HOME記事工具・マテリアルマストアイテムが詰まったエアブラシセット オーロックス「AERO CROSS(エアロクロス)」で塗装を始めよう!【月刊工具】

マストアイテムが詰まったエアブラシセット オーロックス「AERO CROSS(エアロクロス)」で塗装を始めよう!【月刊工具】

2024.10.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2024年11月号(9月25日発売)

マストアイテムがすべて詰まったエアブラシセットで塗装を始めよう!

ガールズプラモと面相筆とエアブラシの画像

 美術塗装を本業としながら、模型用のさまざまな工具を展開、手頃な価格で品質の良いアイテムを販売する「オーロックス」より、今回はエアブラシ&コンプレッサーの新商品と面相筆セットのふたつの塗装用具をピックアップ。見た目もかっこいい「AERO CROSS(エアロクロス)」シリーズの性能を見ていきましょう。

107 Product_name aurochs paint tool
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ

▼実際に使用している動画もチェック!


最新“Ver3.5”の性能をチェック

 ハンドピースとコンプレッサーが一体化。ボタンひとつで起動し、塗料を入れるだけですぐに塗装ができるエアブラシの最新性能を見ていきます。

エアブラシ3点の画像

AERO CROSS portable ver.3.5 トリガータイプ改 DXパック(ガンメタリック)

●発売元/オーロックス●発売中●14980円


AERO CROSS portable ver.3.5 ダブルアクション(ナイトブラック、シャインシルバー)

●発売元/オーロックス●発売中●14480円

ハンドピースタイプは2種!

AEROCROSSエアブラシの画像2
AEROCROSSエアブラシの画像1

▲ コンプレッサーは共通でシンプルかつ持ちやすいトリガータイプとプッシュボタンでエアーと塗料の吐出を調整できるダブルアクションタイプの2種がラインナップ

取り回しのよい充電式バッテリー

エアブラシのバッテリーの画像1
エアブラシのバッテリーの画像2

▲ 充電時間はおおよそ45分で稼働時間が30分程度。コンプレッサーには自動オンオフ機能があり、非使用時には自動で止まるので、思った以上に長く作業できます。予備バッテリーが付いているのもうれしい点です

エアー圧も充分!

エアブラシの動作の画像
▲ スペックでは7~9psiで、0.05Mpaと優しいエアー圧になっていますが、それ以上のパワーとエアーの安定感を感じます

ノズル変更可能で多彩な力を発揮!

エアブラシのノズルとキャップの画像
エアブラシのニードルの画像

▲ ノズルとキャップ、ニードルの交換で口径の変更(0.2~0.5mm)が可能。パーツには数字が書いてあり、ニードルは後部に口径数分の溝があるのがわかります。パーツを交換できるだけでもすごいシステムですが、わかりやすくする気配りがあるのもうれしいですね

エアブラシのノズルキャップの画像2
エアブラシのノズルキャップの画像1

▲ ノズルキャップの付け外しは付属のレンチを使用。最初にニードルを抜き、ゆっくりと反時計回りにキャップを開きます。あとは交換する口径のパーツを揃えて、逆の手順で取り付ければOK。付け外しのときにニードル先端に指やパーツに当たらないよう注意しておきましょう

エアブラシの動作の画像2
エアブラシの動作の画像3

▲ 0.5mm口径で吹くと幅広に多くの塗料を乗せることができ、0.2mmに変えるとギュッと細く吹くことができます。濃度やニードル、空気圧を詰めればもっと細くできるでしょう。口径の使い分けで吹き加減や幅を自在にコントロールできます


豊富な付属オプションでサポート充実!

AEROCROSSエアブラシセット一式の画像
▲ 口径の交換パーツをはじめ、豊富なオプションが付属。塗料カップやエアホース、さらにメンテナンス用アイテムに充電用ケーブルと予備バッテリーまで! ボリュームたっぷりなアイテムがボックスにぎゅうぎゅうに詰まっています

[AERO CROSS portable 付属品一覧]

・プラ製塗料カップ(20ml、40ml)
・専用エアホース
・USB充電ケーブル
・予備バッテリー(1個)
・クリーナーニードル、ブラシ(3種)
・口径交換用ノズル、ノズルキャップ、ニードル(0.2mm、0.4mm、0.5mm)
 ※初期は0.3mm口径
・小型レンチ
・スポイト


静音に特化した「AERO CROSS quiet」も発売中!

静音エアブラシセットの画像
静音エアブラシのアップ画像1
静音エアブラシのアップ画像2

 こちらはACアダプターを使った据え置きタイプのエアブラシシステム。25dBという静音で、エアブラシの吹き出す音のほうが大きいほどの静かさです。ハンドピースはエアアジャスター付きの0.3mmのダブルアクションでエアフィルターも付属。エアブラシホルダーもあるのがうれしいところです。
 フチの部分にタッチすることで3段階のエア圧を調整できるのが面白く、赤だと低圧、青緑まで点灯するとパワフルに幅広な塗装もできます。エアー圧も最大0.1Mpaと、コンパクトなのにしっかり出力があるのもすごいところ。

AERO CROSS quiet 静音エアコンプレッサー&エアブラシセット

●発売元/オーロックス●発売中●15380円


細部塗装はお任せな面相筆セット!

 もうひとつの塗装ツールは面相筆。00000号~2号の6本×2セット(天然毛、人口毛)の計12本で幅広い塗装に対応できるサイズが揃っています。穂先の違いを比べながら、好みや作業箇所で使い分けるといいでしょう。

面相筆セットの画像1
面相筆セットの画像2
面相筆セットの画像3
▲ ケースは内側を起こして立てて筆スタンドモードにもなります
面相筆セットの画像4
▲ 白い柄が天然毛、黒い柄がナイロン製の人工毛の筆。塗料の含みがいいのは天然毛、シャープな描き味になるのが人工毛といった違いになるでしょうか。
面相筆の描画のイメージ画像
▲ 天然毛は一度塗料を含ませれば文字を書き切ることができます。
人工毛の面相筆の描画のイメージ画像
▲ 人工毛は狙いがつけやすく、ディテールの境目など細部の塗り分けで強みを見せます。特性が違うことを意識しながら、好みの筆を探してみましょう

極細面相筆12本セット 天然馬毛筆6本/ナイロン筆6本

●発売元/オーロックス●発売中●4280円


「オーロックス」塗装アイテムで“メガミデバイス”を塗装!

塗装機材と塗料のイメージ画像

 それぞれの塗装アイテムを使って製作実践! 肌を除く各パーツを塗っていきます。基本使うのは口径0.3mmの「AERO CROSS quiet 静音 エアコンプレッサー&エアブラシセット」と口径0.2mmに組んだ「AERO CROSS portable」。塗料はラッカー系でガイアカラーの塗料を中心に揃えました。


メガミデバイス朱羅忍者枢の画像
ガンブレードランス2の画像

▲ コトブキヤ「メガミデバイス 朱羅 忍者 枢」と「M.S.G ヘヴィウェポンユニット46 ガンブレードランス2」を組み合わせて使用


■エアブラシ塗装

エアブラシの塗装の画像1
▲ 広く塗装したいときはコンプレッサーの圧を上げて吹きます。髪の毛は黄色のグラデーションと、端にオレンジ系を入れています。先端は細く吹きましょう
エアブラシの塗装の画像2
▲ 金属色はエアブラシの見せ場。下地に黒色を塗っておき、ふんわりと重ねます。これでキラキラ!
エアブラシの塗装の画像3
▲ クリアーパーツにはクリアーレッドを上塗り。根本に向けて色を重ねつつ、さらに蛍光オレンジでコーティング

■エアブラシの洗浄

エアブラシの洗浄の画像1
▲ 色を変える際の洗浄(うがい)では付属のキャップを取り付けます。中で塗料が吐出されないようしっかり押さえてうがいします。カップ内もよく洗ったら違う塗料を投入します
エアブラシの洗浄の画像2
▲ メンテナンスするときは、付属のブラシを使います。ツールクリーナーでしっかり流路をキレイにしましょう。ゴム系のパーツがあるノズルキャップ部分などは漬け込み禁止です

■面相筆で塗装

面相筆での塗装の画像1
▲ エナメルカラーの混色でオレンジ系をつくり、薄めてスミ入れをします。髪の毛のグラデーションもなじませるように一度境目にも塗布してから拭き取り
面相筆での塗装の画像2
▲ 腰のラインなどのポイントには蛍光イエローを使用。面相筆でラインも簡単に塗装できます。万が一はみ出してもエナメル塗料なので下地を溶かさず拭き取れます

■完成!

塗装後のメガミデバイス朱羅忍者枢の画像
▲ 基の赤系から青系に変わり、部分的にメタリックも入ってスポーティーなスタイルになりました。エアブラシ塗装で色替えも簡単。面相筆で細部も塗りやすく。小回りの効くアイテムで塗装を楽しめました

まとめ

 エアブラシシステムは価格もスペースも導入には決意が要るものでしたが、今回紹介したエアブラシは必要なものがすべて入ってコンパクトかつ静音性にも優れています。導入としても、2本目としても魅力的でここからスタートできる人がうらやましい限り。
 面相筆セットも天然毛、人工毛の各特性を使って覚えることができます。使い倒すつもりでガンガン使っていくと、自然と筆の運びも覚えられるでしょう。ケースもついて本当にお得です。そろそろ塗装がしやすい季節なので新しいツールを楽しんでいきましょう!

© KOTOBUKIYA ©Masaki Apsy ©Toriwo Toriyama

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年11月号

ご購入はこちら

ぜんぶ塗らない模型製作のススメ

ご購入はこちら

エアブラシの教科書

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー