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【ガールズ&パンツァー】ランチボックスサイズのガレージ!あんこうチームの日常風景をヴィネットで製作

2024.09.21

作戦会議ですっ!【海洋堂 1/24】 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

作戦会議ですっ!

小さな『ガルパン』キットでヴィネットを作ろう!

『ガールズ&パンツァー』より、あんこうチームの5人が海洋堂の「ARTPLA」ブランドでプラキット化された。製品にはフィギュアのほかにも木箱や机、壁材などのアクセサリーが豊富に同梱されており、ディオラマ的な遊び方が楽しめるようになっている。今回はガルパン大好きおじさ…お兄さんこと、月刊ホビージャパンおなじみのけんたろうが付属のパーツを活用してちょっとしたヴィネット製作に挑戦。ガレージにて作戦会議兼ガールズトークに花を咲かせるあんこうチーム、そんな日常の風景を切り取ってみた。

ランチボックスにすっぽり収まる大きさです

 5人のスペースは約8×13×7cm程度の大きさと定め、ベースはコルクボードの切り出しで、ランチを詰められるフードパックの中にすっぽり収まるようにレイアウト。このサイズなら外にも持ち出しやすい(?)

▲ミニ戦車はピットロード製1/700ドイツ軍用車両セットとロシア軍用車両セットからチョイス。1/24人形と組み合わせるとおおよそ1/30相当といったところか?
▲スパナや工具箱はセットBに付属のものをそのまま使用。中身のナット、ボルト類もくっきりモールドされている
▲壁材はセットA付属だが、そのままでは大きいので適当な高さに切って使用。5人の通学カバンはセットBにまとめて付属する
▲西住殿と優花里さんはセットA、ほか3人はセットBに付属するので必ず両方揃えたい。かわいさはもちろん、それぞれの個性を感じるポーズがつけられているのがうれしい。さらに顔もタンポ印刷済のものと、瞳デカール貼り付け用の未塗装顔の2種が付属と至れり尽くせりだ
▲猫はセットAのもの。机や木箱の端を斜めにカットしているのはディオラマ製作のセオリーのひとつ。ベースの外側に広がる情景を見る者にイメージさせるテクニックだ
▲タンポ印刷済フェイスパーツは小サイズながらかなりのクオリティ。充分すぎるほどにかわいいので作例もそのまま使用した

ヴィネット製作&フィギュア塗装のヒント集ですっ!

▲キット付属の壁面は大きすぎるので1/3のサイズにするため大幅カット。裏表にナイフを入れれば、チョコレートを割るようにパキパキ折ることができる
▲机をそのまま置いてもレイアウトが直線的になりすぎるので思い切って端を切断。赤壁の戦いの前に机を叩き切った、呉の孫権の逸話にちなんでいる(担当編集「ガルパン関係ないよね?」)
▲小物を置いて位置の検討をしているところ。無印良品のフードパックが5体の人形をまとめるのにちょうどいいサイズ。土台はコルク。ハサミで切れるのでディオラマベースが作りやすい
▲Mr.ウェザリングペーストを塗ることでコルクの目止めになる。薄く塗ってもコルク地にあわせてヒビ割れるのがこのペーストの面白いところ。この組み合わせは地面感抜群
▲ウェザリングペーストが乾いたら305番 グレーFS36118で塗装。ちょっとぐらいムラがあったほうがリアルな地面感が出る
▲壁のレンガは41番 レッドブラウン→43番 ウッドブラウンの順に塗装。スミ入れ塗料やウェザリングカラーをまぶして風合いをつけた
▲制服の塗装。全体に1番 ホワイトを吹いたあとにGX6番 モウリーグリーンを塗装している。先に白を塗ったのは緑の発色をよくするため
▲スカートや襟の部分は緑を残したいのでマスキング。襟のラインマスキングは細切りのテープをがんばってカットして貼った
▲改めて白を塗装。胸当ての小さな白い十字部分はちょっと工夫が必要で、最初に白を吹いた後で十字にマスキングしてから緑を塗ると比較的塗り分けしやすい
▲スカーフは71番 ミッドナイトブルーを筆塗り。トップなど明るいところは14番 ネービーブルーを塗った
▲髪の塗装。華さんはジャーマングレー(写真上側)、麻子はC326番 ブルー FS15044。さおりん(写真下側)は41番 レッドブラウン→白を足した59番 オレンジ、みぽりんはレッドブラウン→ウッドブラウン、秋山殿はウッドブラウン
▲フィギュアの塗装後、全体にCL09番 スムースパールコートを塗布。水性塗料なので下地を溶かさず、塗膜もしっかり保護できる

 海洋堂のガルパンプラキットはAとBで分売されており、西住みほ&秋山優花里のAセットにはガレージの壁や机などが、五十鈴華&武部沙織&冷泉麻子のBセットには工具類やカバンがついてきます。そしてどちらにも成型色の異なる木箱やドラム缶などが付属。この2セットを組み合わせて付属物を散らすと、それだけでも立派な情景が完成します。まさに戦車を入れるようなガレージのイメージですね。戦車は1/24ではTasca(現ASUKA)のII号戦車とか、タミヤなら1/25スケールの戦車キットがありますので、そういうものをプラスすることもできるため、夢が広がるキットです。
 今回は逆転の発想で、あんこうチームのキットとして5人を主役にギュッとコンパクトにまとめる方向で製作。まずは地面のサイズを決めましょう。机の周りに集合していればそれで5人のスケール感としては充分でしょう。
 吟味の結果、食べ物を入れるフードパックにいいサイズがあったのでこれを舞台とすることに決定。地面はコルクの鍋敷きをカットして使います。凝縮するとはいえ、キットの中身はそれなりに活かしたいので、壁や机、木箱をカットしてサイズを合わせます。この机までわざとカットするのがその向こう側をイメージさせるポイント。
 あんこうチームの5人はひたすら色を丁寧に塗っていくことが求められ、そこはじっくり挑みます。制服は胸元の色分けなど大変ですが、完成した姿を見るとその甲斐がありますね。肌は成型色を活かしてクリアーコートだけで良いでしょう。
 やっぱり戦車を置きたい! というあなたは、1/700の戦車を買いに行きましょう。これを置くと、1/24世界においては1/35MMキットくらいに見えるサイズ感。机に配置すれば、試合の検討や反省会のシーンとしてこれほど合うものはないでしょう。
 あんこうチームは造形が素晴らしく、それぞれのメンバーのキャラクター性をよく表現しています。顔パーツを並べれば誰が誰だかわかるレベル。ガルパンプラモデルはフィギュアを含め数多く作ってきましたが、今回の1/24というちょっと大きなサイズの制服姿の彼女たちをあらためて作ってみて、それぞれの個性に気付かされる……。ガルパンプラモはまだまだ味がしますよ。ガレージを開いて、あんこうチームに会いにいきましょう。

海洋堂 1/24アニメスケール プラスチックキット“アートプラ”ガールズ&パンツァー 最終章 ガレージセット[A]、[B] 使用

作戦会議ですっ!

製作・文/けんたろう

ARTPLA ガールズ&パンツァー 最終章 ガレージセット[A]、[B]
●発売元/海洋堂●各4400円、発売中●1/24アニメスケール●プラキット

ドラマCD情報

『ガールズ&パンツァー 最終章』ドラマCD5~知波単式海岸訓練であります!~発売!

知波単学園生徒達の一幕など、ドラマCDでしか聴けないストーリーを5話収録。

●発売元/バンダイナムコミュージックライブ、販売元/バンダイナムコフィルムワークス●11月13日予定、3850円

あんこう祭関連情報

「あんこう祭2024」キャストトークショー&ガルパンミニミニホビーショー実施決定!

2024年11月17日に大洗町で開催予定の「大洗あんこう祭2024」にて、キャストトークショーと物販イベント実施が決定! イベント詳細は続報をお待ちください。

© GIRLS und PANZER Finale Projekt

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けんたろう

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