「HG 超魔神龍神丸」設定画イメージを追求して大改修! 末端肥大なこだわりのプロポーションに仕上げる!【超魔神英雄伝ワタル】
2024.10.31超魔神龍神丸【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年12月号(10月25日発売)
■幻の最強形態
聖神の力をひとつにし超力変身した龍神丸の最終形態、超魔神龍神丸。たった2話の登場ながら印象に残っている方も多いであろうモチーフです。一昨年に念願のプラキット化を果たしたわけですが、とくに可動を重視しているようでよく動きます。腕も引き出し式の可動軸が採用され、剣の両手持ちポーズも難なく再現可能。一部シール対応ではあるものの色分けがほぼ再現され、剣王の剣にもジュエルシールを採用と質感にも配慮されています。
■製作
製作にあたっては個人的な好みを優先すべく、設定画や劇中作画のような末端肥大なプロポーションを目指しました。
頭部や胴体はふた周りほど小さくしたかったのですが、フルスクラッチでもしない限り無理なので、極力小さく見えるよう、フェイスパーツを奥に引っ込めたり、側頭部の角を大きくして頭部が小さく見えるよう強調しました。胴体も同様に胸部下部を削り込んだり股間先端を大胆にカットしたり、肩のダクト周囲を斜めに削り込んだりして小さく見える効果を狙っています。
逆に両腕と脚は末端肥大になるようかなり弄りました。とくに足、靴の金色部分を前後に切り離しプラ板で約5mm延長し、クサビ型のプラ棒を中央合わせ目に挟んで後ろに広がるように加工後、全体をパテで盛ってならしています。脚部も足首への繋がりを考えると細く感じたので、プラ板で柱を作りパテを盛って前後に幅増し。また、全体的に上下に長すぎると感じたので足首パーツはオミット、ダブルボールジョイントをクランク状に仕込んで短縮化しました。かかとも上下左右にプラ板をはさみ込んで大型化しています。
■塗装
塗装に関しては、金色と赤、龍の紋章、クリアーパーツと剣王の剣は光沢、それ以外は半光沢で仕上げました。キャラクター性が強いこともありディテールを追加していないぶん、エッジワークと光の反射で情報量を調整しました。以下、カラーレシピです。
白=1番 ホワイト+UG01番 MSホワイト+ダグラムカラー グレーバイオレット+ガイアカラー プレミアムガラスパール
黒=2番 ブラック
ダークグレー=ガイアカラー ピュアブラック+ボトムズカラー ダークバイオレット+ガイアカラー 純色シアン
金=バーチャロンカラー ヴィクトリーゴールド→ガイアカラー パールゴールド
赤=エヴァンゲリオンカラー エヴァレッド
青=RAYVEカラー コバルトマリンブルー
関節等=NAZCA メカサフライト
■まとめ
作品への思い入れが強すぎるためか個人的に思うところはあれど、組みやすさや色分けの秀逸さからキットとしての出来は良好。先にも述べたように圧倒的なサイズ感とボリューム感から満足度は高いと思われます。
この流れで「超〜」の通常龍神丸や、他の変身形態のHGキット化にも期待したいところですね。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“ハイグレード”
超魔神龍神丸
製作・文/朱凰
HG 超魔神龍神丸
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4950円、受注終了●約12cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
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朱凰(スオウ)
模型メーカーの試作品製作を請け負いつつ各模型誌ライターを務めるプロモデラー。X(旧Twitter)ID:@suou_ray