成型色を活かしたガールズプラモデルの製作法を解説!!
KADOKAWAコンテンツのキャラクターをプラキット化していく「KADOKAWA PLASTIC MODEL SERIES」第1弾として発売されたTVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!3』のめぐみんをコボパンダが製作。2種リリースされた本アイテムのうち、冒険者服と水着ボディがセットになったDXver.を使用し、主に水着ボディをメインとして成型色を活かしたガールズプラモデルの製作法を解説しよう。
KADOKAWA ノンスケール プラスチックキット“KADOKAWA PLASTIC MODEL SERIES”「この素晴らしい世界に祝福を!3」めぐみん DXver.使用めぐみん
製作・文/コボパンダ
髪の毛パーツをシャープに整形
▲ 髪の毛パーツを処理します。キットの状態でもシャープな形状で全体的に強度も確保されていますが、600番のヤスリで一皮剥くように表面処理を行いさらに見映えをよくします。サイドから垂れるパーツはボールジョイントで可動しますが、細いので処理する場合は注意が必要です。作例は2㎜厚のスポンジヤスリで毛先を滑らせるように、少しだけシャープ化しました
パーティングラインを処理
▲ フェイスパーツはうっすらとパーティングラインがあります(シャープペンで黒くなぞった箇所)。600番以下の目が粗いヤスリだと顔の形が変わる恐れがあるので、1000番ほどのスポンジヤスリで撫でるようにパーティングラインを消し、さらにその上から4000番で磨きました。タンポ印刷された箇所を削ってしまわないように注意しながら行います
パーツの合わせ目を消す
▲ 肌パーツの合わせ目を消していきます
▲ パーツの合わせ目にタミヤセメント(流し込みタイプ)を流し込んで、パーツをしっかり合わせます
▲ パーツが溶けた部分がムニュっと盛り上がるので(ムニュ着)、1日ほど置いて接着剤を乾燥させます
▲ 接着部分が完全に乾燥したら、400~600番のスポンジヤスリで盛り上がった部分を削っていきます
▲ 磨き上がった状態です。パーツの合わせ目をきれいに消すことができました
リアルタッチマーカーで陰影を付ける
▲ 全体をツヤ消しコートしたら、ひと手間加えて全塗装したような仕上がりを目指します。使用したのはガンダムマーカーのリアルタッチマーカーとぼかしペンです
▲ 腹部パーツに陰影を付けていきます。ピンク1を使用して窪んだ部分に点々と描き込みます
▲ 描き込んだ点をぼかしペンで滲ませていきます
▲ 窪んだ部分が影のように一段濃くなって立体感が増しました
▲ 次はリアルタッチオレンジ1を使用して、肌に合わせた自然なカラーで陰影を付けていきます。めぐみんは色白なので、ピンクメインでオレンジは少なめにしています
▲ ぼかしペンで滲ませる場合は、マーカー描き込み後に早めに行ったほうが強弱を付けやすいです。乾いてしまうとぼかしづらくなってしまいます
▲ 水着のフリルにも陰影を付けていきます。肌パーツとやり方は一緒ですが、こちらはマーカーの塗料をより残すようにぼかしペンで滲ませることで、肌パーツとグラデーションに差を付けています
▲ 指の間はさっとスミ入れをするようにします。ぼかしペンのペン先に残った塗料をスッとなぞるように描くだけで自然な感じになります
▲ ヒザ関節などの血色が違う部分をマーカーで塗装すると肌の色味にメリハリができ、全体的に明るく鮮やかになったような印象になります
チークで血色をよくする
▲ フェイスパーツの化粧にはタミヤウェザリングマスターを使用します。頬にチークを乗せて血色よく見えるようにします。ピーチを少し乗せ、その上からペールオレンジをしっかり塗布しました
瞳に潤いを与える
▲ チーク後に再度ツヤ消しコートを行い、最後に瞳に光沢クリアーを塗布します。使用したのは水性ホビーカラーのクリアーです。塗料1に対して溶剤1から1.2ほど、塗料皿に移してやや流動性が残るくらいに薄めます
▲ 含みのよい筆で塗料をすくって、瞳にポンポンと乗せます。数回にわたってコートすることで、しっかりとツヤを出せます
Ⓒ2024 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば3製作委員会