでオススメです。
■どこまで? どうなる?
バーンレプオスに続いてHG化される機体は? 個性的な機体が多い作品なだけに、まだまだ「G-UNIT Re:OPERATION」から目が離せません!
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
OZ-10VMSX-2 ガンダムバーンレプオス
製作・文/田村和久
HG ガンダムバーンレプオス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、受注終了●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
▼ 関連記事はこちら
ⓒ創通・サンライズ
田村和久(タムラカズヒサ)
丁寧な工作と的確な改造センスが光るメカモデラー。清潔感のある塗装表現とディテールアップを得意とする。