HOME記事キャラクターモデルスコープドッグの湿地戦仕様「マーシィドッグ」が1/35スケールでキット化! 精密度を上げる工作ポイントを只野☆慶による解説でご紹介

スコープドッグの湿地戦仕様「マーシィドッグ」が1/35スケールでキット化! 精密度を上げる工作ポイントを只野☆慶による解説でご紹介

2024.11.13

ATM-09-WR マーシィドッグ[ST版]【ウェーブ 1/35】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)

「アッセンブルEX-10」の大トリ 1/35c型ATを作り込む!

 TVアニメ『装甲騎兵ボトムズ』のクメン編で活躍したマーシィドッグ。主人公キリコ・キュービィーの愛機ではあるがプラキット化機会はさほど多くなく、今回満を持して1/35の新規プラキット化に踏み切ったウェーブに快哉を叫ぶ最低野郎共も多いことだろう。ウェーブはゆっくりだが着実に劇中機体の1/35キット化計画を進めており、2019年発売のダイビングビートル、2020年のベルゼルガWPに続くかたちでついに傭兵部隊「アッセンブルEX-10」所属機が揃うことになった。今回はマーシィのキットを待ちわびていた古強者の只野☆慶が作例を担当。愛とこだわりを持ってキットを丁寧に調理している。

▲マーシィドッグは、スコープドッグを湿地戦用に改修した機体。腰部に浮袋「エアバージ」機構を装備。脚部はグライディングホイールの装備位置を変更し、ハイドロジェットの追加により水上戦闘を可能としている。スコープドッグの操縦に慣れたパイロットには乗りこなしやすい反面、最小限の改修機でもあるため上半身の機密性は考慮されておらず、被弾などで容易に浸水してしまう弱点も持つ
▲ひときわ目を惹く大型のエアボンベ。キットは設定通り上半身はほぼノーマルのスコープドッグで、各部の湿地戦用パーツを新規追加することで機体の特徴を再現している
▲障害物の多い密林の中での取り回しを向上させるため、銃身を切り詰めたショートバレルタイプのヘビィマシンガンが付属。作例はAFVキットの流用でシャックルパーツを上部に装着している

▲脚部はほぼ新造形。丸みを帯びた造形のスネパーツや、横に飛び出たグライディングホイールも設定通りに再現されている

▲肩関節は軸を引き出すことでマシンガンの正面持ちが可能なのだが、軸の噛み合わせがタイトで引き出し機構がやや固め。肩ブロック内部の軸をゆるくならない程度に削ると両手持ちさせやすくなる
▲側頭部のアンテナはポリッシャーで尖らせた真鍮線とスプリングの組み合わせ

▲頭部がやや抜けやすいので、首側の凸部をプラ板で全周つないでその側面にレール溝を彫刻。ドーム側は内側に真鍮ピンを2ヵ所飛び出させて(赤丸で囲んだ箇所)、レール溝から抜けないよう改造した

▲ターレットレンズはウェーブ H・アイズ4mm底面を耐水ペーパー#1000〜#1500で平滑に研磨し、タミヤコンパウンドの粗目⇒中目⇒仕上げ用の順でさらに研磨後、クリアーグリーンで塗装している

▲肩シャックルは0.8mm真鍮線を折り曲げて自作

▲ショルダーアーマーは後ハメ加工を施し接着して整形。裏側の接続ピンはすべて削り取った(写真左側)
▲胴体側面の腹部側パネルには何もディテールが彫られていないので、モールドを彫り足した

ⓒサンライズ

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只野☆慶(タダノケイ)

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