「ゴジラVSモスラ コンプリ―ション」発売記念! 平成ゴジラヒロイン特別対談が実現!
2024.10.31ゴジラVSモスラ
コンプリーション
発売記念企画
平成ゴジラ
ヒロイン
スペシャル対談
小高恵美 [三枝未希 役]
&
大沢さやか [コスモス 役]
毎号ゴジラ映画をピックアップしてお届けしている書籍・コンプリーションシリーズの第12弾が本日発売! 今回は、平成ゴジラVSシリーズ最大のヒット作である『ゴジラVSモスラ』(92年)を取り上げた「ゴジラVSモスラ コンプリーション」!! 本書では特別企画として、VSシリーズ全6作のヒロイン・三枝未希を演じた小高恵美氏と、本作でのコスモスや『ゴジラVSデストロイア』(95年)で小沢芽留らを演じ、もうひとりのVSシリーズヒロインともいえる大沢さやか氏のスペシャル対談を企画した。その一部を特別に抜粋してお届けする。
(構成/羽沢正人)
──おふたりが最初に共演されたのは本作ですが、ゴジラ映画にはどういう思いを持っておられましたか?
小高 私は最初、『VSモスラ』という作品の良さがよくわかっていなかったと思います。ハリウッド映画のようなエンターテイメントだなというイメージだけだったんです。ただその後、作品を見返して、すごいメッセージが込められた、監督や東宝の皆さんの愛情がいっぱい詰まった作品だなということが感じられるようになりました。自分が出たゴジラ映画の6作品の中でいちばん好きな作品ですね。
大沢 ゴジラという東宝の看板作品に参加できて、楽しくて仕方がなかったですね。初めての撮影でしたけど、撮影前に今村(恵子)さんと一緒にいろいろとお稽古をしたことが作品につながるということでうれしかったですし、初めてのことが全部楽しくて何もつらいことはなかったです。
──大沢さんと今村さんのコスモスは歌もありました。
大沢 レコーディングも楽しかったですし、歌詞のインファント島の古語を覚えるのも面白かったです。本当に楽しかった記憶しかないですね。
──撮影現場はいかがでしたか?
小高 小林(聡美)さんは本当にムードメーカーでしたね。カットがかかるたびに、みんなで小林さんに注目してました。私は現場では笑ってるだけで、周りに「真面目に仕事しろよ」って思われてたかもしれない(笑)。
──小高さんは、宝田明さんや小林昭二さんなどベテランの方々と一緒のシーンも多かったですね。
小高 そういった方々はパッと来たときに、もう全然空気が違うんですよね。分析したことがないから、何がどう違うのか言葉にできないんですけど。
──大沢さんは初めての撮影でしたから、大変だったんじゃないでしょうか?
大沢 私は今村さんとふたりきりでブルーバックでの撮影なので、他の方々との撮影がなかったんです。だから出来上がりを観て「そういうことだったんだ!」と思いました。完成してから「監督たちはこういうものが見えながら撮影していたんだな」と思わされました。
──大沢さんはワイヤーで吊られるシーンもありました。
大沢 これも楽しかったです。ただ、姿勢をキープするためにインナーマッスルをすごい使いましたし、「まばたきしすぎないで」って言われたんですけど、顔に風が当たるからちょっと大変でした。そういった面もありましたけど、基本的に今村さんとふたりで「楽しいね~」みたいな感じでしたね。
──コスモスが小さく見えるように周囲のものを大きくしたラージサイズのセットでの撮影もありました。
大沢 すごく不思議な感じがしました。近くで見てもきれいにできていたので、本当に自分が小さくなったように錯覚しました。背広のポケットの中で寝るシーンはカメラが回るまで時間があったから、今村さんは本当に寝ちゃってました(笑)。私は興奮して寝るどころじゃなかったですね。
──小高さんは現場ではどういったことを心がけていらっしゃいましたか?
小高 私は他の方の芝居の邪魔をしないようにしようと気をつけていた気がします。大河原(孝夫)監督がダメと言ったところは直してお芝居をする。うまく言葉にはできないけれど、そいう形でいろんなことを監督さんやスタッフさんに教えてもらったような気がします。東宝はそうやって俳優を育てたんだと思います。ゴジラ映画を含めていろんな作品で勉強させていただいてから、舞台を自力でやってくださいみたいな感じでしたね。
大沢 あるところで、ポッと舞台でひとり立ちさせられる。
小高 舞台で共演した森繁久弥さんが「ドラマは脚本家のもの、映画は監督のもの、舞台は役者のもの」とおっしゃっていたんですが、あるところで背中を押されてまるっと俳優に任せられるんですよね。ゴジラのときは周りに必ずスタッフさんがいたから、そこは違いましたね。
──大河原監督とのお仕事はおふたりとも初めてでしたが、どういう印象を持たれましたか?
小高 大森(一樹)監督は「スタート!」って声をかけるんだけど、大河原監督は「(ダミ声で)あい!」だったよね(笑)。
大沢 思い出した、そうそう(笑)。
小高 お祭りの掛け声みたいで面白かった(笑)。
大沢 でも大河原監督はわりと物静かでやさしい監督でしたよね。
小高 楽しい方でした。
──小高さんは三枝未希として3作目のご出演です。
小高 私は、ゴジラのときは三枝未希以外にはなれなかったな。
大沢 それはすごくよくわかる。メグちゃんは三枝未希としてそこにいたから。先ほど、メグちゃんがベテランの先輩方がいらっしゃると空気が変わることがあるって言ってましたけど、私はメグちゃんに対してそれを感じていました。プライベートでは年齢もひとつしか変わらないし、仲良くさせてもらいましたけど、現場では三枝未希の雰囲気で気安く話しかけられないところはあったかもしれないです。プライベートでのメグちゃんは普通の女の子だったから、「あれはやっぱり役作りだったんだ」と感じました。
小高 最初の『ゴジラVSビオランテ』(89年)の三枝未希は子どもというか少女という感じで。『VSモスラ』ではもうちょっと人間っぽい部分を出しておけばよかったなと思うところもあります。次の『ゴジラVSメカゴジラ』(93年)では気持ちがずいぶん揺れたんですけど、『VSモスラ』のときは違いましたね。
対談の完全版は
「ゴジラVSモスラ コンプリーション」
でお確かめください。
「ゴジラVSモスラ コンプリーション」はここに注目!!
本日発売の「ゴジラVSモスラ コンプリーション」の注目していただきたいポイントのいくつかを紹介。
●主人公・藤戸拓也を演じた別所哲也氏、大河原孝夫監督、富山省吾プロデューサーらにインタビュー。今振り返っての思いを語っていただいた。川北紘一特技監督、脚本・大森一樹氏、音楽監督・伊福部昭氏らの再録インタビューも掲載。
●本作がいかにして撮影されたのか、初掲載も含む多数の写真と10人のスタッフの証言でお届けする「シーンメイキング」では初めて知るエピソードも!
●大森氏による企画プロット、検討稿、準備稿、決定稿の各脚本を掲載。ストーリーの流れがわかる !
●その他、本編美術のデザイン画を多数掲載した「アートワークス」、薩摩剣八郎氏と破李拳竜氏の奮闘を紹介する「スーツアクターメイキング」、破李拳氏の描いた「ピクトリアルスケッチ」、作品完成までの流れを追った「プロジェクト」、川北監督が独自に進めていた「川北組企画案」、コンプリーションおなじみのロケ地紹介や宣材コレクション、マニアネタ満載のコラムなど、充実の内容でお届けする。
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