HOME記事スケールモデル5種の水性銀色塗料を検証! 選んだ銀色で「1/72 P-51D マスタング」に使い込まれた金属の雰囲を演出!【水性塗料ペインティングLAB】

5種の水性銀色塗料を検証! 選んだ銀色で「1/72 P-51D マスタング」に使い込まれた金属の雰囲を演出!【水性塗料ペインティングLAB】

2024.09.18

水性塗料ペインティングLAB.●むっちょ 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」

タミヤ 1/72 P-51D マスタング

水性塗料筆塗りシルバー塗り比べ!

製作・文/むっちょ

 安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
 最近は水性塗料の性能が良くなり、各色の発色や塗膜の強さだけでなく、金属色のラインナップも充実してきました。今回は各社水性塗料の銀色を塗り比べ、P-51Dマスタングに合いそうな色をチョイスしてみます。

今回使用している材料

ファレホ メカカラー=ライトスティール、エレクトリック・ブルー
ターナーU-35=ジェットブラック
シタデルカラー=アヴァーランド・サンセット、コルヴス・ブラック
アーミーペインター=マットブラック

 みなさんこんにちは! むっちょです! 今年の夏は本当に暑いですね。今回は「夏といえばヒコーキですよね」と担当から渡された「タミヤ 1/72 マスタング」に合うシルバーをいろいろ試しながら、楽しくサクっと仕上げてみましたのでご紹介いたします。

■実は初めての実機飛行機モデル
 飛行機のスケールモデルを作るのは初めてでして、時代背景から戦闘機にまつわる物語、型式ごとの違いまでが説明書内に載っていて、それを読みながら楽しく作らせてもらいました。作るうちに読んで知識も付くし、製作・塗装の参考にもなるので値段以上にオトクなキットですね。

■筆ムラを楽しむシルバーはなんだろう
 これまで本連載でも各社水性塗料のシルバーを使ってきて「ワンポイントでビシッと発色する」「アクセントにぴったり」「粒子感と隠蔽力のバランスがいい」など、それぞれの用途に合ったシルバーを選んでいましたが、改めて塗り比べてみるとそれぞれ特徴というか、違いが浮き彫りになった点も興味深かったです。下地の黒とウォッシングでベタ塗りよりも暗くなることを想定して選んでみました。

■せっかくなので、メカカラーを楽しむ
 そして選ばれたのが「ファレホ メカカラーのライトスティール」。
 正直ファレホ メカカラーは、エアブラシなら発色を楽しめるけど、筆塗りで同じようにビシッとした発色をさせようとすると、少し根気がいるシリーズだよねという認識です。
 メカカラーは、水性エマルション塗料では珍しい、半ツヤでの仕上がりのカラーなので、ツヤ感もある程度必要な今回のキットにはかなりマッチしていました。
 元来ファレホにはスケールモデルに合ったラインナップが揃っているので、こういうときに探しているカラーがピンポイントで見つかるのもステキです。機体前方のブルーの色分けも、メカカラーで行いました。

銀色を検証!

 水性塗料各種からチョイスしたさまざまな銀色を検証。ここではシタデルカラー、ファレホ、ファレホ メカカラー、水性ホビーカラー、アクリルガッシュの5種類を比較した。黒下地での発色と、汚した際に暗くなることを考慮して、この中から明るめのモノを選んでみた。

水性塗料銀色5種
▲5種それぞれ水や専用薄め液を使い、フラット面を意識した塗装を行った。どれも鉄らしさのある色だが、並べると微妙な違いがあることがわかる。ここではファレホ メカカラーの「ライトスティール」を使うことにした

ライトスティール(ファレホ メカカラー)

ライトスティール(ファレホ メカカラー)
ライトスティール(ファレホ メカカラー)

スーパーファインシルバー(水性ホビーカラー)

スーパーファインシルバー(水性ホビーカラー)
スーパーファインシルバー(水性ホビーカラー)

スティール(ファレホメタルカラー)

スティール(ファレホメタルカラー)
スティール(ファレホメタルカラー)

アイアンハンド・スティール(シタデルカラー)

アイアンハンド・スティール(シタデルカラー)
アイアンハンド・スティール(シタデルカラー)

シルバー(アクリルガッシュ)

シルバー(アクリルガッシュ)
シルバー(アクリルガッシュ)

銀色の実践!

むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」平筆塗り
▲ライトスティールを平筆で塗ってみる。はじめは筆ムラも気にせず、重ね塗りで発色させることを意識する
むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」右翼塗装完了
▲ギラギラの銀が発色してきた。これを機体表面すべて塗装する
むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」塗り分け中
▲ブルー部分の塗り分けは、はみ出しの修正を考えて半光沢のクリアーを吹いてから行う。マスキングをして、メカカラー エレクトリック・ブルーで塗装
むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」ウォッシング中
▲デカールを貼り付けたあとにターナーU-35のジェットブラックを水で希釈してウォッシングする
むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」エアブラシシンナーを霧吹きで吹き付け
むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」キッチンペーパーで軽く拭き取る

▲ウォッシュ後、ドライヤーで半乾きほどにしてファレホ エアブラシシンナーを霧吹きで吹き付けてキッチンペーパーで軽く拭き取ると、色ムラがランダムに残り、味のある表面が出来上がる

完成!

むっちょ製作「タミヤ 1/72 P-51D マスタング」完成
▲P-51Dマスタングが完成。使い込まれた金属色の雰囲気が伝わってくるものとなった。銀の塗装に迷ったら参考にしてみてほしい

1/72 ノースアメリカン P-51D マスタング

●発売元/タミヤ●1100円、発売中●1/72、約13.6cm●プラキット


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