HOME記事ガンダム簡単フィニッシュリバイバル! 1999年に革命を起こした製作法を、情景王・山田卓司が「水性」をテーマにお届け!

簡単フィニッシュリバイバル! 1999年に革命を起こした製作法を、情景王・山田卓司が「水性」をテーマにお届け!

2024.11.01

RX-78-2 ガンダム【BANDAI SPIRITS 1/48】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)

この“メガサイズ ガンダム”は貴方にも作れます。

山田卓司が今作る、簡単フィニッシュリバイバル。

 1999年4月号の特集「ガンプラ簡単フィニッシュ法大全集」は、世のガンプラ製作法をガラリと変えた革命的な1冊だった。模型の楽しみ方を改めて考え、面倒な作業を全部すっ飛ばして素組み状態から仕上げだけをしてしまおうという企画は多くの読者に勇気を与え、共感を得た。そして今もなお、ガンプラの楽しみ方のひとつとして定着している。
 その特集で、成型色を活かしたパステルウェザリングを披露したのが情景王・山田卓司。AFVの技法をガンプラにコンバートして仕上げられたパーフェクトグレード ガンダムの作例は、多くの人の心に焼き付いている。今回は、当時の作例と考え方は同じで、そしてさらにお手軽に、あのパーフェクトグレードガンダムと同じ雰囲気を味わえる、「2024年版簡単フィニッシュ」をお届けする。溶剤もほとんど使用しないためリビングでも匂いが気にならず、関節強度も保ちながら歴戦の雰囲気ある汚し塗装を楽しめる。週末モデリングにもぴったりなので、ぜひ真似してガンプラを完成させてほしい。

1999

ガンプラ製作に新たな光を灯した伝説の1冊

 1999年4月号の特集「ガンプラ簡単フィニッシュ法大全集」。パーフェクトグレードガンダムという究極のガンプラの登場は、模型誌にとっては「これまでのプラモ製作法のままでいいのだろうか?」という疑問を叩きつけられる事件でもあった。そこでホビージャパンでは、講師にMAX渡辺、山田卓司、あげたゆきを、一戸寛を迎えて「気軽に自分だけのガンプラを完成させる極意」を提案した。その代表が、成型色を活かしてプラモを楽しむ「簡単フィニッシュ」と呼ばれている製作法である。この号なくして、簡単フィニッシュという楽しみ方は誕生しなかったであろう。

▲パーフェクトグレードガンダムを題材に、講師ごとにさまざまな仕上げ技法をご紹介

▲パステルを活用してウェザリングを施した山田卓司製作のパーフェクトグレードガンダム。この実物を見たモデラー達が、全塗装された作例と見間違えるほどのものだったというエピソードが紹介されている


2024年版簡単フィニッシュのテーマは「水性」

 1999年4月号の簡単フィニッシュでは、アクリル用材で溶いたパステルを各部に塗り込んだことで関節がユルくなってしまった。そこで2024年版では水性塗料を活用し、さらに水を活用したフィニッシュにトライ。かっこよく汚せてプラスチックへのダメージも最小限に抑えるのが本作例の目標である。

▲ウェザリングのメインマテリアルはタミヤのウェザリングマスターとウェザリングスティック。どちらも水で溶かすことができる固形の水性塗料なのだ
▲トップコートも水性で上質のものが登場した。「水性プレミアムトップコート つや消し」を使用していく。プレミアムスムースタイプ、通常タイプどちらでもOKだ
▲鉛筆は手軽に金属汚れを施せる万能アイテム。B以上がおすすめ。汚れをきれいに拭き取れるガイアノーツのフィニッシュマスター、擦り付けた塗料に傷を付ける竹串なども用意しておく
▲水彩色鉛筆。こちらはチッピングなどの細かい傷や、汚れが垂れているストレーキングを施すときに使用する。ファーバーカステルやAKのウェザリングペンシルを愛用
▲塗料をガシガシ塗っていくので、筆は使い古しのものでOK

ⓒ創通・サンライズ

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山田卓司(ヤマダタクジ)

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