HOME記事キャラクターモデル「MODEROID バロンズゥ」全身の積層状のディテールを彫り直してより鮮明に!塗装で金属的かつ柔軟な質感を表現!

「MODEROID バロンズゥ」全身の積層状のディテールを彫り直してより鮮明に!塗装で金属的かつ柔軟な質感を表現!

2024.09.20

バロン・ズゥ【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

▲正体を隠した謎の人物、バロン・マクシミリアン。ジョナサンを時に励まし、時に嗜めるなど、まるで彼の父親のように立ち振る舞う。キットにはこのバロンのミニフィギュアが付属する
▲バロンのフィギュアは全15パーツ構成でかなりの存在感。劇中でも極めて印象的な人物なので、しっかり仕上げてバロン・ズゥの傍らにディスプレイしたい

▲劇中の雰囲気そのままの顔付きなど再現度は抜群。作例はディテールを細かく塗り分け、マントに青のパールをコートした

「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も僕はずっと! 待ってた!」「な、何を」「バロン・ズゥのキット化だろ!」
 ハイこんにちは寝太郎です。ついに出ましたMODEROIDバロン・ズゥ。今回は待望の新キットを製作してみました。『ブレンパワード』のアンチボディは、オーガニックプレートから「誕生」する意志を持つ生体マシンとして描かれています。そのため、通常のロボット作例では面をキッチリと出してスジ彫りをクッキリと彫ってカッチリと作るのがセオリーではありますが、今回のバロン・ズゥは生きていることを表現するために有機的な仕上がりを意識して取り組んでいます。
 キットは他のMODEROIDと同様に、美しい造形と可動が手軽に楽しめる仕様になっており、そのまま組んでも非常に満足度の高いものになっています。一部、合わせ目が露出する箇所やはさみ込みが発生する箇所がありますのでその攻略も後述いたします。
 すべてのパーツにヤスリをかけヒケの処理をするのですが、今回は当て板を使用せず神ヤスの5mm厚を使用して磨いています。こうすることでカチカチの面ばかりにはならず、少し柔らかなラインで全体を構成することが可能になります。塩梅は少し難しいのですが、作業しながら目指す仕上がりを意識するとできるようになると思います。
 太モモは合わせ目を処理した後、ヒザ関節にはさまれる接続ピンをカットすることで後ハメが可能になります。上腕部外側の合わせ目は後ハメ加工を行おうとすると複雑なうえに強度も著しく低下する恐れがあるので、ここは潔く諦めてはさみ込む部品を先に塗装をすることで段階的に仕上げていきます。無理のある後ハメをするより逆に作業時間が短縮されることもありますので、選択肢のひとつに入れておくことをオススメします。
 塗装は硬質でツヤツヤな装甲ではなく、卵の殻のような堅いけど生物的な温かさを持った表現となるように塗っています。
 外装の白色はツヤありで塗装後スミ入れを行い、その後Mr.クリスタルカラーのトルマリングリーンをクリアーで割ったものを全体に薄く吹きかけ、最後にスーパースムースクリアーで仕上げています。間にパールを入れることで光が拡散され、堅さと柔らかさの両立ができます。
 皆さんも模型を製作する際、材質を想像しながら作ってみるのはいかがでしょうか? 今までとは違った発見やひらめきが出てくるかもしれませんよ! それではまたねー!
 以下、基本色の塗装レシピ
白=ホワイト FS17875+グレー FS16440(9:1)
緑=エヴァグリーン
青=ブライトロイヤルブルー+クールホワイト(2:8)

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”

バロン・ズゥ

製作・文/寝太郎23

MODEROID バロン・ズゥ
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7900円、発売中●約20cm●プラキット

ⓒ サンライズ

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寝太郎23(ネタロウニーサン)

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