HOME記事キャラクターモデル横山宏&MAX渡辺による『Ma.K』ニンジャ作例4連発! 全日本模型ホビーショー発表のウェーブ製Ma.Kキットも紹介

横山宏&MAX渡辺による『Ma.K』ニンジャ作例4連発! 全日本模型ホビーショー発表のウェーブ製Ma.Kキットも紹介

2024.11.14

Ma.K. in SF3D/シュトラール軍 月面用反重力無人強襲偵察機 ニンジャ【ウェーブ 1/20】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)

新顔の月面クラッフェンフォーゲル ニンジャ参上!!

 今回は月面用クラッフェンフォーゲル“ニンジャ”特集! 2024年7月にウェーブから発売されたプラキットは1985年の日東製ノイスポッターのランナーにウェーブの新金型によるランナーを加えたハイブリッドモデルだ。MAX渡辺がノーマル機や武装を変更した機体など3機、横山宏はディテールアップを施した1機を製作。伝統的なキットと頭部の高性能索敵シーカーなど新規パーツが融合した異形の無人機を堪能してほしい。

NINJA
●発売元/ウェーブ●6820円、発売中●1/20、約25cm●プラキット


シュトラール軍 月面用反重力無人強襲偵察機 ニンジャ 製作/MAX渡辺

▲︎MAX渡辺製作のニンジャ。ドクロ忍者のマークが印象的な赤×グレーの迷彩機と、カボチャドクロのマークでハロウィン仕様の迷彩機2機を仕上げた
▲︎無改造のブルーグレー×薄いグレーの機体。黄色いカボチャドクロのマークが映える
▲アンテナやコードは赤系で塗り、後頭部の透明パーツもクリアーレッドで塗装
▲︎背部から見ると上下で塗り分けているのがわかる
▲番号はレインボウエッグのMa.K.コードレターデカール(白)を使用
▲︎ビビッドな赤とグレーのコントラストが鮮烈だ
▲ハロウィン仕様の2機のショット。白×黒の迷彩機はカボチャのマークの目をピンクに塗っている
▲︎白×黒の折れ線迷彩の機体。下段のシュレックは陸戦ガンスの3連のものに換装
▲手裏剣のデカールはキットから。忍者ドクロは別のドクロマークの一部と組み合わせている
▲3連シュレックは可動範囲が広く全体の印象も変わる
▲3連シュレックの取り付け部を加工しニンジャに組み込めるようにした
▲緑の5のデカールはウェーブの2021年版ルナガンスから。モノトーンの迷彩を引き締める差し色となっている

■天高く馬肥ゆる秋
 と昔の人は言いましたが、夏日が続いていたりイマイチ秋らしからぬ今日この頃でございます。とはいえ、朝晩はだいぶ涼しくなって参りましたね。この秋はトライアスロンレースも入れていないので、自主練にもイマイチひとつ気合が入らず、ウェイト増量中の模型芸人MAX渡辺です(滝汗)。

■NINJA現る!!
 忍者登場!! って人前に現れてはいけないのが、忍者の宿命ですね。そういえば、往年の名曲ピンク・レディー「透明人間」で、現れないのが透明人間です~という歌詞がありましたねぇ。忍者というネーミング、このモチーフにぴったりですね。身を隠して隠密行動を取り、情報を収集したり、ときには攻撃を仕掛けたり。横山先生、さすがのネーミングセンスでしょう。ウェーブによりリニューアルされて以来、少々手間はかかるものの、クラッフェンフォーゲルは楽チンで組めるモチーフになりました♪ 『SF3D』時代のそれは重量配分をまったく考慮していないメタルパーツゴリゴリのとんでもハイブリッドキットでした。これを完成させられた猛者はプラ板、プラ棒など工作に長けた凄腕モデラーだけだったでしょう。なんとも良い時代になったものです。

■作例はバリバリの素組み 塗装だけ楽しむスタイル
 コード類がごちゃごちゃ、パンツァーシュレックが6本もあって合わせ目消しが面倒臭いだけで、何ら問題なく組めてしまう発展型クラッフェンフォーゲル「NINJA」、塗装が楽しいだけのご機嫌キットです。背は高いけれど、塗る面積自体はS.A.F.S.とそうそう変わらないので、あっという間に塗れてしまいます! 今回も調子に乗って3機製作。カラーバリエーションの楽しさ、幅を広げるためにすべて違う塗装で仕上げてみました。ブルーグレーと白黒ツートンの機体はハッピーハロウィン♥ ということでかぼちゃを部隊マークにあしらってみました。赤の子はどうしても付属デカールの忍者を使いたくて♪ 手裏剣を貼れたのが我ながらNice ideaと独言。レインボウエッグ謹製の1/20 シュトラール軍宇宙兵器用デカールやMa.K.コードレターデカールがタイミング、絵柄ともにバチピタでメッチャ助かりました。3連装パンツァーシュレックはちょっとしたバリエをやってみたくて陸戦ガンスから拝借。ちょっと面白いでしょ。

■差し色大好き♥
 横山さんが差し色の話をしていましたが、実はボク、30年くらい前から差し色の楽しさ、重要性に気づき、すべての作例に意識しながら差し色を加えて完成させていました。この色で仕上げたらここに何を入れたらよりこの色が引き立つだろう、全体で見たときの落ち着きや華やかさをどのくらいに持っていこうと考えたときの仕上げに、差し色は大変効果的、かつ重要な一刺し、だと思っています。パックのお刺身に添えられている菊の花とか、バラン等が最初のヒントだったような……。キャラクター模型やマシーネンクリーガーはここはこの色でなければいけない、間違っているなど制約が一切ないので、ひとつひとつの模型に応じて差し色も変えています。同じモチーフでもこのセンサーはオレンジ、こちらの機体はグリーンなど、設定等難しいコトはあまり考えず、仕上がりの見映えの良さ優先で決めているんです。今回の作例でもデカールやクリアーパーツなど機体色に合わせてすべてカスタマイズしていますので注目して見てみてください。それはそうと、差し色という言葉が服飾関係用語であるのを知り、かなり驚いていますぞ。(MAX渡辺)

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

シュトラール軍 月面用反重力無人強襲偵察機 ニンジャ

製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、堤啓介

© Kow Yokoyama 2024

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MAX渡辺/横山宏/KATOOO

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